土木学会関東支部交流部会では、日本の建設業界で活躍されている外国人技術者の不安、疑問、悩みを相談および共感(愚痴る)できる場を提供し、ネットワークを構築していただくことを目的に外国人技術者交流サロンを今回初めて開催いたしました。

第1回は、令和元年10月17日(木)に21人に参加していただき、2つのテーマでグループワークを行いました。開催時間は、働き方改革を勘案し、業務時間中の15:30~17:30としました。

テーマは、「これから来る、外国人技術者へのアドバイス」、「日本の会社、こう変えてほしい」です。開催時刻前から活発な会話が始まり、参加者からは人脈形成に有意義で、是非またこのようなサロンを開催してほしいという御意見をいただいております。また、今回のグループワークで導き出した成果をなんらかの形で発信してほしい、形にしてほしいとの要望もありました。

グループワークでの意見は、外国人技術者の方々特有の悩みもありましたが、印象的だったのは、我々日本人技術者にも通じる内容が多々あったことです。そういう意味では、すでに意識の共有ができているのかもしれません。

(参加外国人技術者:(株)オリエンタルコンサルタンツ、(株)福山コンサルタント、岡三リビック(株)、日本水工設計(株)、(株)プロテックエンジニアリング、(株)復建エンジニアリング、戸田建設(株)、鹿島建設(株)、大成建設(株)、清水建設(株)、前田建設工業(株)、(株)熊谷組、五洋建設(株))

表1 グループワーク成果の一例と次回以降の要望
■テーマ1「これから来る、外国人技術者へのアドバイス」
  • ・長く日本にいると、自分を忘れるので(没個性)心掛けること
  • ・技術者としての基礎知識(日本と海外の技術基準が異なることを理解していないと大変)
  • ・日本語の専門用語をたくさん覚えた方がよい
  • ・日本はチームワークが大事
  • ・仕事のコミュニケ-ション能力(ホウレンソウ)
  • ・英語の能力
■テーマ2「日本の会社、こう変えてほしい」
  • ・コミュニケ-ションは、飲み会を使った長時間より仕事の合間の短い時間で何回もの方が有効
  • ・休暇の取り方に配慮を(海外だから、実家に帰るのが大変)
  • ・職場に日本語対応マ-ク(腕章による)明示を。第三者に日本語習熟度、理解度を見える化
  • ・外国人のための技術研修の充実
  • ・会議の回数、時間を減らして(特に、自分に関係のない無駄な会議)
  • ・女性が働きやすい会社
  • ・ミスした時、どこを間違えたかをはっきりと教えて欲しい
■次回以降の要望
  • ・外国人部下をどのように受入れるべきか(別会社の上司を交えて、外国人と半々の班で討論)
  • ・これで終わりではなく、2回、3回とやってもらいたい

画像:第1回 開催状況
第1回 開催状況

画像:第1回 集合写真
第1回 集合写真

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