JSCE

JSCE Magazine,“Civil Engineering”

土木学会誌

委員会委員などの募集

14.複合構造委員会「維持管理を考慮した複合構造の防水・排水に関する調査研究小委員会」(第二種小委員会)

応募締切日:5月29日[金]

複合構造委員会では,下記の研究小委員会を発足させることになりました。積極的に活動に参加してくださる委員を募集しますので,奮ってご応募下さい。なお,本委員会は複合構造委員会第二種小委員会のため,委員会出席のための旅費等は支給されません。

1.委員会名称

維持管理を考慮した複合構造の防水・排水に関する調査研究小委員会(H214委員会)

2.構成

委員長: 大西弘志(岩手大学)
幹事長: 谷口 望(前橋工科大学)
委 員: 公募による委員(25名程度)

3.委員会設立の主旨・目的と活動内容

近年,道路橋をはじめとする各種社会基盤の維持管理が問題となっている.社会基盤を構成する土木構造物は多くの場合,長期にわたる供用期間に対して十分な耐久性を確保できるように設計されている.しかし,道路橋における床版など一部の構造部材に関しては雨水等水分の影響により著しくその寿命が短縮されることが明らかにされている.土木構造物において構造物の寿命を確保するためには過剰な水分の影響を排除し,水分による寿命の短縮を最小限に抑えなければならない.
上記のことを目的として,近年では従来よりも性能に優れた防水工が複数開発され,普及している.これらの防水工は実験室内では非常に良好な成績を残しており,理想的な施工がなされれば構造物に対する水の影響をかなり排除することが可能である.しかしながら,現状においては種々の事情により確実にこれら高機能を付与された防水工の性能を確保できる施工がなされているとは限らないことから,防水工の性能が十全でない場合も想定し,構造体の内部に水分が浸入した場合の対応として排水工も併設し,水分の影響が永く構造物に留まることがないようにするべきである.
この考えに基づき,複合構造委員会では「複合構造を対象として防水・排水技術に関する調査研究委員会(H210委員会)」を設立し,現状における防水・排水技術についての取りまとめを行った.ただし,この委員会では現状の技術の取りまとめと一部技術の比較までしか行えなかったため,構造物の維持管理を考えたときに発生する「システム要素の更新」については検討できなかった.このことは防水・排水技術を実際に活用する際に,新設構造物には適用できても既設構造物には適用できないという事態を招く可能性が高く,実際にもそのことを理由として一部技術の適用が躊躇される場面がある.本委員会ではこのような状況を解消するために,各種防水・排水技術について維持管理に伴う「更新」を主なターゲットとして研究を進めると同時に,各種技術の性能確認の方法について種々の制約条件を考慮した合理的な手法を提案することを目的とした研究を推進する.本研究委員会の活動を通じて土木構造物の供用期間全体を通じて,構造物に対する水分の影響を制御するためのシナリオを構築できるようになるものと考えている.また,H210委員会でも検討対象であったトリプルコンタクトポイントにおける防水技術の確立に向けた検討も行う.
<活動内容>
防水・排水技術における維持管理(更新)についての現状調査
更新を含めた防水・排水デバイスの性能評価手法の検討
トリプルコンタクトポイントにおける防水システム性能評価手法の構築

4.活動方法

年間数回の委員会およびE-mailによる集中的な審議を通じて活動を行う。 活動期間は2年間とする。

5.応募の方法

本委員会に委員として参加を希望される方は,氏名,所属,連絡先を明記の上,応募理由,興味のある研究内容または貢献可能な研究内容を簡潔に沿えて,下記連絡先へご連絡下さい。

6.申込み先

岩手大学工学部社会環境工学科  大西弘志
TEL 019-621-6437  FAX 019-621-6437
E-mail:onishi@iwate-u.ac.jp
© Japan Society of Civil Engineers 土木学会誌編集委員会