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土木学会誌

催事
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7.2014年度(第50回)水工学に関する 夏期研修会

Aコース 河川・水文  行事コード:234021
Bコース 海岸・港湾  行事コード:234022

1.主 催

土木学会(担当:水工学委員会,海岸工学委員会)

2.共 催

土木学会西部支部

3.期 日

2014年8月25日(月)〜 26日(火)の2日間 (A,Bコース並行開催)

4.場 所

九州工業大学 戸畑キャンパス 総合教育棟 C-1A講義室,C-2A講義室
(北九州市戸畑区仙水町1番1号,会場までのアクセスの紹介ホームページ:http://www.kyutech.ac.jp/information/map/tobata.html#sub3
・JR西日本 新幹線小倉駅にて乗換,JR鹿児島本線 九州工大前駅下車,徒歩約10分.

5. 定 員

Aコース 150名 Bコース 150名

6. 受講料

1コースにつき1名  一般 (社会人)   16,000円
学生・院生      10,000円
*いずれのコースも受講料に,講義集代(6,500円)が含まれています.

7. 申込方法

下記のいずれかの方法でお申込下さい
(1) 土木学会ホームページ: http://www.jsce.or.jp/event/active/information.asp から
(2) FAX:学会誌巻末に掲載されている「本部行事参加申込用紙」をご利用下さい.

8.申込に関するお願い

(1) 当日の受付は非常な混雑が予想されるため,参加費のお払いは,請求書類を発行しますので, なるべく銀行振込または郵便振替にてお支払い下さい.
(2) 申込締切日前に定員に達している場合がございますので予めご了承ください.
締切日以降の事前受付は致しませんが,定員に余裕があれば行事当日会場にて受付けます.
(3) 申込み後,やむを得ずキャンセルをされる場合は,必ず開催日の5日前(土・日・祝祭日を含まず)までに研究事業課(水工学夏期研修会担当:03-3355-3559)へご連絡ください.ご連絡がない場合は,参加費を徴収させて頂きますので予めご了承ください.
* 申込書到着後,10日前後にて折り返し「参加券」および「請求書類」をお送り致します.

9. 申込締切日

2014年8月15日(金)【必着】

10.講義集の販売について

テキストのみご希望の場合は、研修会終了後に出版事業課までお問合せください。
注)研修会場でも販売いたします. 価格:A,Bコース共に 1冊 6,500円(税込)

11. プログラム等の最新情報は

水工学委員会ホームページ  http://committees.jsce.or.jp/hydraulic/
海岸工学委員会ホームページ http://www.coastal.jp/ja/
をご覧ください.

Aコース:河川・水文コース 「近年の大規模水・土砂災害と予測・対策技術の高度化」
近年,非常に大量の雨を降らせる極端な豪雨イベントが増加する傾向にあり,これまでの想定を超えるような大規模な水・土砂災害が発生するようになってきました.そのような大規模な水・土砂災害は,防災技術や災害情報網が発達した今日においてさえ,多くの人命・財産を奪い,社会インフラを容易に破壊する大きな災害リスクとなっています.そのため,近年の大規模な水・土砂災害に対応できる新たな河川防災技術・政策の創出が土木分野の技術者・研修者に課せられた喫緊の課題となっています.
本研修会では,近年頻発化する大規模な水・土砂災害の実態と特徴,および災害予測・対策技術について,それぞれの研究分野をリードしてきた方々を講師に迎えて講義を行います.1日目は,近年の大規模な水・土砂災害の実態と特徴について解説し,都市水害の新たな浸水評価法と避難誘導の方法論,さらに河川堤防決壊の対策技術について講義します. 2日目は,洪水や土砂移動に関するCFD技術,減災型治水を目指した河川技術のあり方,大規模洪水に適応可能な河道設計・管理技術,そして気象レーダーによる豪雨予測技術など,最新の防災技術とその展望について講義します.本研修会で取り上げたトピックスは,これまで河川防災事業に携わってこられた技術者・研究者,これから携わろうとする学生・院生の方々に大いに興味を持って頂ける内容になっております.本研修会が,技術者,研究者そして学生の方々の河川防災分野へのさらなる参入を促す機会となれば幸いです.

8月25日(月)
(1) 9:15〜10:45 近年の大規模水・土砂災害の特徴
九州大学・特命教授・名誉教授 小松利光
(2) 11:00〜12:30 大都市域における浸水危険性の評価手法とそれに基づく避難誘導
早稲田大学・教授   関根正人
(3) 13:30〜15:00 九州における大規模災害とその対応
九州地方整備局・河川部長 古賀俊行
(4) 15:15〜16:45 河川堤防の決壊と対策技術
京都大学・教授 中川 一

8月26日(火)
(5) 9:15〜10:45 フリーソフトiRICを用いた河川の流れ,河床変動,河岸浸食予測の実践
北海道大学・教授 清水康行
(6) 11:00〜12:30 減災型治水に求められる河川技術の展望と課題
九州工業大学・教授  秋山壽一郎
(7) 13:30〜15:00 大規模洪水に適応可能な河道設計と河道管理  
中央大学・教授  福岡捷二
(8) 15:15〜16:45  集中豪雨のリアルタイム観測・予測技術
京都大学・教授  中北英一

Bコース:海岸・港湾コース 「海岸・港湾に関する調査・観測の技術」
今日の海岸・港湾分野の発展に,現地での調査・観測により得られた知見が大きく寄与してきたことは間違いありません.コンピューターシミュレーション技術が高度に発達し,さらに発展を続けている現在にあっても,複雑な実現象をより詳細に解明して,構造物の計画・設計,防災,環境保全など広範にわたる課題を解決し,更なる技術の発展を目指すうえで,現地での調査・観測はさらに重要性を増しています.
本研修会では,まず,海岸・港湾分野における基本的な外力である気象と波浪について,気象庁および国土交通省等における観測内容に関する講義を行い,ついで,大学の観測施設による海象観測,調査船による海域環境の調査,漂砂・海浜変形の調査と解析,近年頻発する大規模災害発生時の災害調査,九州西岸域で頻発する副振動の調査,古文書や津波堆積物に基づく歴史津波の調査というように,海岸・港湾分野に関する様々な調査・観測について講義します.それぞれの講義では,有益な情報と貴重な研究成果をお話し頂きます.海岸・港湾分野に携わる技術者,研究者そして学生の皆様にとって,本研修会が有益な情報を得る機会となれば幸いです.

8月25日(月)
(1) 9:15〜10:45 わが国における気象観測とそのデータ利用
気象庁・観測技術管理官 蓼沼信三
(2) 11:00〜12:30 日本沿岸における波浪の常時観測 〜全国港湾海洋波浪情報網・ナウファスを例に〜
港湾空港技術研究所・チームリーダー 川口浩二
(3) 13:30〜15:00 田辺中島高潮観測塔における気象海象観測
京都大学・准教授 馬場康之
(4) 15:15〜16:45  調査観測兼清掃船による有明海・八代海の環境調査について
九州地方整備局・沿岸防災対策官 奥村靖浩

8月26日(火)
(5) 9:15〜10:45 漂砂・海浜変形の調査と解析について
鳥取大学・教授 黒岩正光
(6) 11:00〜12:30 国内外における沿岸域災害調査
東京大学・教授 田島芳満
(7) 13:30〜15:00 現場観測データに基づく甑島浦内湾の副振動特性について   
鹿児島大学・教授 山城 徹
(8) 15:15〜16:45  古文書・津波堆積物が示す世界最大規模の津波の実態と対応策
琉球大学・教授 仲座栄三

12. 問 合 先

土木学会研究事業課・岩西(TEL:03-3355-3559)
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