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土木学会誌

委員会委員などの募集
関東学院大学
北原武嗣

20.構造工学委員会 「構造物ヘルスモニタリングにおける意志決定手法研究小委員会」委員募集


1.小委員会名

構造工学委員会
構造物ヘルスモニタリングにおける意志決定手法研究小委員会
(委員長候補:北原武嗣(関東学院大学教授))

2.活動期間

2014年9月〜2016年8月(2年間)を予定

3.設置趣旨と活動概要

近年,社会基盤施設の老朽化が大きな社会問題となっており,笹子トンネルの崩落事故に見るまでもなく,多くの構造物で劣化による損傷が顕在化してきている.このような状況のもと,社会基盤システムの維持管理・更新を土木学会として「社会インフラ維持管理・更新検討タスクフォース」にて検討され,構造工学委員会では,「橋梁の維持管理システム研究小委員会」が立ち上がり,橋梁の点検から維持管理に至る具体的手法の確立に関しても検討が始められるところである.
維持管理において,構造物の劣化や損傷を効率的かつ高精度に検知・同定することは極めて重要な課題である.この観点から構造ヘルスモニタリングは従来から注目を集めており,構造工学委員会にも,「橋梁振動モニタリングとその標準化研究小委員会」,「構造物健全性評価システム研究小委員会」などで各種のヘルスモニタリング手法が検討されている.その他,応用力学委員会「社会基盤センシング技術研究小委員会」,土木情報学委員会「センサ利用技術小委員会」などでも社会基盤施設に対するセンシング技術やセンサ利用技術が検討されている.これらの活動を通して,センサの精密化や小型化,センシングやモニタリング技術・手法の高度化などが図られてきた.
しかしながら,ヘルスモニタリングを実際に適用するには,モニタリング結果(データ)のばらつきやデータに含まれるノイズの影響,十分な質と量のデータ蓄積の必要性,センシング・モニタリング結果の周辺環境依存性,複数のモニタリング項目への対応の困難さ,など数多くの課題も残されている.そこで,信頼性理論,パターン認識やソフトコンピューティングなどを応用した意志決定手法を研究し,ヘルスモニタリングによって構造物の健全性評価から対応策の検討までのフローを円滑に実施できるような手法を構築することを目的として,本委員会を設置する.
最終的には,構造物の目視点検や打音検査,非破壊検査手法など,種々の構造物診断技術にまで応用可能な意志決定フローの構築が望まれるが,当面は,構造ヘルスモニタリング,特に,橋梁の振動計測データを主要な検討対象とする.

4.募集対象と人数

構造物ヘルスモニタリング,モニタリングセンサー,モニタリングデータの有効活用,信頼性理論やソフトコンピューティングなどを活用した意思決定など,これらの分野に研究実績,実務経験のある研究者や実務者のご参加を歓迎いたします.人数制限は設けませんが,積極的に委員会での議論を行えるような形を取りたいと考えています.

5.応募方法

参加を希望される方は,(1)氏名,(2)年齢,(3)所属と連絡先(住所,電話,メールアドレス),(4)応募理由と本委員会で取り組みたい内容のキーワード,をA4用紙1枚程度にまとめた上で,下記の応募先に,メール件名を「SHM意思決定小委員会公募申込」として,E-mailにてご応募下さい.8月以降にこちらから折り返しご連絡差し上げます.

6.応募締め切り

2014年7月31日

7.応募先

(公社)土木学会 研究事業課 増永克也(masunaga@jsce.or.p)

8.問合せ先

筑波大学 山本亨輔(yamamoto_k@kz.tsukuba.ac.jp)
© Japan Society of Civil Engineers 土木学会誌編集委員会