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土木学会誌

催事
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6.基礎水理シンポジウム

基礎水理部会長
冨永 晃宏

土木学会水工学委員会の下に組織されております「基礎水理部会」では,その活動の一環として,2007年度より標記のシンポジウムを開催しています.このシンポジウムは,基礎水理に関わる数多くのテーマの中から毎年二つを選び,これに関わる講演と中身の濃い議論とを通じて,該当するテーマに関する本質的な部分についての理解を深めるとともに,未だ残されている研究テーマや問題点について再確認することを目指しています.また,若手研究者や大学院生の参加を歓迎し,水理学研究の意義と面白さ,現状の理解と今後の展望などを伝えていくことも目的のひとつとしています.
今回は「流砂」のテーマでは大規模な現地実験施設である十勝川の千代田実験水路における越水破堤実験について実験を担当しておられる寒地土木研究所の島田氏より講演頂き,続いて河川の土砂動態についてと,今年の水害で話題となっている土石流による土砂ダムの話題を提供します.また「氾濫流解析」のテーマでは,氾濫シミュレーションを最初に構築された京都大学名誉教授の井上先生に講演を頂き,最近の内水を含めた氾濫解析への展開から,構造物周りの局所流の取り扱いについて最新の話題を提供します.このシンポジウムの運営については基礎水理部会で行いますが,部会のメンバー以外の多くの方々の参加を期待しています.お誘い合わせの上,会場にお集まり下さいますようお願い申し上げます.

・日時

2011年12月 5日(月) 9:30-16:30(予定)

・場所

土木学会講堂 (東京都新宿区四谷一丁目無番地)

・プログラム

別紙の通り

・参加費

無料
9:30〜 9:35 開会の挨拶
第一部 「流砂」
9:35〜10:35 特別講演 島田友典氏(土木研究所寒地土木研究所)
「十勝川千代田実験水路における越水破堤実験」
10:35〜11:20 檜谷 治(鳥取大学)
「千代川における土砂動態」
11:20〜11:30 休憩
11:30〜12:15 高濱淳一郎(京都府立大学)
「土石流のシミュレーションと災害の防止軽減」
12:15〜12:30 総合討議
12:30〜13:30 昼休み
第二部「氾濫流解析」
13:30〜14:30 特別講演 井上和也 先生(京都大学名誉教授)
「氾濫解析法の展開」
14:30〜15:15 武田 誠 (中部大学)
「都市域の内水氾濫解析について」
15:15〜15:25 休憩
15:25〜16:10 内田龍彦(中央大学)
「構造物まわりの局所流の実用的解析法」
16:10〜16:25 総合討議
16:25〜16:30 閉会の挨拶
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