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土木学会誌

催事
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10.2011年度(第47回) 水工学に関する 夏期研修会 Aコース(河川・水文)、Bコース(海岸・港湾)

Aコース 河川・水文  行事コード:23102
Bコース 海岸・港湾  行事コード:23103

・主 催

土木学会(担当:水工学委員会,海岸工学委員会)

・共 催

土木学会中国支部(予定)

・期 日

2011年8月 29日(月)〜 30日(火)の2日間 (A,Bコース並行開催)

・場 所

広島大学工学部B2棟219および220講義室
(広島県東広島市鏡山1-4-1,広島大学東広島キャンパス
ホームページ:http://www.hiroshima-u.ac.jp/add_html/access/ja/saijyo7.html
・JR西条駅前からバス「広島大学」行に乗り、「大学会館前」バス停で下車します。
・新幹線東広島駅前からバス「広島大学」行に乗り、「大学会館前」バス停で下車します。

・定 員

Aコース 150名 Bコース 150名

・受講料

1コースにつき1名  一般 (社会人)   16,000円
学生・院生      13,000円
*いずれのコースも受講料に,講義集代(6,500円)が含まれています.

・申込方法

下記のいずれかの方法でお申込下さい
(1) 土木学会ホームページ: http://www.jsce.or.jp/event/active/information.asp から
(2) FAX:学会誌巻末に掲載されている「本部行事参加申込用紙」をご利用下さい.

・申込に関するお願い

(1)当日の受付は非常な混雑が予想されるため,参加費のお払いは,請求書類を発行しますので, なるべく銀行振込または郵便振替にてお支払い下さい.
(2)申込締切日前に定員に達している場合がございますので予めご了承ください.締切日以降の事前受付は致しませんが,定員に余裕があれば行事当日会場にて受付します.
(3) 申込み後,やむを得ずキャンセルをされる場合は,必ず開催日の5日前(土・日・祝祭日を含まず)までに研究事業課(水工学夏期研修会担当:03-3355-3559)へご連絡ください.ご連絡がない場合は,参加費を徴収させて頂きますので予めご了承ください.
* 申込書到着後,10日前後にて折り返し「参加券」および「請求書類」をお送り致します.

・申込締切日

2011年8月19日(金)【必着】

・講義集の販売について

テキストのみご希望の場合は、研修会終了後に出版事業課までお問合せください。
注)研修会場でも販売いたします. 価格:A,Bコース共に 1冊 6,500円(税込)

・プログラム等の最新情報は

水工学委員会ホームページ  http://committees.jsce.or.jp/hydraulic/
海岸工学委員会ホームページ http://www.coastal.jp/ja/
をご覧ください.

Aコース:河川・水文コース 「水工学を取り巻く最新技術」
近年,水工学を取り巻く技術は進歩し続けています.これには,研究そのものの発展だけでなく,観測機器・技術の進歩やコンピュータの進化なども含まれます.しかしながら,これらの最新技術は,現場で諸問題と向き合っている行政職員やコンサルタント技術者に十分認識されていません.また,大学をはじめとする高等教育機関の教育にも十分反映されているとはいえません.このような状況を鑑み,本年度の研修会では,総合タイトル「水工学を取り巻く最新技術」とし,水工学に関連する様々な分野で活躍されている8名の講師の方々に講義をお願いしました.
研修内容は,一つめとして,レーダーによる降水観測から流出解析まで取り扱う水文学的内容,二つめとして,古くて新しいテーマである河川の流量観測技術,三つめとして,水工学に関連するホットトピックスを取り上げました.特に,ホットトピックスとして,流体計算を行っている方が興味をもたれているGPU(グラフィックス プロセシング ユニット)を用いた計算技術の講習や,昨年度国土交通省が作成した,気候変化に起因する洪水の強度と頻度の増加に対する適応策の検討手順の枠組みを示したガイドラインの紹介,さらに東日本大震災の発生を期に,昨年に引き続き避難問題にも焦点を当てた内容を取り上げました.

8月29日(月)
(1)9:15-10:45 水文観測におけるレーダー降水観測の最前線
京都大学 中北英一
(2)11:00-12:30 降雨流出予測の最新技術
京都大学 立川康人
(3)13:30-15:00 GPUスパコンを用いた大規模流体計算の最前線
東京工業大学 青木尊之
(4)15:15-16:45 水文統計解析の最前線
京都大学 寶馨
8月30日(火)
(5) 9:15-10:45 感潮河川流量の自動連続計測を可能にする河川音響トモグラフィーシステム
広島大学 川西澄
(6)11:00-12:30 河川工学に関わるADCP計測技術の最前線
東京理科大学 二瓶泰雄
(7)13:30-15:00 洪水に関する気候変動適応策の計画策定ガイドライン
国土交通省 中村 圭吾
(8)15:15-16:45 避難をめぐる諸問題
東洋大学 関谷直也

Bコース:海岸・港湾コース 「沿岸環境の把握・修復・保全のための技術」
2011年3月11日に発生した東日本大震災と津波によって東北・関東地方は未曾有の大災害を受けました.この度の大震災・津波で被災された方々には心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます.今回の震災で,人命・財産を守るための土木技術の課題が数多く浮き彫りになり,改めて,そのあり方が問われております.土木分野のみならず,様々な分野の技術者・専門家の英知と経験を共有・結集し,これまで以上に,沿岸域の持続的発展に尽力しなければなりません.
沿岸環境の創生・維持・管理を行うには,物理環境のみならず,生物環境・化学環境も十分把握しつつ,種々の方策を検討する必要があります.今回の研修では,土木工学的視点のみならず,異分野の視点からも幅広く沿岸環境を認識することを目的として,総合テーマ「沿岸環境の把握・修復・保全のための技術」を設定し,関連分野で御活躍の7名の講師にご講演を頂くことにしました.また,Bコース特別企画として,合田良実先生による「極値統計解析の新手法」に関する基調講演を新たに企画いたしました.本研修会での有益な情報・研究成果が,今後の沿岸域の持続的発展に役立つ機会となれば幸いです.

8月29日(月)
(1) 9:15-10:45 海浜保全論
広島大学国際協力研究科 山下隆男
(2) 11:00-12:30 沿岸環境評価のためのリモートセンシングデータ利用における現状と課題
広島大学工学研究院 作野裕司
(3) 13:30-15:00 【基調講演】地域頻度解析に基づく極値統計解析の新手法について
(株)エコー 合田良実
(4)15:15-16:45 沿岸域における流動と低次生産等について
水産総合研究センター 水産工学研究所 中山哲嚴
8月30日(火)
(5) 9:15-10:45 石炭灰を活用した水域環境修復について
 エネルギア・エコ・マテリア
斉藤 直
(6)11:00-12:30 瀬戸内里海振興会の活動について
瀬戸内里海振興会
田坂 勝・高場 稔・松崎和征
(7)13:30-15:00 日本周辺における大型クラゲの出現過程とその予測技術手法の現状
水産総合研究センター 西海区水産研究所 秋山秀樹
(8)15:15-16:45 内湾域における底泥について
 国土技術政策総合研究所 岡田知也

・問 合 先

土木学会研究事業課・岩西(TEL:03-3355-3559)
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