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土木学会誌

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5.「鋼床版の疲労」講習会


鋼構造シリーズ4として土木学会より出版された「鋼床版の疲労」は1990年に発行され,それから20年近く経ちます.当時の疲労損傷事例は縦リブと横リブ交差部の横リブに設けられたスカラップから発生したものがほとんどでありました.しかし,最近ではデッキプレートと閉断面リブの溶接ルート部を起点としてデッキプレートへ進展する疲労き裂など,これまでに経験のない疲労き裂も発生しています.現在、各橋梁管理機関,大学および民間の研究機関において,これらの疲労損傷の原因究明や対策について様々な検討が行われています.
鋼構造委員会「鋼床版の疲労」改訂小委員会は,2008年5月から活動を開始し,この間,疲労損傷事例、原因究明に関する最近の研究事例、既設と新設鋼床版に関する疲労対策事例などについて調査を行ってきました.そして,最新の事例と知見に基づいた冊子「鋼床版の疲労」をとりまとめました.本書の内容は,鋼床版の疲労に関わる実務者や研究者だけではなく,一般の橋梁技術者や橋梁技術者を目指す学生にとっても有意義と考えられます.また,今後,疲労耐久性の高い鋼床版を開発する上で必要不可欠な内容が網羅されています.
本書の内容を分かりやすく紹介することを目的として,下記のように講習会を開催することといたしました.ぜひとも参加いただけますよう,案内いたします.

・日 時

平成22年12月21日(火),13:30〜17:00

・場 所

土木学会「土木会館」2階講堂,新宿区四谷1丁目,JR四ツ谷駅下車徒歩3分

・参加費

会員 5,000円,非会員 7,000円,学生 4,000円
※参加費にはテキスト代を含む.

・申込締切り

平成22年12月10日(金)

・定 員

100名

・プログラム

【司会】 横河ブリッジ 井口 進
13:30〜13:35 改訂本策定の経緯,講習会の趣旨
法政大学 森 猛
13:35〜14:05 鋼床版の設計
川田工業 小笠原 照夫
14:05〜14:35 鋼床版の施工
東京鉄骨橋梁 柳沼 安俊
14:35〜15:05 疲労損傷事例と点検調査
首都高速道路技術センター 村野益巳
休  憩(10分)
15:15〜15:45 鋼床版の補修・補強事例
首都高速道路 梶原 仁
15:45〜16:15 鋼床版の疲労に関する研究動向
琉球大学 下里 哲弘
16:15〜16:45 疲労に強い新しい鋼床版に向けて
三井造船 内田 大介
16:35〜17:00  質疑応答

・申込方法

学会誌綴込みもしくは土木学会ホームページ内(http://www.jsce.or.jp/event/active/form.pdf) の「本部参加申込書」に所定の事項(特に行事コード番号)を明記のうえ、研究事業課行事担 当宛にFAX(03-3355-5278)でお申し込み下さい。申込到着後、10日前後で折り返し「参加 券」をお送りします。
土木学会個人会員の方は土木学会ホームページ (http://www.jsce.or.jp/event/active/information.asp)から申し込みが出来ます。
※申込みに関してのお願い
(1) 申込締切日前に定員に達している場合がございますのであらかじめご了承ください。なお、締切日以降の事前受付はいたしません。ただし、定員に余裕がある場合のみ、行事当日に会場で受付いたします。
(2) お申込み後、やむを得ずキャンセルされる場合は、必ず開催日の1週間前までに下記「申込問合先」にご連絡ください。ご連絡がない場合は、参加費を徴収させていただきますのであらかじめご了承ください。
(3) 申込みをされる前にご送金いただくことはトラブルの原因となりますので固くお断りします。
(4) 本講習会は土木学会継続教育(CPD)プログラム認定です。 (認定番号JSCE10−0770)

・問い合わせ先・担当

土木学会 研究事業課 鋼構造委員会 担当 二瓶貞洋
E-mail:snihei@jsce.or.jp,TEL03-3355-3559 FAX 03-5379-2769
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