令和5年5月24日(水)18時より、東京都港区のSHIBAURA HOUSE 1Fフロアにて、関東支部主催の第16回どぼくカフェ in TOKYOが開催されました。第12回以来、約3年ぶりの対面での開催でした。今回は、『 Dr.ナダレンジャーの感性でとらえる自然災害科学実験 』と題し、納口恭明様(Dr.ナダレンジャー)と罇優子様(助手ナダレンコ)に実演していただきました。

「突風マシン」、「ミニチュア雪崩」、「落石実験」、「液状化」、「地震」、「うろこ雲実験」などをテーマに、実演が進められました。楽しい実験となぜそうなるのかという解説をセットにしてお話いただけるので、ただ単に楽しいだけでなく知識がすんなりと習得できるものでした。実験で使用する小道具も身近な安いものを工夫し手作りしたものでした。

「突風マシン」は、バケツの底全部に穴をあけて空気を押し出すもので、小さいものでは遊び道具のように当たった風が心地よい楽しいものです。「これが大きくなると災害になるんです、これを今日は模型で感じてもらいたいんです」と、実演の趣旨を説明されました。

「ミニチュア雪崩」は、雪崩の原理を実演されました。ナダレンジャーの名前の起源である雪崩のことも触れられました。ミニ模型実験では、先頭部が塊になる様子、小さい雪崩を後ろから来た大きな雪崩が飲み込む様子、量が多いと雪崩の速度が上がること(量が百万倍になると速度が10倍になり新幹線くらいの速度になる)ことなど、実演と説明で多くの知識を得ることができました。

「液状化」では、ペットボトル内に、液状化をする性質の砂、水、比重の異なる小さなものを入れて、液状化を模型で再現されました。電柱がなぜ液状化で土中に沈むのか、土管が浮いてくるのか、それら疑問が理解できるものでした。時折、皿回しや傘回しなどの大道芸を入れ込みながら飽きさせない工夫もありました。

「地震」では、建築物の高さの違いで揺れるときの固有振動数が異なることや長周期地震の仕組み、耐震・免振・制振の原理など、様々な方法で実演いただきました。実演の最後には、発泡スチロールのブロックを4mほど積み上げたものに長周期を人の手で与えて揺らし、周期が合うと本当に崩壊することを実演いただき終了となりました。

Dr.ナダレンジャーこと納口恭明様と助手ナダレンコこと罇優子様の終始、熱意にあふれた実演、そして息の合った掛け合いとコミカルな動きに引き込まれてあっという間に楽しい時間が過ぎてしまった、そんな90分間のエンターテイメントショーでした。一般の方や土木を学んだ方だけでなく外国の方にも小さな子供にも楽しく理解できるよう言葉を使わなくてもわかるような工夫、本当に簡単な身近なものを使用しているのだが緻密に練りこんだ工夫がされていることがすばらしいです。当日の参加者には子供の時に実演に参加したという大学院生がおり、当時のことを懐かしく語っていただく場面もありました。この後も日本全国で実演のご予定があるとのこと、多くの方や子供たちに記憶に残るような自然災害の原理を楽しく教えていただくことを祈念しております。


Dr.ナダレンジャーと助手ナダレンコ


会場の様子(全景)


突風マシンの実演


雪崩実験


うろこ雲実験(観客が近づいて囲んで見学)


長周期実験のクライマックス(準備中の様子)

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