公益社団法人土木学会

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土木学会 北海道支部


土木学会北海道支部 支部長挨拶
土木学会北海道支部 支部長挨拶/小林 敏克

 このたび、北海道支部長を務めることになりました北海道建設部の小林です。100年の歴史を誇る土木学会のさらなる発展のため、微力ながら尽力してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

 はじめに、昨年の土木学会創立100 周年にあたり、関係者の皆様方のご協力により、北海道支部における記念行事として、東北支部との共催による「東日本大震災調査成果報告会」を函館で開催しましたほか、若手技術者の活性化を目指した「交流サロン」や、市民との交流事業として「土木カフェ」「土木コレクション」の開催、さらには選奨土木遺産を紹介する「フロンティアに挑む技術」の出版などを実施することができました。
 また、大変好評でありました「土木遺産パネル展」や「土木カフェ」などにつきましては、支部100周年記念継続事業として、今年度も開催する予定でありますので引き続きご支援をお願い申し上げます。

 さて、北海道の近代を振り返りますと、1869年(明治2年)に開拓使が設置されて以降、本格的な開発が始まってから、150年ほどしか経過していないにもかかわらず、私たちの先人である多くの土木技術者の努力の賜として、未開の地に鉄道や道路網、港湾、空港が整備され、河川改修や農地開拓、都市開発が行われた結果、この間に人口は約6万人から90倍の540万人にまで増加しました。

 しかし、近年は巨大化する傾向にある自然災害に対するハード・ソフト両面からの防災対策や、今後急速に老朽化が進むインフラの維持管理・更新への取り組み、時代や社会的なニーズに応えて地域の潜在力を開花させるためのインフラ整備などが課題となっております。

 加えて、北海道は全国に先駆けて人口減少時代に入っておりますことから、このような状況下における、産業、経済など将来の北海道のあるべき姿を見据え、様々な課題に着実に対応していくことが求められており、各種技術分野、産学官の多くの叡知が集結する土木学会の役割は、今後ますます重要になってくるものと考えております。

 また、この広い北海道では、札幌をはじめ函館、室蘭、苫小牧、北見の地方事業実施拠点を通じて、より会員に近い立場での活動はもとより、広く一般の方々に土木の役割や必要性を知っていただくよう努めながら、将来の研究者・土木技術者の育成に繋げて行くことが重要と思われますことから、引き続き、全道の会員の皆様、商議員、幹事の皆様にご協力をいただきますようお願い申し上げます。

 最後になりますが、土木学会が新たな100年に向けて歩み出す節目にあたり、支部活動のますますの活性化と北海道の将来への貢献に努めてまいる所存でありますので、皆様方の特段のご理解とご協力をいただきますようお願い申し上げ、就任の挨拶とさせていただきます。


組織図