見学会:コース③

百間川分流堰と河口水門の視察

旭川は文禄3年(1594),宇喜田秀家が岡山城の防護を目的として城を囲むように川を大きく蛇行させて付け替えたため,岡山城下は幾度となく洪水に見舞われるようになりました.
百間川(旭川放水路)は,承応3年(1654)の大洪水を契機に,岡山城下を洪水から守るため,当時岡山藩の政治顧問であった熊沢藩山(くまざわばんざん)が越流堤(えつりゅうてい)と放水路を組み合わせた「川除けの法」を考案し,その考えを継いで後の郡代津田永忠(つだながただ)が設計・施工を行い,貞享3年(1686)に完成したといわれ,現在でも百間川分流堰では,当時の石組みが確認できます.

【日 程】平成27年9月18日(金)9:00~13:00
(8:30までに総合受付にお越し下さい.領収書は,バスの中でおわたしします.)
【行 程】岡山大学 ⇒ 百間川分流部
          ⇒ 百間川河口部
          ⇒ 岡山大学
【参加定員】40名(お申し込みありがとうございました.)
【担 当】国土交通省中国地方整備局岡山河川事務所
百間川は,河口部にある百間川河口水門の流下能力が計画流量の約6割しかないことから,計画流量規模の洪水が起こった場合,河口部で堰上げが起こり,堤防の越水や破堤等による浸水被害が生じる可能性が指摘されており,百間川河口水門を増築し,流下能力を増強し,洪水対策機能の拡大を図ることとしております.新たに増築した水門は国内最大のライジングセクターゲートが採用されております.
 なお,どちらの工事も専門家による解説が予定されております.

百間川分流部

百間川分流堰の石組み

百間川分流堰の石組み保存計画

一の荒手下流巻石部(亀の甲):現状の石材を利用し,練石積として保全(補強)します.

背割堤暗渠:開口部から旭川に向かって「ハ」字状の石積み水路が延びてます.保全方法は,盛土内に埋設し現状保存します.

試験施工

百間川河口水門増築完成に伴い、保管されていた旧河口水門群の石を用い、唐樋をモチーフとした旧河口排水樋門を復元しました。

百間川河口水門
ライジングセクターゲート増築水門



■現水門は,従来型の引き上げ式ゲートですが,増設水門では,国内最大級の「ライジングセクタゲート」を採用しています.このゲ-トはシェル構造の扉体の両端が円盤となっており,円盤を回転させることにより扉体を開閉する形式で,耐震性,経済性,景観性に優れています.

百間川河口水門