おかげさまでデザイン賞も創設以来13年目を迎えました。作品応募分野は道路・河川・橋梁・広場・公園・街づくりなど多様です。応募作品の位置づけは「公共的空間」ですが、公共施設はもちろん、民間の施設でも広く人々に開かれているかどうかが審議され、かつ内容的にすぐれているものは授賞に至っています。
土木学会に属する顕彰制度ですが、土木・建築・造園・工業デザインなど多分野から招聘した選考委員によってデザインプロセス、全体のまとまり、形のおさまりに至るまで多面的かつ詳細に検討されるのが特徴です。
類似の顕彰制度が書類審査に依拠しているのに対し、当賞は、竣工後2年を経た実物を選考委員が実見し、スケール感、作品と周辺状況との関係、利用状況等など書類では判然としづらい諸点をチェックするという審査方法を創設以来貫いて参りました。実見にあたっては、特別な事情がない限り日時や方法について関係者に通知しないなど、公正性の保持に努めております。この実見による審査は、当賞が他賞に誇っていいことだと自負しておりますが、調査旅費の捻出が大きな課題です。選考委員全員による実見は断念し、分担する。選考委員の別件の出張予定と実見先とを可能な限り調整し、委員会としての支出を抑制するなど、実施方法を工夫しております。
当賞の応募にかかる金額が大きいとのご批判も耳に致しますが、こうした調査旅費の一部がそこに含まれているとのご理解を賜りたく存じます。
昨今のわが国の社会情勢はまことに厳しく、とりわけ公共事業において景観やデザインに予算や時間を振り向ける余裕なきがごとしですが、いかなる時も、ひとたび生み出されたものは社会資本として将来、永く残り続けます。わたしたちは、高度経済成長期を経て30余年、その社会資本が単に所定の用をなすだけでなく、人々に喜びを与え、また、愛着を得てさらに地域の誇りともなるよう、市民・行政・専門的職能が一体となって切磋琢磨することの重要性をようやく共有するに至りました。その証左が、2003年の「美しい国づくり政策大綱」(国土交通省)の公表でした。この灯を絶やさないことは、人々の将来への希望を育む上でも、若い職能の育成にとってもまことに重要だと考えます。
本賞の特色
本賞は,公募対象を公共的な空間や構造物に広く求めるとともに,新たに創出された空間・構造物はもとより,計画・制度の活用や組織等の活動などに創意工夫がなされたことで景観の創造や保全が実現した作品も含まれます。特に,作品自体を表彰するというよりも,当該作品に貢献した人物・組織(本賞では「主な関係者」と称する)に対し賞を授与するものです。したがって,褒賞の対象者は,建設部門に属する方に限定せず,計画・制度の立案者をはじめ,積極的に貢献した行政担当者,NPOやNGO等の団体組織などさまざまです。
審査要件
竣工後2年以上経過(今回は2011年6月30日以前に竣工)していること。
デザイン賞選考委員会の構成と審査の流れ
委員長: 齋藤潮(東京工業大学)
委 員: 椛木洋子(エイト日本技術開発)、 須田武憲(GK設計)、高見公雄(法政大学)、 戸田知佐(オンサイト計画設計事務所)、
西村浩(ワークヴィジョンズ)、 山道省三(全国水環境交流会)
選考にあたっては,以上7名の選考委員で組織された「デザイン賞選考委員会」が,規定審査,書類審査,現地審査,最終審査の流れで実施します。
選考委員の紹介と選考のポイントはこちらをご覧ください。
応募手続きとスケジュール
応募手続に必要な募集要項、応募書類書式、応募方法、選考方法などの詳細は、景観・デザイン委員会のWEBサイト(http://www.jsce.or.jp/committee/lsd/)をご参照ください。
◆全体の流れ
1)推薦作品の公募
2)エントリー(期間:2013年5月1日~
3)応募書類送付(受付期間2013年6月1日~30日/消印有効)
「主な関係者」の選定や事業者・設計者・施工者等の関係者間の調整に多くの時間を要するので、早めの調整を薦めます(調整未了で応募断念の例もある)。
4)選考の実施(期間:2013年7月~2013年10月)
5)選考結果公表:2013年11月中旬に本サイトにて公開予定。
6)授賞式:2012年1月下旬開催予定。
主催
主催:土木学会景観・デザイン委員会
本賞に関する問い合わせ先
デザイン賞選考委員会事務局
一般的な質問はFAQを用意していますので,一度ご参照ください。
● 2013年度デザイン賞選考委員会事務局・運営幹事会
主査:真田純子(徳島大学)
幹事:角真規子(地域開発研究所)、崎谷浩一郎(イー・エー・ユー)、出村嘉史(岐阜大学)、
福島秀哉(東京大学)、持田治郎(大日本コンサルタント)、山口敬太(京都大学)