公益社団法人土木学会


平成18年度認定
網走港帽子岩ケーソンドック
網走市 竣工年:1930(昭和5)年
天然の岩盤を掘削したケーソン製作専用のドライドック。寒冷地海洋環境下のコンクリートケーソンによる築港技術を確立した。

 帽子岩ケーソンドックは、重要港湾に指定された網走港の西防波堤先端部に位置しています。天然の岩盤を掘削し、そのまま壁面に利用した構造となっています。日本ではケーソン製作専用のドックは4港しかなく希です。
 形式はドライドックで、寸法は長さ70m、幅19.5m(開口部16m)、深さ7.2m、ドック内の排水量12,000m3です。注水に要する時間は約4時間、排水は6時間かかります。
 着工後、11年を経て1930(昭和5)年に完成しました。完成の修築費は当時の金額で400万円(現在の数十億円以上)、延作業人員は75万人を要したとされています。



1922(大正11)年

1936(昭和11)年


現在の帽子岩ケーソンドック

現在の帽子岩ケーソンドック

※画像をクリックすることで拡大してご覧いただけます。

用語解説
ケーソン
防波堤など、水中構造物に使用されるコンクリート製または鋼製の大型の箱のこと。港湾工事や海洋工事では波や潮の流れが速い場合や、海底の支持層が比較的浅い場合によく用いられます。

北海道選奨土木遺産カード : No.14 網走港帽子岩ケーソンドック

選奨土木遺産マップ