土木学会韓国分会李東郁分会長来会(2011.6.20)

(updated:2011/06/24)

 李東郁(LEE Dong-Uk)韓国分会長(韓国・釜慶大学教授)が6月20日に土木学会本部に来会した。当日は、古木顧問、大西専務と懇談し、韓国分会の活動状況について情報交換、意見交換が行われた。また李分会長は鋼構造がご専門であることから、今年3月11日に発生した東日本大震災の構造物関連の被害はもちろん、土木構造物の耐震基準の改訂の動向について質問があった。土木学会が発行する示方書類の今後の動向に注目しているとのことであった。

 韓国では地震は少ないものの、台風や洪水などの水害は多く発生していることもあり、防災への関心はたいへん高いそうで、アジア全体の防災レベルをあげることを目標とし、日韓合同の防災会議開催開催の提案があった。

 我が国の韓国に関する興味として、最近のインフラ輸出について、韓国のインフラコストが安いことについて話が及び、李分会長からは単にコストだけの問題ではなく、円高やオーバースペックなど、経済環境や企業意識がその背景にあるのではないかとのことであった。

 土木学会の韓国との交流は韓国分会を通じた交流活動のみならず、土木学会西部支部と大韓土木学会釜山支部といった両国学会の支部レベルでの交流や、コンクリート委員会や複合構造委員会、建設マネジメント委員会、鋼構造委員会など委員会レベルの交流も活発に行われている。これらの活動を生かし、将来、日韓が連携してアジアの発展を推進していくことが期待される。


左:李分会長 右:古木顧問

(土木学会国際室 柳川博之)




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