[目次]  

　本書は，トンネル工学委員会技術小委員会のもとに設置された「シールドトンネルに関する国内外の基準検討部会」の活動成果をまとめたものである．本書では，主として，セグメントリングの設計法を対象として，�@国内と海外，それぞれの主要な基準類による設計法を比較，整理したこと，�A国内外の設計法を比較し，その違いは地盤の硬さによることを定量的に示せたこと，�B国内外の設計法により試設計を行い，設計法が覆工断面力に与える影響を把握したこと，�C施工時荷重の検討例を示せたこと，�Dこれらを通じて，シールドトンネルの設計・施工の思想の体系化を図れたこと，等が大きな成果である．
　本書が，国内外のシールドトンネルの覆工設計法の相互理解の一助になれば幸いである．