第32回 風景デザインサロン 天草(﨑津・今富)漁村と農村の二人三脚-みんなで考える文化的景観の保全と活用

 天草市河浦町﨑津・今富地区は,平成23年2月に,漁村である﨑津地区が「﨑津の漁村景観」として国選定の重要文化的景観地区に選定されました.その後,かくれキリシタンの分野が色濃く残る農村今富地区が,﨑津地区と一体の文化的景観を成すと追加申請しています.
 この﨑津・今富地区では,世界遺産を目指す「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の構成資産にも選ばれ,文化的景観整備管理委員会による公共事の景観コントロールが実施され,街なみ環境整備事業に取り組むなどしている一方,同地区唯一であった富津小学校が平成23年度ともって閉校になり,地区の高齢化,過疎化が深刻な状況にあります.
 文化的景観の保全・活用には,地域の方々と自治体,そして専門家や地域外の方々との協働が欠かせません.今回の風景デザインサロンでは,前半に,これまで5年間,同地域の文化的景観調査を担当してきた熊本大学地域風土計画研究室が地域の方々と協働で行ってきた調査報告を行った後,文化庁鈴木地平氏から,全国の重要文化的景観とともにある地域の保全,活用の工夫について教えて頂きます.後半は,トレイルバックス仲間浩一氏らの専門家から重要文化的景観とともにある﨑津・今富地区の地域づくりへのご意見・アドバイスを頂き,地元の市民や天草市行政職員の方々,風景デザイン研究会の各種専門家や学生が語り合う場(意見交換会)を設定します.

<場所> 熊本県天草市河浦町富津公民館 会議室
     (〒863-1204 熊本県天草市河浦町﨑津1117番地2)
     ※来場者多数の場合は,会場変更の可能性あり
<日時> 10月7日(日)10時~12時30分
<内容>
1.全体説明 熊本大学政策創造研究教育センター  准教授 田中尚人
2.前半:重要文化的景観の保全と活用
とみつ夏の学校ワークショップ 報告
講演 文化庁記念物課文化的景観担当 鈴木地平氏
4.後半:意見交換会 司会 (株)エスティ環境設計 徳永 哲氏
   講演 トレイルバックス 仲間浩一氏
   車座の話し合い:
鈴木地平氏,仲間浩一氏,金子邦彦氏(天草市総務部長),
森田哲雄氏(NPOさいのつ代表)

(参考)全国文化的景観地区連絡協議会が,10月5日,6日@天草市本渡にて
開催されます
  10月5日(土)13時~ 篠原修先生(東京大学名誉教授)基調講演,分科会
  10月6日(日)10時~ 﨑津・今富地区まち歩き(地元ボランティアガイドツアー)

<参加申し込み> ※参加無料
 申込方法 氏名,ご所属,連絡先(電話番号またはe-mailアドレス)を,
 下記の宛先にe-mailまたは,Faxでお申し込み下さい.
 申込先  e-mail:121007sympo@gmail.com  Fax:096-342-2040

<問い合わせ,連絡先>
 熊本大学政策創造研究教育センター
 准教授 田中尚人(naotot@kumamoto-u.ac.jp) 096-342-2040
 (株)エスティ環境設計 古賀由美子(koga@step-i.co.jp)

<主催>風景デザイン研究会 
<共催>天草市教育委員会,熊本大学政策創造研究教育センター,NPOさいのつ

詳細は,以下のHPでもご確認頂けます.
http://www.fukei-design.com/designsalon.html#32

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