環境水理部会 研究集会


環境水理部会研究集会2009 in 沖縄の報告
今年度の環境水理部会研究集会は沖縄県名護市において6月19日〜20日の1泊2日の日程で開催されました.研究集会は,研究発表会と現地見学会により構成され,研究発表会では招待講演2件,一般講演20件の話題提供に対し活発な討議が繰り広げられました.現地見学会では,完成直後の大保ダムや河口閉塞の顕著である平南川の見学を行い,その後はAコースではマングローブ林の視察を,Bコースでは自然再生事業を実施中の奥川の視察を行いました. 沖縄本島の北部という辺鄙な場所での開催にも関わらず,参加者総数55名という大変多くの方にご参加頂きました.本研究集会の準備および開催にご協力いただいた関係各位に御礼申し上げるます.また,現地見学会の実施に多大なるご協力を賜った,沖縄総合事務局北部ダム事務所,沖縄県土木建築部河川課,(財)沖縄県環境科学センターの皆様に深甚なる謝意を表します.
研究発表会プログラム

6月19日(金)
15:00〜15:05 開会の挨拶(部会長:藤田正治)
15:05〜15:50 大澤和敏 招待講演:沖縄赤土流出問題の統合的研究 〜健全な流域圏の創造を目指して〜
写真1 写真2
15:50〜16:00 休憩
 
(座長:武藤裕則)
16:00〜16:15 二瓶泰雄 東京湾への淡水・栄養塩・有機物供給の経年変化
16:15〜16:30 井芹寧 海域を含む流域圏における人為操作と栄養塩動態(その2)
16:30〜16:45 櫻井寿之 ダム貯水池微細粒土砂の侵食特性
16:45〜17:00 木原直人 河床変動を考慮したダム放流・貯水池内流動の3次元数値解析
17:00〜17:15 田代喬 流域の地質が土砂生産に及ぼす影響の評価
17:15〜17:30 佐瀬勝亮 神流川の下流における中規模河床形態の変化が底生動物の群集構造に与えた影響
17:30〜17:40 休憩
 
(座長:二瓶泰雄)
17:40〜17:55 堤大三 山地流域における土砂生産と渓流生息場構造との関係評価の試み
17:55〜18:10 藤田正治 気候変動に伴う斜面崩壊特性の変化
18:10〜18:25 泉山寛明 地球温暖化に伴う凍結融解による土砂生産特性の変化
18:25〜18:40 中山恵介 気候変動が沿岸域を中心とした釧路湿原に及ぼす影響評価
18:40〜18:55 坪野孝樹 外洋で計測されたSF6濃度結果を拡散方程式にグリーン関数法でデータ同化して水塊移動を推定する
18:55〜19:10 今村正裕 バイオマーカーを用いた沿岸生物影響評価(英国の事例)
20:00〜22:00 懇親会 (写真1 写真2
 
6月20日(土)
9:00〜9:45 土屋誠 招待講演:サンゴ礁島嶼系における水と生物の挙動
写真1 写真2
9:45〜9:55 休憩
 
(座長:中山恵介)
9:55〜10:10 中野晋 竹ヶ島海域におけるエダミドリイシの有性生殖について
10:10〜10:25 藤野毅 二次元蛍光測定法による河川藻類の活性度評価の試み
10:25〜10:40 河野幸夫 宮城県雄勝湾の水温変化とホタテなどの生育について
10:40〜10:55 武藤裕則 水制による止水域形成に及ぼす河道線形の影響について
10:55〜11:05 休憩
 
(座長:櫻井寿之)
11:05〜11:20 矢島啓 三瓶ダムにおいてWEPシステムから供給された高濃度酸素水の流動解析と数値シミュレーション
11:20〜11:35 鶴田泰士 汽水湖沼における夏期の流動構造の特性
11:35〜11:50 守谷将史 ダム貯水池におけるカビ臭の発生要因分析と対策効果のシミュレーション
11:50〜12:05 新谷哲也 成層湖の流動に与える非静水圧の効果について
12:05〜12:10 閉会の挨拶(次期部会長:井芹寧)

現地見学

12:30〜13:20 沖縄そば屋 (写真1 写真2
13:40〜14:00 平南川河口閉塞 (写真1 写真2
14:15〜15:15 大保ダム (写真1 写真2 写真3 写真4 写真5
15:30〜 Aコース 奥川の自然再生 (写真1 写真2 写真3
Bコース 慶佐次川のマングローブ (写真1 写真2)