JSCE
土木学会

教育企画・人材育成委員会 男女共同参画小委員会

【小委員会設置の背景】

 2004年6月1日にASCE(*)のギャロウェイ会長を迎えて、女性土木技術者に関する座談会が開催されました。
 パネリスト以外に約30名の参加があり、女性土木技術者の現状、女子学生や女性土木技術者にロールモデルを提示することの重要性、ASCEにおける女性学生・女性技術者への働きかけ等に関する発表の後、45分程度のフリーディスカッションがおこなわれました。
 フリーディスカッションでは、先に発表された、女性土木技術者に関する諸問題について、活発に討論が行われましたが、さらに、それらの問題について、より深く話し合える場が欲しい、という声があがりました。
 そこで、2004年9月に、土木学会内にジェンダー問題検討特別小委員会が設置され、2006年より男女共同参画小委員会と委員会名称を変更して、活動を継続しています。
(*)アメリカ土木学会

◆◆ 小委員会の目的と活動 ◆◆


(女性活用の流れ)
 男女共同参画の実現が、21世紀の日本社会の最重要課題と位置づけられ、女性の活用は、単なる人材確保の手段ではなく、生き残りを賭けた組織の経営戦略になっています。

(土木学会における女性比率)
 しかしながら、土木学会の女性会員数は、2006年3月末で個人正会員474人、学生会員492人で、個人正会員、学生会員における女性比率は、それぞれ1.5%、9.1%で、女性の参画は非常に低い状況にあります。

女性比率


(今後に向けて)
 したがって、今後、土木技術者としての人材確保及び人材育成を進める上で、男女共同参画への取り組みは、重要喝急務の課題となっています。

(具体的活動)
本委員会では、これまでに全国大会における研究討論会の開催や、男女共同参画学協会連絡会へのオブザーバー加盟などの活動を行ってきたが、今年度からは、「女性技術者のビジョンづくり」をテーマに、以下の三つのWGを発足させて、活動の活性化を図ってまいります。

  • 広報WG 

    外部との対応及び広報
    男女共同参画学協会連絡会及び表記連絡会関連のシンポジウムの対応


  • 企画WG 

    土木学会内での活動への対応。研究討論会や勉強会の開催など。


  • 調査WG 

    女性土木技術者増加に対する課題や女性比率の目標値の設定などに関するアンケート調査などの調査研究 

○昨年度の実績

2006年土木学会全国大会における研究討論会 2006年度の土木学会全国大会では、小委員会主催による研究討論会を開催し、多くの参加をいただいた。


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