選考経過


[1]選考委員の選任
  土木学会の常置委員会である景観・デザイン委員会は、デザイン賞授賞対象の選考をすすめるために、その下にデザイン賞選考小委員会を設置している。今年度の選考委員は,前13回の応募作品の分野の広さに配慮し、都市設計、河川空間の設計、土木構造物の設計などの専門分野から以下に示す7名を選任した。

委員長:齋藤潮(東京工業大学)

委員:椛木洋子(エイト日本技術開発),須田武憲(GK設計),高見公雄(法政大学/日本都市総合研究所),武田光史(日本工業大学),戸田知佐(オンサイト計画設計事務所),吉村伸一((株)吉村伸一流域計画室 代表取締役)
[2]公募
  公募期間は2014年5月1日~同年7月4日であった。それに先立って、学会誌2014年5月号、土木学会ホームページ、ならびに各種専門誌上等で公募案内を行った。今年度の応募作品総数は14件で、過去の先行応募(注)1件を含めた15件が今年度の審査対象となった。

注)先行応募とは,土木学会デザイン賞の特徴である審査要件(2013年度まで竣工後2年、今年度より1年以上経っていること)を保持しつつ,応募の際の関係者調整等を容易にすることを目指し,竣工後の日数が条件に満たない作品についても応募を受け付け,竣工後1年以上経過した年度に審査を行うもの。
[3]規定審査
  一次選考会に先立ち、規定審査を実施した。規定審査は、応募規定違反の有無を審査することを目的としている。デザイン賞選考小委員会の運営幹事がすべての応募作品が規定を満たしているとの原案を作成した。
[4]一次選考会
 

一次選考会は2014年7月15日に土木学会会議室にて開催され、規定審査原案の承認を得た15件に対し、応募書類による授賞対象作品候補の選定、選考委員による現地調査の分担が決定された。なお、選考委員が関与している作品がある場合には、その作品審査時に当該委員は退席して審議には参加していない。今年度は、この段階で14件が授賞対象作品候補となり、最低でも2名の選考委員が実見すべく現地調査の分担を決定した。

[5]現地調査
  当該作品と応募書類との不一致や矛盾がないかを確認し、あわせて、スケール感、周辺地域との関係を含めて作品を評価することを目的として、選考委員が分担して現地調査にあたった。
[6]二次選考会
 

二次選考会は、現地調査報告を踏まえながらあらためて各作品についての議論をおこない最優秀賞、優秀賞ならびに奨励賞の授賞対象作品を選定することを目的として2014年10月14日に土木学会会議室にて開催された。

まず、規定審査を通過した15件を順次写真等で再確認しつつ、現地調査を実施したものについては担当選考委員より報告を受けて審議がおこなわれた。授賞対象選定の考え方について確認し、その後各作品について授賞対象とする積極的理由、選外とする理由などについて話し合われた。なおここでも、作品に関与している選考委員は審議時には参加していない。その結果、最優秀賞2件,優秀賞4件、奨励賞2件が選定された。
[7]結果の公表について
   結果については、2014年11月26日にプレスリリースされるとともに、土木学会誌2015年1月号、学会ホームページ上、および各種専門誌に掲載される。
2015年1月25日(日)(於:土木学会講堂)に授賞式を開催し,受賞者によるプレゼンテーションと選考委員による講評,来場者からの質疑応答などを行う。また,本年度の授賞作品をまとめた「作品選集2014」は,授賞式において受賞者及び参加者に一定部数を配布し、また希望者に販売される。この授賞式には学会員内外から多数参加いただくことを期待している。
   

【皆様に作品推薦についてご協力のお願い】

本賞では応募に相応しい作品を一般の方から広く募っておりますので、積極的にご推薦くださるようお願いいたします。推薦対象作品は、当該作品の関係者に応募依頼書を送付いたします。詳細は下記をご参照ください。
http://www.jsce.or.jp/committee/lsd/prize/recommend.html