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●交通渋滞の削減

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 車を運転しているとき,渋滞に巻き込まれてイライラ….乗っているバスが一向に進まず,大切な待ち合わせに遅れないかとヤキモキ….日本全国で年間12兆円の経済損失と試算される交通渋滞.その削減や解消に向けた取り組みも土木計画学の重要な分野の一つです.

 そもそも,なぜ交通渋滞は発生するのでしょうか.極めて簡潔にお答えすると,「一度に多くの車が特定の地点に集中するから」といえます.そのため,交通渋滞を緩和・削減するためには,

1.今より多くの車が一度に通れるように工夫する
 (例:車線の拡幅,信号制御の高度化,高速道路での速度回復情報提供など)

2.多くの車が一度に「特定の地点」には集まらないようにする
 (例:道路ネットワークの整備,渋滞情報提供,環境ロードプライシングなど)

3.特定の地点に車が「一度」には集まらないようにする
 (例:時差出勤,混雑課金など)

4.車ではなく徒歩・自転車や公共交通を使って移動してもらう
 (例:ノーマイカーデー,モビリティ・マネジメントなど)

ことなどが有効であると考えられています.

 とはいうものの,これらを実施するためには多額の資金や多くの人々の協力が必要になります.詳細な渋滞発生メカニズムを解明し,効果的で効率的な方策を講じるため,交通工学に加えて,情報通信技術,経済学・心理学の知見などを援用した取り組みが進められています.

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■ 慢性的に交通渋滞の発生する宝塚トンネルの様子.ここではトンネルやサグ(道路が下り勾配から上り勾配へと変化する区間のこと)の影響で,渋滞が発生しやすいと考えられています.道路と車,あるいは車と車がお互いに協調することで,渋滞を緩和できないか,研究が進められています.

(塩見 康博:立命館大学)

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