関東の土木遺産 関東の土木遺産
土木遺産の概要 施設位置図 施設一覧
   
栃木県/宇都宮市
きぬばし
鬼怒橋
平成22年度認定(2010年)
■鬼怒橋前景
鬼怒橋前景 1.施設の概要
 宇都宮市を貫流する鬼怒川に、初代の鬼怒橋が架設されたのは1915(大正4)年である。この旧橋は、秋田産の杉と櫟を用いた長大木橋で、現橋に酷似した構造形式であった。1908(明治41)年に着工し、完成までに7年の歳月を要し、工費は23万余円であった。
 その後、腐食や老朽化への対応から、現橋への架け替えが1930(昭和5)年に着手された。西欧風の形態を模倣しただけの洋式木橋から、材料および構造も近代工法による永久橋として、24万4千余円の工費をもって現在の鬼怒橋は翌1931(昭和6)年に竣工した。完成した鬼怒橋は、15連(スパン36.6m)、橋長559.4mの曲弦鋼プラットトラス橋である。15連という多径間のトラス橋は、鋼トラスの道路橋では全国で3指に数えられる規模を誇っている。設計者は栃木県技師の松田文衛であり、また、上部桁は横河橋梁が製作した。
 橋脚は、煉瓦円形ウェル2基の上に迫石により補強されたアーチ状の開口部をもつ切石積み構造であり、美観とともに堂々とした風格が漂う。また、橋門構上部には、4個の円形の開口部が左右対称にデザインされており、特徴的である。
 鬼怒橋は、2011(平成23)年9月に竣工80周年を迎える。煉瓦と切石積みの橋脚の上に15連の曲弦トラスが連続する景観は圧巻であり、陽光にきらめく鬼怒川のせせらぎに映えて、今も壮麗な風情を醸し出している。
 
 
2.施設の諸元
所在地: 栃木県宇都宮市
竣工年: 1931(昭和6)年
構造形式等: 曲弦鋼プラットトラス(下路)、橋長559.4m、スパン36.6m*15連、幅員6.4m
受賞理由: 煉瓦円形ウェルと切石積み橋脚の上に15連の曲弦トラスが連続する景観は壮麗であり、当時の技術力と美意識が感受される。
管理者: 宇都宮市
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