土木学会技術者資格の認定についての私案

2000年10月 岡村 甫

1.2005年までの施行(案)

土木技術者資格4(全分野共通)
(想定資格者)100,000-200,000名
(要件1)土木学会会員であること
(要件2)大学土木工学分野の教育プログラムの修了またはそれと同等であると資格審査委員会が認定すること
(要件3)筆記試験に合格すること
土木技術者資格3(専門分野)
(要件1)3年以上の土木学会会員歴を有すること
(要件2)当該分野における実務経験が4年以上であることを資格審査委員会が認定すること
(要件3)当該分野における知識を十分有していることを資格審査委員会が認定すること
土木技術者資格2(専門分野)
(要件1)3年以上の土木学会会員歴を有すること
(要件2)当該分野における実務経験が10年以上であることを資格審査委員会が認定すること
(要件3)関連分野における知識を十分有していることを資格審査委員会が認定すること
土木技術者資格1(専門分野)
(要件1)フェロー会員であること
(要件2)専門分野における知識経験が極めて高いことを当該専門委員会が認定すること

2.2006年より施行(案)

土木技術者資格4(全分野共通)
(想定資格者)100,000-200,000名
(要件1)大学土木工学分野の教育プログラム(JABEE認定)の修了またはそれと同等であると資格審査委員会が認定すること
(要件2)筆記試験に合格すること
土木技術者資格3(専門分野)
(要件1)土木技術者資格4取得後、当該分野における実務経験が2年以上であることを資格審査委員会が認定すること
(要件2)大学土木工学分野の修士課程(専門分野)の修了またはそれと同等であることを資格審査委員会が認定すること
(要件3)当該分野の知識を十分有していることを資格審査委員会が認定すること
土木技術者資格2(専門分野)
(要件1)土木技術者資格3(専門分野)取得後、当該分野における実務経験が4年以上であることを資格審査委員会が認定すること
(要件2)関連分野の土木技術者資格3の資格を有すること
土木技術者資格1(専門分野)
(要件1)フェロー会員であること
(要件2)土木技術者資格2(専門分野)取得後,当該分野における実務経験が7年以上であることを資格審査委員会が認定すること
(要件3)専門分野における知識経験が極めて高いことを当該専門委員会が認定すること

3.土木技術者資格4(全分野共通)の筆記試験案

(1)4項目の中から間違っている項目1を選択する。
(2)200題出題し、140点以上取得した者を合格とする。
(3)一般分野60題(倫理10、英語10、数学10、物理10、化学10、生物10)
(4)専門分野140題(構造、水、地盤、計画、コンクリート、マネジメント、環境の7分野から4分野各35題を選択)。コンクリート工学分野の場合、コンクリート標準示方書本文を理解できるレベルの問題とする。

4.土木学会認定技術者資格(コンクリート工学分野)案

土木技術者資格3(コンクリート工学分野要件3)(想定資格者10,000−20,000名)
(1)4項目の中から間違っている項目1を選択する。ただし、正解1点、無回答0点、不正解-1点とする。
(2)コンクリート標準示方書本文解説から、200題(設計編70題、耐震設計編20題、施工編70題、維持管理編20題、その他10題)を出題し、140点以上を合格とする。
土木技術者資格2(コンクリート工学/設計分野要件3)(想定資格者1,000−2,000名)
(1)構造分野における土木技術者資格3に合格すること
(2)この分野における知識経験が十分であることを面接によって確認されること。
土木技術者資格2(コンクリート工学/施工管理要件3)(想定資格者1,000−2,000名)
(1)マネジメント分野における土木技術者資格3に合格すること
(2)この分野における知識経験が十分であることを面接によって確認されること。
土木技術者資格1(コンクリート工学/設計要件2
または(コンクリート工学/施工管理要件2)(想定資格者50-100名)
(1)コンクリート標準示方書の作成に参画または意見を表明できることをコンクリート委員会が認定すること

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