コンクリート技術シリーズ70
PC構造物の現状の問題点とその対策(その2)委員会報告

目次


第T章 PRC構造の設計の現状と考察
1.PRC橋について
1.1 PRC構造の歴史
 1.1.1 海外におけるPRC構造の歴史
 1.1.2 わが国のPRC構造の歴史
1.2 PRC設計法の変遷と各種規準の比較
 1.2.1 PRC設計法の変遷
 1.2.2 各種基準類の比較
1.3 PRC構造の研究動向
1.4 PRC梁への曲げひび割れ幅算定式の適用について
 1.4.1 最近の研究成果
 1.4.2 今後の課題
2.PRC橋の試設計
2.1 概  要
2.2 設計条件
 2.2.1 照査内容
 2.2.2 設計条件の設定
2.3 試設計結果
2.3.1 プレストレス導入度と必要鉄筋量の設定
 2.3.2 設計結果とその考察
 2.3.3 工事費比較
2.4 鉄筋拘束力に関する考察
 2.4.1 検討概要
 2.4.2 対象モデル
 2.4.3 検討結果および考察
2.5 まとめ
3.PRC梁のせん断ひび割れ幅に関する検討
3.1 検討概要
3.2 実験概要
 3.2.1 供試体概要
 3.2.2 載荷および測定方法
3.3 実験結果および考察
 3.3.1 せん断ひび割れ幅分布
 3.3.2 プレストレス導入量による影響
 3.3.3 せん断補強筋間隔による影響
 3.3.4 ダウエル作用による影響
 3.3.5 PC鋼材位置による影響
3.4 せん断ひび割れ幅算定式に関する検討
 3.4.1 既往のせん断ひび割れ幅の提案式
 3.4.2 既往の提案式の適用性に関する検討
3.5 結  論

第U章 PC構造物の耐久性確保に対する検討
1.まえがき
2.PC構造物におけるコンクリートの施工性能の課題と対策
2.1 はじめに
2.2 PC橋の施工の実態
 2.2.1 はじめに
 2.2.2 設計スランプとスランプ変更希望について
 2.2.3 構造物の構造条件・施工条件と設計スランプ変更の要因
 2.2.4 スランプの設定の要因
 2.2.5 コンクリートを充填させるためのスランプ以外の方策
2.3 PC構造物の技術の変遷と課題
 2.3.1 はじめに
 2.3.2 施工性能の規準と規格に関する調査
 2.3.3 施工技術の変遷
 2.3.4 施工不良要因の推定
 2.3.5 課題点
2.4 PCコンクリートの施工性能の確保に向けた対策
 2.4.1 はじめに
 2.4.2 従来のスランプ試験の目的
 2.4.3 配合(単位水量)の確認方法
 2.4.4 材料分離抵抗性の確認方法
 2.4.5 施工性能の評価
3.マルチレイヤープロテクションの評価方法に関する検討
3.1 マルチレイヤープロテクション
 3.1.1 はじめに
 3.1.2 マルチレイヤープロテクションの目的
 3.1.3 マルチレイヤープロテクションの思想
 3.1.4 3章の目的
3.2 PC鋼材の損傷原因
 3.2.1 コンクリート構造物の劣化要因
 3.2.2 塩害の要因
 3.2.3 腐食性物質の侵入経路
 3.2.4 塩害要因と侵入経路
 3.2.5 現状の対策
3.3 マルチレイヤーの構成と保護層の特性
 3.3.1 はじめに
 3.3.2 保護層の分類
 3.3.3 保護層の特徴とリスク要因
3.4 耐久性評価手法に関する提案
 3.4.1 概  要
 3.4.2 信頼度関数を用いたシステムの信頼性評価
 3.4.3 確率密度関数による照査
3.5 まとめ
 3.5.1 マルチレイヤーの要求性能と耐久性能評価への課題
 3.5.2 耐久性確保とマルチレイヤーの必要性
4.PC構造物の耐久性確保に向けた提案
4.1 PC構造物の耐久性向上に関する課題
4.2 コンクリートに対する要求性能の明確化とこれにあった検査方法
4.3 品質確保手法と性能照査とのリンク
4.4 性能照査手法に対応した規格・規準類の整備
4.5 施工性能に関する情報の共有化
4.6 あとがき

第V章 海外における調査・研究成果
1.はじめに
2.Workshopの概要
2.1 ガイドライン(案)について
 2.1.1 ガイドライン(案)の目的
 2.1.2 「耐久的なPC構造物のための設計コンセプト」について
 2.1.3 「材料と施工」
  2.1.4 「メンテナンス・評価・補修・補強」
2.2 ワークショップについて
 2.2.1 概 要
 2.2.2 「耐久的なPC構造物のための設計コンセプト」についての招待講演の内容
 2.2.3 「材料と施工」についての招待講演の内容
 2.2.4 「メンテナンス・評価・補修・補強」についての招待講演の内容
 2.2.5 まとめ
2.3 ワークショップ後の対応
3.VSLにおける調査
3.1 VSL研究所
 3.1.1 概 要
 3.1.2 PCグラウトの品質確認試験
 3.1.3 耐久性向上のための戦略
3.2 Raron橋
4.Freyssinetにおける調査
4.1 概 要
4.2 フレシネーグループの概要
4.3 ポストテンション鋼材の耐久性確保に対する考え方と市場戦略
 4.3.1 ダクトについて
 4.3.2 PCグラウトについて
 4.3.3 耐久性向上のための技術開発について
 4.3.4 その他の事項について
 4.4 まとめ
5.英国における調査
5.1 調査目的
5.2  調査概要
 5.2.1 概 要
 5.2.2 参加者の略歴
 5.2.3 英国でのPCグラウト問題の歴史
5.3 Oxford Grout Quality Control Systemについて
 5.3.1 システム機器の進化(経緯)
 5.3.2 機器のデモンストレーション
 5.3.3 PCグラウト技術の問題点に関する意見交換
5.4 まとめ
6.ヨーロッパにおける新しいPC橋の調査
6.1 はじめに
6.2  Sunniberg橋
6.3 Meaux高架橋