コンクリートライブラリー132号
循環型社会に適合したフライアッシュコンクリートの最新利用技術
−利用拡大に向けた設計施工指針試案−

目次


第1章 はじめに

第2章 フライアッシュ利用法とその利点 
2.1    概 要
2.2    フライアッシュのコンクリートへの利用法 
2.2.1 計画段階における環境負荷低減とフライアッシュの有効利用法
2.2.2 設計段階における利用方法
2.2.3 施工段階における利用方法
2.3   フライアッシュの品質に関する新たな評価法
2.4   その他のフライアッシュの特性に関する検討

第3章 フライアッシュの特長を活かしたコンクリートの配合
3.1   一般的なフライアッシュの品質とコンクリート性能 の関連
3.1.1 フライアッシュの品質規格 
3.1.2 コンクリート性能に影響を及ぼすフライアッシュ品質 
3.1.3 微量元素の溶出 
3.2   フライアッシュの簡易品質評価 
3.2.1 既往研究における簡易評価法
3.2.2 未燃カーボン量の簡易測定法 
3.2.3 簡易モルタル試験法 
3.2.4 API法
3.2.5 フライアッシュ品質評価手法の提案 
3.3   フライアッシュの品質とコンクリートのフレッシュ性状
3.3.1 フライアッシュ品質とコンクリートのコンシステンシー
3.3.2 コンシステンシーの維持性能 
3.3.3 まとめ 
3.4   フライアッシュの品質とコンクリートの施工性能
3.4.1 フライアッシュコンクリートの施工性能評価・
3.4.2 ポンパビリティ評価
3.5   フライアッシュの品質とコンクリートの硬化性状
3.5.1 強 度
3.5.2 物質透過性
3.5.3 フライアッシュの配合量
3.6   新しい考え方の配合設計 
3.6.1 フライアッシュコンクリートに対する発注仕様 
3.6.2 フライアッシュコンクリートの配合設計手法 
3.6.3 フライアッシュコンクリートの配合設計手順
3.7   まとめ 

第4章 設計に活かすフライアッシュコンクリートの強度特性
4.1    コンクリート強度の予測方法
4.2    長期材齢における強度
4.2.1 材齢と圧縮強度 
4.2.2 複合水和発熱モデルに基づいた強度発現モデル
4.2.3 フライアッシュの品質が長期強度に与える影響
4.3   初期の強度発現
4.3.1 材齢と圧縮強度
4.3.2 養生条件が初期強度発現に与える影響
4.3.3 初期強度特性の改善方法
4.4   まとめ 

第5章 フライアッシュコンクリートの塩化物イオン浸透と中性化ならびに鉄筋腐食
5.1    塩化物イオンの浸透性状(拡散係数)
5.1.1 コンクリートの見掛けの拡散係数算定方法
5.1.2 フライアッシュコンクリートの見掛けの拡散係数と水結合材比との関係
5.1.3 フライアッシュコンクリートの表面塩化物イオン濃度
5.1.4 フライアッシュコンクリートの見掛けの拡散係数 
5.1.5 まとめ(今後の課題)
5.2   中性化速度の評価 
5.2.1 データの検討範囲
5.2.2 k値に及ぼす各種要因
5.2.3  k値の提案
5.2.4  まとめ(今後の課題)
5.3   塩化物イオンによる鉄筋腐食 
5.3.1 鉄筋発錆限界に与える影響
5.3.2  発錆後の腐食進展に与える影響
5.3.3  まとめ
5.4   フライアッシュの断面修復材への適用 
5.4.1 実験で用いた断面修復材 
5.4.2 補修効果の検証

第6章 フライアッシュコンクリートのアルカリシリカ反応抑制効果
6.1   フライアッシュのアルカリシリカ反応抑制対策に関する概要 
6.1.1 近年の動向
6.1.2 ASR抑制対策に関する規定
6.1.3 ASR抑制に必要な置換率 
6.1.4 アルカリ総量について 
6.1.5 本章のねらい
6.2   ASR抑制対策におけるフライアッシュの評価・有効性に関する検討
6.2.1 フライアッシュの物理的・化学的特性がASR抑制効果に与える影響の検討
6.2.2 骨材およびフライアッシュの品質がASR抑制効果に与える影響
6.2.3 高濃度のアルカリ環境下におけるASR抑制効果の検討
6.3   フライアッシュによるASR抑制対策に関する提案
6.3.1 本節のねらい
6.3.2 ASR抑制対策 
6.3.3 高アルカリ下におけるフライアッシュによるASR抑制対策

第7章 フライアッシュコンクリートによるひび割れ抵抗性の改善
7.1   温度ひび割れ 
7.1.1 はじめに
7.1.2 温度応力測定装置(TSTM)による温度応力測定の概要  
7.1.3 不具合改良以前のTSTMによる温度応力測定結果およびひび割れ発生状況(予備実験) 
7.1.4 TSTMの計測上の不具合に関する検討と改善 
7.1.5 改良したTSTMによる温度応力測定結果およびひび割れ発生状況
7.1.6 まとめ 
7.2   収縮ひび割れ 
7.2.1 JIS法による実験
7.2.2 JCI法による実験  
7.3   自己修復効果
7.3.1 モルタルでの実験結果
7.3.2 コンクリートでの実験結果

第8章 循環型社会を形成するためのフライアッシュの有効利用法に関する検討
8.1    はじめに 
8.2    フライアッシュ(石炭灰)の利用実態と今後の有効利用の可能性に関する検討 
8.2.1 概 要
8.2.2  フライアッシュ(石炭灰)の利用実態に関する調査 
8.2.3  製鉄業におけるスラグの利用実態に関する調査 
8.2.4  セメント産業における他業種からの廃棄物量の利用実態に関する調査
8.2.5  資源循環の観点からみたフライアッシュの有効利用方法に関する考察
8.3   セメント分野におけるフライアッシュ利用
8.3.1 概 要 
8.3.2 42.5クラスセメントの汎用化  
8.3.3  フライアッシュのオートクレーブプレキャスト製品への利用
8.3.4  フライアッシュの品質安定に向けた取り組み 
8.4   輸送による環境負荷を考慮したフライアッシュの有効利用 
8.4.1 輸送に伴う環境負荷
8.4.2 評価方法について
8.4.3 環境負荷評価のケーススタディー 
8.5   まとめ

【資 料】
・資料−1 フライアッシュの現状
・資料−2 フライアッシュコンクリートの利用実績