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田中賞 作品部門

Outstanding Civil Engineering Achievement Award

2006年(平成17年度)

女神大橋

Megami Bridge

Megami Bridge

  • 国土交通省,長崎県,長崎県道路公社
  • Ministry of Land, Infrastructure and Transport; Nagasaki Prefectural Govt.; Nagasaki Prefectural Roads Corp.
概要
女神大橋は、長崎港によって分断されている長崎市南部と西部を長崎港口で結ぶ1,289mの道路橋であり、主橋梁部は橋長880m、中央径間長480m(国内第6位)、桁下航路高さ65mの3径間連続鋼斜張橋である。本橋の架橋地点は、台風襲来の多い地域であり、また両岸は起伏に富んだ複雑な地形であることから、地形の影響を考慮した風洞試験、ガスト応答解析などの検討が行われ、耐風安定性を確保するために、主桁フェアリング角度および検査車レール間隔の調整、主塔への整流板およびTMD設置などの制振対策が行われた。また、本橋の施工は、海上部の斜張橋架橋技術を駆使して行われた。中央径間部の主桁は、主桁ブロックを直下吊り架設としたが、側径間部は、桁下が国道もしくは斜面となるため、主桁断面を3分割してトラベラークレーンにより張り出し架設するという新たな工法が採用された。この工法では、断面変形した既設桁との支口合わせのために外側ブロックをジャッキアップする工夫がなされた。また、構造形式の選定、構造詳細、塗装色、ライトアップ等細部にわたる景観検討を実施し、鶴の港として親しまれてきた長崎港に調和した新たなランドマークを演出した。以上より、本橋は斜張橋の耐風設計および施工技術の集大成として位置づけられ、斜張橋技術の発展に寄与することから、土木学会田中賞に値するものと認認められた。
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