土木学会の事業



土木技術者の相互交流のための機関誌の刊行


 創立以来の機関誌『土木学会誌』(月刊)とともに『土木学会論文集』(7部門制)を毎月オンラインジャーナルに掲載し、土木技術者の相互交流を図り、技術力の向上に努めています。これらの刊行物は、研究者、 土木技術者、マスコミはもとより、公共事業や社会資本整備に関わる様々な分野から関心を 持たれ、高く評価されています。
 また、海外に対しては多彩な 刊行物を発刊し、土木工学および土木技術の国際交流にも貢献しています。

土木学会誌

土木工学に関する図書、印刷物の出版



コンクリート
標準示方書
 機関誌以外の出版活動についても、創立以来活発に行っています。近年における出版物の 増加は、学会事業の大きな特徴です。これらの出版物には、各種委員会の調査・研究の成果を まとめたものや、編集委員会を設けて編纂にあたるものなどがあります。『土木工学ハンド ブック』、『コンクリート標準示方書』、『トンネル標準示方書』、『水理公式集』等は、土木界の技術の標準を示し、 技術向上の一役を担う重要な基礎資料となっています。

研究・調査成果発表の「場」を公開


 土木学会には数百の委員会が設置されており、それぞれが専門的に調査・研究を行って います。また同時に、講演会、講習会、シンポジウム、研究発表会、討論会等随時開催し、 会員の独創的な調査・研究成果を発表する場を積極的に設けています。また、見学会、 映画会等を通じて土木技術に関する知識の普及に努めています。

土木の振興と優れた学術研究を奨励する表彰制度


 土木の振興と優れた学術研究を奨励する表彰制度も土木学会の大ききな事業の一つです。 大正9年に創設された土木賞に始まり、現在では、土木学会賞として、功績賞、技術賞、環境賞、 論文賞、論文奨励賞、技術開発賞、出版文化賞、コンクリート工学における優れた研究に 与えられる吉田賞(吉田徳次郎博士記念)、優れた橋梁作品および橋梁工学に関する研究に 与えられる田中賞(田中豊博士記念)、技術功労賞、国際貢献賞の各賞を設け、土木に関連する幅広い分野における 優れた活動に対して表彰を行っています。
 また、創立50周年を記念して昭和39年から「土木学会映画・ビデオコンクール」また、平成12年度より「土木学会選奨土木遺産」の表彰も行っております。

土木図書館の公開


 土木関係の図書や資料の収集、および保管等を目的とした図書設備が土木図書館です。 蔵書は約3万冊、『図書館目録』も刊行、公開しており、専門図書館として世界的レベルを誇ります。本図書館は土木関係者 ばかりでなく広く社会に公開されている唯一のものであり、文化遺産としての歴史的資料の 収集にも力を注ぐほか、地道な資料の収集によって「土木の情報センター」としての役割も 果たしています。また、視聴覚教育を通じて知識と技術の向上を図ることを目的とした「 フィルムライブラリー」を所蔵し、これも一般に公開しています。
土木学会誌第1号
(大正4年6月)

国際交流および他学協会との交流


 土木学会は世界へ向けての情報の発信等に努めております。 また、近時、日本の土木技術に対する評価が高まる中で、各種の国際会議や集合がわが国で開催されるほか、 留学生の増加や研修、見学等へ機会供与等も多くなっております。 また、社会の発展に伴い関連学協会との協力の機会も増えつつあります。 ただし、土木学会が現時点で協力協定を締結している外国の土木学会は、 米国、英国、フランス、オーストラリア、韓国、台湾、カナダ、スウェーデン等17ヶ国です。

社会資本整備への協力


 本会は各種委員会を設け、公共機関等から委託される広範な研究を行っています。 これらの委員会では、基礎技術の調査検討、組織運営に関するプランニング等、専門的な討議が行われ、 国家的規模の建設プロジェクト等において中心的な役割を果たしています。 本四連絡橋、青函トンネル、成田空港建設など多くのプロジェクトに参画し、 公平な立場から貴重な提言を行うなど、社会資本整備に大きく貢献しています。

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