17.知ってほしいこと
- アメリカのように 〜大学のPhDを出たら 〜円くらいの年収は最低でもある というような生きる手段として PHDを取るのに価値がある という風にならなければ,夢も希望も無い.
- 奨学金は優秀,かつ順調(落第・留年等)な学生にしか支給されない.博士課程3年間をオーバーした場合,金銭面で非常に不憫な生活を強いられる.多くの博士課程の学生は親の援助なしでは成立しないのが現状である.また,年齢的に結婚の話題がのぼるが,博士課程の学生は収入がない,時間がない等の理由で破談になってしまうことが多いのではないでしょうか.
- 博士号を取得したからといって、すべてにおいて優秀なわけではないし、逆に研究室に閉じこもりがちになると社会人としての適応性が欠けるようなことがあるかもしれない。しかし、Dcの自由な時間を効果的に使っている学生も多数いる。先入観をすて、Dc学生個人をみて評価してほしいと思う。
- 教授の方々へのお願い 修士課程および博士課程の修了基準を明文化して下さい。
- 世の中の人にそんなに偉いものではないということを知って欲しい。
- 博士進学が入院と揶揄されないような時が来てほしいです.
- 博士課程を修了したという意味をもっと大事にして欲しい。そのためのアピール、それからそのための教育を考えるべきだと思う。
- 博士課程にもかかわらず、不登校や研究を行わない学生が多いのは、受け入れ先である大学の選別方法に問題があると思われる。また、受け入れた当初は大丈夫だと思ってもその後に研究を行うことが向いていないと判断した場合は、学生をそのまま残すべきではないと思う。時間が立てば立つほど研究できない学生の傷は大きくなると周囲を見ていて思った。
- 博士の学生は,金ない,暇ない,就職ないのないない状態の人が多いと思いますが,自分の人生に悲観的にならずに頑張ってください.また,このような博士学生を見つけた場合は,「頑張ってますねぇ」と声をかけ,飲みに誘ってあげてください.当然おごりですよ.
- もっとつらいことばかりだと思っていましたが,実は結構楽しい.一番つらいのは周りがどんどん働いていて自分だけ取り残されたような気になること.でも,研究をしたり,学会で発表したりすれば,そんな不安は取り除かれる(と思う).
- 進学組のDr学生にとって、社会人Drの存在は、研究面や生活面において、大きなものである。社会人Dr制度の拡充と、社会一般の社会人Drへの関心を高めてほしい。
- 一部では「学生」とみなされ、「甘い」というイメージを持たれてしまう。学部生のイメージで見られるのは嫌だ。
- 中途半端な気持ちでこないほうが良いと思います.博士課程への進学を希望するなら,自分のおかれる立場上の責任の理解に努め,覚悟を持って研究に励んで欲しいです.
- 社会を変えるには、やはり外圧・黒船しかないのだろうか。だとすれば、すごい悲しいのだけれども(その裏返しとして、頭脳の海外流出という問題がありますが)。
- 学生にはもっと明るく積極的にいろんな場面に出て行く必要があると思う.博士課程に進学した時点で学校に「残る」という状態で,さらにそのまま居続けるなんていうイメージは払拭したい.
- 私は一度社会人になっているので、両方のきつさを知っているが、社会人と違い、自分のしてることが全て自分の責任になるという意味では、非常に有意義な数年間であると思う