土木学会誌
土木学会誌2007年5月号モニター回答


PHOTO REPORT (1)最大震度6強能登半島地震発生
本県においても、近年、防災対策の強化が求められているが3月25日に発生した能登半島地震の速報が記事として取り上げられたが、一般報道にはない専門的な見地からの報告であり、大変参考になるとともに、迅速な対応に頭が下がる思いが致しました。今後も、同様な災害発生時においては、「迅速かつ専門的」な報告があると助かると思います。
(所属:山梨県土木部都市計画課 氏名:中村克巳)

この人に聞く 歴史街道推進協議会事務局顧問 真木嘉裕さんに聞きました
歴史街道構想の歴史文化を生かした地域づくりは、住民の方にも来訪者にも楽しみな計画である。確かに近畿地方の文化遺産は非常に良い状態で残されており、日本有数の観光地でもある。しかし観光地でなくとも、それなりの個性と魅力的な生活文化、歴史遺産を持つ地域は日本各地に存在している。土木のデザイン性が求められる現在、個性的で魅力的な空間構成には、この様な地域の特性を尊重した整備が不可欠であろう。真木さんの提案される「地域に根ざした開発」がやがては「美しい国造り」に繋がって行くものと考える。
(所属:(株)栄設計 氏名:木村了)

まちおこしの秘訣について何点か述べられておりますが、北海道開発局で推進しているシーニックバイウェイを成功させる秘訣としても非常に参考になります。長いスパンにおける官民協力の必要性などは、役人にとっても耳が痛い話です。
(所属:国土交通省 北海道開発局 氏名:櫻庭 満)

通商摩擦から始まった歴史街道推進協議会は、関西を中心とする財界リーダー達が発案した、地道だが素晴らしい活動である。当時は、経済一辺倒で進んできた日本の曲がり角であったのだと思う。経済活動のみでなく、文化を大事にする心が大事である。普段忘れがちであるこの考えを具現化する仕組みが、この協議会にはある。技術オリエンテッドでなく、地域住民とともに進めるPI(Public Involvement)と住民に夢を与えるID(Information Diplomacy)が大切、という真木氏のことばは、大きな時代の分岐点にある建設事業に大きな示唆を与えている。
(所属:清水建設 氏名:浅田素之)

真木嘉裕さんが最後に「住民に夢を与える土木を志してほしい」と訴えておられますが、まさしくそんな仕事ができたらと感じました。私は継続性のためには、第一点の住民の力が、なかでも大切なように感じており、それを見つけバックアップできればと思います。
(所属:大阪府 氏名:下村良希)

特 集 学会誌デザインの90年
これまでの学会誌のデザインの変遷が理解できたとともに、今後の学会誌の行方が垣間見える点でとても有意義な特集であったと感じた。偏見かもしれないが、これまで私は学会誌にデザインを求めていなかった。専門性が高い雑誌なだけに、その内容が適切に組み込まれていれば十分ではないかと考えていたのである。しかし、「ジェネラリスト」のための学会誌という言葉が私に、これまでの考えが間違っていたと教えてくれた。
数多くのデザイン重視の建築関連雑誌が世に出回る中で、公共性が高い土木分野においてはこれからも学会誌が多くの学生・土木技術者にとっての重要な情報源となることは疑いない。速報性と専門性をもたせたデザイン性の高い学会誌をこれからも期待していきたい。
(所属:パシフィックコンサルタンツ(株) 氏名:宮本昌彰)

おっ、学会誌の表紙がかわったな。という程度にしか思わなかった表紙のデザインや充実した誌面へのつくり込み作業の大変さなど、「論文集」と「学会誌」の持つ意義・役割分担を含めて、情報を発信する側の気概が強く伝わる特集記事であったように思う。考えるに、昨年あたりから学生編集委員の参加など、たしかに「学会誌」は、情報発信者側の顔が見える誌面となっているように感じられる。しかし、ここまで編集者が持つ気概やこだわりを特集として伝えなければならないほど、読み手である我々が、その思いを感じ取る力が無くなっているのかなと、ふと机の上にたまった、読みかけの回覧誌を見、“もっとじっくり読む時間が必要だな”と感じた次第であります。
(所属:東亜建設工業  氏名:本多将人)

学会誌を長年読まれてきた方々には懐かしいと思うなど楽しい記事であろうかと思うが、私にはこの特集が、会員に対してどのようなメッセージを発しようとしているのかよく理解できなかった。冊子の前半でかなりのページ数を割いたものとなっているが、この特集がそれほど重要なことなのかわからなかった。
(所属:千葉県 氏名:鈴木善也)

企画の趣旨およびその編集方法ともに興味深い内容だった。論文集から分離後、教養と哲学の発信という基本的なデザインコンセプトを引き継ぎ、時代にあった表現や表示方法を取り入れてきたことや、これまでの編集方針の変化が妥当かつ有効であったことなど、言われてみればなるほどと思うことだが、その背景を理解できたことが有益だった。読ませる・見せるのバランスも考慮されたのか、歴代の編集委員長のお話では、編集方針(の変革)が学会誌の方針にとどまらない土木(技術者)のあるべき姿を示唆していることを、読み物としても楽しみながら知ることができた。また、表紙のデザインの変遷では、過去に比べて平成以降の頻繁な変化はなぜだろうとの素朴な疑問を持ちつつも、旧字(學會)のロゴの歴史的な風格を振り返ったり、近年採用している主要な掲載項目を示す機能性と全体のデザインとのバランスなど、視覚的にも楽しむことができた。
(所属:寒地港湾技術研究センター 氏名:石川成昭)

普段何気なく眺めている学会誌のデザインもこのような報告を読むことによって認識が改まります。万人を対象とした読み物ではないが、土木業界からの発信、土木への理解を常に意識し続けてきた結果がこのデザインに集約されているのだなと感じます。歴史と伝統のある「土木学会誌」が進歩をし続ける。すなわちデザイン、レイアウトが陳腐にならないように工夫を凝らすことと、土木業界が古い体質から脱却し先進的な取組みを怠らないようにすることがシンクロしているように思えます。業界を代表する学会誌のさらなる発展を願うところであります。
(所属:東京ガス 氏名:小原裕之)

1.土木学会誌90年の変遷 
今年度、モニターということで久々に土木学会誌を手にする機会に恵まれましたが、紙面構成や内容が読み手に分かり易くタイムリーな話題に富んでいることに驚きました。今回、編集幹事長が丁寧に説明頂いたことで、編集の考え方が良く理解でき、また、変遷も理解できました。
(所属:山梨県土木部都市計画課 氏名:中村克巳)

編集委員会が土木学会誌の改善に心を砕いていることはよくわかるが、私がモニターとなった半年あまりの間に土木学会誌改善の話題を聞くのはたしか2回目であり、第一印象は、またか、というものだった。学会誌の歴史や他学会の学会誌紹介については面白かったが、肝心の学会誌の内容についての議論が薄いのではないか。速報性を取り入れるなどのこれまでの流れは納得できる。本号PHOTO REPORTのような災害報告や新技術のタイムリーな紹介など、さらなる速報性の追及や、社会の動きと関連付けた土木業界の変化の方向性の提案など、変化の激しい現代、社会全体に発信することを目的とする学会誌が扱うべき内容についての議論が聞きたかった。
(所属:山口大学 氏名:関根雅彦)

学会誌の編集方針 土木技術者 (ジェネラリスト)のための哲学・教養誌に向けて〜歴代の『土木学会誌』編集委員長を訪ねて〜 
「過度に専門化し専門外のことは何も分からない、というのでは土木屋は務まらない」というのは、確かにその通りだと思います。その一方で、近年の土木屋にとって、適度な専門化がどの程度であるのかというのが、逆にきわめてあいまいになっているように思います。学会として、土木屋として何を共有すべきかということは何か検討されているのでしょうか。
(所属:鉄道・運輸機構 氏名:西 恭彦)

編集デザインについて
土木学会誌の表紙デザインは1980年ころからカラー写真を多用しており、年々視覚的に美しいものになってきていることがわかりました。また、他の学協会誌と比較しても格段に美しい表紙であると思われます。このことは我々土木技術者が日本の景観と深く関わった仕事をしていることを示しているのではと思い、社会景観に対して大きな責任があるということを改めて認識しました。施工者の立場としては、設計図面に従い、高品質の構造物を作り上げることを目標としていますが、その中に常に美意識と景観に対する責任ということを心に留めて仕事をしていきたいと思います。
(所属:奥村組 氏名:齋藤隆弘)

2. これからのデザインを考える
学会誌のコンテンツが、単に「売れればよい」、「読者が安易に喜べばよい」という趣旨でないことには賛同します。しかし、逆に「(頑張って)売らなくてもよい」、「(一部の会員が納得すれば)読者が興味を示さなくてもよい」という傲慢な方向に進むことにも危惧をいだきます。土木学会と大多数の会員との接点は、やはり学会誌です。高尚な内容も必要ですが、土木学会と会員とのきずなが、より強められるコンテンツに期待します。
(所属:国土交通省 北海道開発局 氏名:櫻庭 満)

縦書き横書きその歴史と役割 
学会誌の縦書きと横書きについての意見は、「モニターの声」で何度か取り上げられていたと思います。縦書き、横書きが混在し、それにあわせて綴じ場所も混在している理由を明確に知っていたわけではなかったので、なるほどと思い、とても面白い記事でした。個人的な意見としては、最近の学会誌の横書き、縦書きにはそれぞれのよさがあり、記事の最後にあったような「双頭」になっても、よいのではないかと感じました。
(氏名:山本恵理子)

専門の先生に縦書きと横書きについて、歴史や効用などを説明いただき、感心しながら読ませていただきました。ありがとうございました。また、特集全体についても土木学会誌の作成にあたり、さまざまな思いにより支えられ作成された経過が良くわかりました。今回の特集記事を読んで、私自身も、通常の資料作成の時に、相手にわかりやすくビジュアルに伝えるための意識を持ちたいと思います。
(所属:大阪府 氏名:下村良希)

モリナガ・ヨウのぶらっとぉ土木現場 首都高大橋ジャンクション(2)  
この連載は毎月楽しみに読ませてもらっています。 我々のような土木屋から見れば、当たり前だと思っていた現場内の雰囲気や設備の配置、形状なども一般の方の目でみれば、こんなに受ける印象が違うものなのだといつも感じています。また、精緻に描かれた現場内の様子は写真に比べて、なんとなく現場で働く人のぬくもりを感じることができ、物づくりの現場の熱意が紙面から伝わってきます。私も初めて現場にでた時には確かに感じていた何かをいつの間にか忘れてしまっているのかもしれません。逆にそういった視線で現場をみつめることができれば、危険な箇所はより一層減少するでしょうし、一般の人に見せるのだという意識があれば、現場の雰囲気も変わるのかなと思います。これからも連載を楽しみにしています。
(所属:鹿島建設  氏名:三木浩司)

土木現場をする機会は滅多にない。土木学科を卒業し現場に出ない限り見ることはないと思う。そのため、土木を学ぶ学生にとって非常に興味深い内容になっていると思う。絵も細密でありながら、どこかコミカルで親しみやすい。作者のモリナガさんご自身が、土木ビギナーであるため、読み手に伝わりやすくなっているのだろう。こんな記事が月一で良いから新聞に載っていたら楽しいと思う。
(氏名:天王嘉乃)

事故・災害 【速報】2007 年能登半島地震の被害状況 
全壊が406棟もある中で、倒壊家屋による死者が皆無であったことは不幸中の幸いでした。兵庫県南部地震では、倒壊家屋による死者が多数に昇ったことを記憶しています。東京都でも、木造家屋密集地域の対策が課題になっています。記事では死者がいなかった理由として、雪国仕様で柱が太かったことや土塗り壁で粘りがあ ったことが挙げられています。今後さらに詳細な調査や解析が行われ、少しでも役立つ知見が得られるよう、技術者の果たす役割は大きいと感じています。
(所属:東京都 氏名:馬場 敦)

40cmも幅が狭くなった水路、破壊された落石防護工などの様子を見ると、自然の力の大きさを感じます。この大きな力と調和しながら、生命財産を守る土木の技術の開発は、まさに終わりの無い研究ですね。
(氏名:小川哲史)

道路の盛土被害について鮮明な写真により報告されていた。幹線道路、高速道路など主要な道路が通行止めになると、救援物資の輸送や復旧工事に支障をきたす。阪神・淡路以降橋梁の耐震化は着々と進められているように思えるが、主要な道路においては盛土構造の耐震化についても取り組むべきではないだろうかと思った。
(所属:千葉県 氏名:鈴木善也)

能登半島地震の被害状況が写真を交えて紹介されており、非常に興味深い記事である。特に目を引いた写真は道路崩壊の写真である。盛土が崩れ落ちることにより、その上に敷かれたアスファルトの道路が無残にも粉々になっている。一見頑丈なアスファルトであっても、それを支える地盤が崩れればなすすべなしといった状況だ。地球の持つパワーは恐るべしと思う反面、地盤変動を前提とすべき道路敷設技術に対して危機感を感じさせる内容であった。
(所属:(株)三菱総合研究所 氏名:大木 孝)

今回の能登半島地震は震度6強という規模の大きな地震であったにもかかわらず、人的被害がわずかであったことは驚きである。しかし一方でインフラ設備に大きな被害が生じ、復旧までは長い年月がかかりそうである。阪神大震災を始めとする過去の教訓から学んできた、ハード、ソフト両面からの研究成果が一刻も早く待たれる所である。地震による被害を最小限に食い止めるために、今後の防災研究の進歩を期待したい。
(所属:清水建設 氏名:高本絢也)

温故知新 第8回 東京都心域の公園の衰亡
東京の公園・緑地に関してこれまで歴史的・制度的・生態学的等々、様々な観点からの論評がなされてきた、と私は認識している。その状況にあって、現況を嘆くばかりの今回の記事に得られるものは少なく、期待はずれに終わった。
まず、東京に公園が少ないという議論を「東京に緑が少ない」という議論と同じ土俵にしている所が気になった。空中写真を見ればわかることだが、東京に緑は意外にも多い。そうした中、公園が少ないという議論は、人口に対して制度上の公園面積が少ないという現状と、身の回りにある公園が貧弱(人工物が多く設置されている上に、ひとつひとつの面積が狭い)である実感からおこる感情論ではないだろうか。オフィスや住宅が密集し今後もこの状況が続くであろう東京においては、広大な公園面積の確保は今後も大変困難が予想される。ジュニアの方の意見からうかがい知ることのできるアドプト制度等をうまく取り入れながら、身の回りの小さな緑を徐々に増やしていく方が現実的だと考えるが、いかがだろうか。
(所属:パシフィックコンサルタンツ(株) 氏名:宮本昌彰)

都心の公園インフラの衰退については、私自身も感じていたことであり、興味深く記事を拝見した。近年、公園施設の大半は、運営・管理が行き届いておらず、その結果として利用者の減少、ホームレスの増加、犯罪の多発、という悪循環の構図になっていると感じる。人々が利用したい公園、魅力ある公園とするためには、景観整備等のハード面の改善よりも、警備員の定期巡回や公園施設の積極的な宣伝広告、イベントの開催といったソフト面 の強化が重要であると思う。その中で、記事にもある「オバチャンパワー」を活用した防犯強化は、極めて有効な対策であると感じた。
(所属:東京急行電鉄株式会社 氏名:小野浩之 )

都心の大規模公園の歴史を学ぶとともに問題意識を持つ点で興味深い特集でした。 私自身、子供ができてから公園に行く機会が増えましたが、「利用者の視点」で公園運営に力を入れるべきという主張に共感します。木陰でくつろげるスペースや遊べる水辺といった子連れファミリーを対象にした視点だけでなく、歴史に浸る空間、 ジョギング等スポーツを楽しむ空間といった様々な視点の中から、その公園のもつ歴史や特性に応じて管理運営を行なうことが望ましいのではと感じました。
(所属:JR東日本 氏名:三島大輔)

東京には,公園とか緑地が少ないというイメージがあります.福岡から出張で来るたびに,そのように感じます.しかも,高層ビルがやたらと乱立して,ヒートアイランドの影響もあってか,夏は暑くてたまりません.そう考えると,緑地面積の大きい公園が今後たくさんできればいいですね.公園は,人間にとって,無意識のうちに,精神的な安定をもたらすと同時に,暑さの軽減にも役に立ってくれる存在だと思います.その意味で,JUNIOR REPORTにもあったように,公園の面積を増やすことが本当に大事になってきます.いっそのこと,建物が取り壊されて空き地になった土地の何割かを,東京都が買い取って,緑地や公園にする等,いろいろと行政面で対応することはたくさんあります.このような試行錯誤を通して,都市環境と人間環境が調和した都市に,少しずつ変わっていくところを見たいですね.
(所属:九州大学大学院 氏名:西山浩司)

公園設計に携わっている私としては非常に興味深い記事であった。設計者の目から見ると、この10数年で街区公園等の身近な公園の設計件数は激減した。予算の低迷が一番の理由ではあるが、公園で遊ぶ子供達が居なくなってしまったことも大きな理由の一つであろう。レポートでは「遊び方を知らない子供達にオバチャンパワーで教えたらどうだろう」と提案されていた。なかなか面白い発想とは思うものの、実際子供達は「公園で遊ぶほど暇がない」という状況にあり、学校が終わると塾、サッカー教室、習い事と息付く暇がないようである。どうしたものか・・・設計の善し悪しだけでは解決しそうにもない問題である。
(所属:(株)栄設計 氏名:木村了)

本来あるべき公園とは、平面的なスペースの確保だけではなく、周囲の景観と一体化することが必要と分かりました。
”容積率の割増”という便利なルールを利用してきたツケがこのようなところに現れたのでしょうか。私は北海道北部の小さな町に勤務していますが、港にある公園から眺める利尻富士は絶景の一言です。この景色をコンクリート色で目隠しされてしまうことを想像すると恐ろしくなります。
(所属:国土交通省 北海道開発局 氏名:櫻庭 満)

限られた土地の高度利用により空の私有化が進んでいるという発想が新鮮だった。公園の印象は、公園内だけでなく公園から見える周りの風景にも大きく左右されよう。しかし、限られた用地を有効利用するためには公園のすぐ際まで高層ビルが迫ってくるという流れはもう止められないだろうと思う。
(所属:千葉県 氏名:鈴木善也)

公園の整備目的にも、いろいろな視点があると思いますが、juniorの方が書いておられた”子供の遊ぶ力”をもっと見直すと言う視点に同感です。街中が舗装され、いたるところに自動車が走るようになった結果、昔は遊び場だった道路(路地)や広場(空地)がなくなり、自由に鬼ごっこやボール遊びする場が学校のグランドだけになっています。綺麗なブロック舗装、ベンチ、モニュメント、植栽で飾られた空間だけでなく、広大な芝生の広場、自由に駆け回れるような公園、という視点があってもいいのではないでしょうか。
(所属:西日本旅客鉄道(株) 氏名:山本信弘)

都心の公園の数がこんなにも少ないとは思いませんでした。また、隅田公園のように景観をきれいにしてもホームレスが集まっていたりして、本来の目的を果たせていない公園があるということに今回改めて考えさせられまし た。
そもそも私たちは公園での遊び方を知らずに育ったため、公園をうまく活用していないのかもしれません。そして公園の必要性が減り、ただなんとなく公園が残っているのではないかと思いました。
日本人は景観についての考えが若干甘いように感じます。歴史的構造物の裏に超高層ビルが建って景観を邪魔したりしているようです。公園に関しても直接、超高層ビルが邪魔をしているわけではありませんが、圧迫感を与え、利用する人にストレスを与えているようです。
公園の必要性、目的をもう一度考え、たくさんの人に利用される公園が増えることを望みます。
(所属:前田建設 氏名:石井智子)

あなたは1ヶ月の間に公園を何日利用していますか?という質問をされたら、私自身の答えはおそらく1日未満であり、一般のサラリーマンが公園を利用する機会といえば、昼休みの休憩程度しか思い浮かばない。
公共施設やテーマパークといったものは、人々の利用が少なければ、その存在価値は無くなっていくのが現実である。公園もその中の一つに挙げられるのかもしれないが、公園があること自体で環境悪化の緩和と憩いの空間を演出しているのも事実であり、電車の中から公園が見えたり、公園の傍を通った時に子供達の遊び声が聞こえてきたりすると、その瞬間心が和んだりすることがある。
記事にもあるように、公園の価値は子供がかぎを握っていると私も思う。私個人的には親水公園をもっと増やし、周囲の景観と調和した公園が多く出来てくれることを願う。さらにオバチャンに公園運営を任せるというのも面白い試みである。どこかの公園でこの試みをやってくれるところはないだろうか。
(所属:前田建設工業  氏名:内田治文)

記事の中で、公園が高速道路の両側の植樹帯と化してしまったとあったが、なぜ公園を作るのか、誰のためにつくるのか、ということを考えなければと思いました。とりあえず作ればよい、と思って公園を設計している人はいないと思いますが、公園のありかたは、時代によって変わってきており、それが作る側と、利用する側で認識のずれがあるのかもしれないと感じました。公園に限らず、道路や街づくりなど、技術者と市民との意見の交流ができる場が、この時代、特に重要なのだと改めて感じました。
(氏名:山本恵理子)

上野公園や日比谷公園など、戦前に設けられた東京の主要な公園について現在に至るまでの経緯を取りまとめてあり、興味深い記事だった。ページ数の制限もあるが、戦後の都市計画の観点から現在の都市公園の在りようを検証してみれば、より面白い記事になったと思う。(理想と現実のギャップ。実現したものもある)また、都心におけるオープンスペースに係る問題意識がこの取材の出発点であるなら歴史的な大公園だけでなく、現代的な緑地空間の利用状況や効用についてスポットを当ててもよかったのではないか。
(所属:東京都 氏名:岡本淑子)

現在の公園事情を歴史的視点から見直し、考察を加えているレポート内容でしたが、とても読みやすくまた興味深い内容で面白いと感じました。公園に限らず都心の幹線道路周辺でも高層化が進み、空が狭く感じることがよくあります。今ではそれが普通の景色なので何の疑いもなく受け入れていますが、同一箇所の過去比較写真を見るとまったく空の広さが違っているという状況がよくあります。公園の場合は防災拠点あるいは観光地だったりと役割も道路とは異なっているため、可能な限り当初のコンセプトを尊重した周囲の開発を進めることが必要だと感じます。「暴力的な効果を周囲に及ぼす」という表現は実に的を射ていると思います。また10年以上前に訪れた海外(カナダ)の公園など都心にありながらリスなどの小動物が出没する環境を維持するなど、日本との違いを痛感したものでした。公園に何を求めるのか?歴史的価値なのか?人を癒すのか?利便性の犠牲にしてよいのか?などをしっかり考えるきっかけとなることを切に願います。
(所属:東京ガス  氏名:小原裕之)

都心域の公園の問題点について事例とともに紹介されている。その解決策として「子供の遊ぶ力」をポイントとして取り上げており、共感させられた。公園の主たる利用者である子供が子供を呼び、その親を呼び、公園の健全な姿を形成する。私が考える都市域の公園の問題点のひとつに、周辺環境がある。都心域の公園の中には周囲が構造ビルに囲まれることにより、日光がほとんど差し込まない公園が散見される。これは衛生面の問題だけでなく、子供が遊ぶ環境としていかがなものか。子供たちには日の当たる明るい公園で元気に遊んで欲しいものであり、公園立地の際には是非考慮して頂きたい。
(所属:(株)三菱総合研究所 氏名:大木 孝)

都心の公園インフラはこの数十年間増えていないのではないか、という問題意識にははっとさせられた。地方在住の私も先日東京ミッドタウンの偉容に息をのんだばかりだが、周辺がもっと余裕のある空間なら、もっと成熟した都市空間として感じられるようになるのかもしれない。ただ、現状紹介に留まり、提案につながっていないように思われる。またJuniorの視点は個人的感想にすぎない部分が多く残念。
(所属:山口大学 氏名:関根雅彦)

CEリポート わだい 「ブリッジコンテスト」におもう ―第6回全国高校ものづくりコンテスト・橋梁模型製作部門に参加して―
学生時代土木実験の一つとして、部材が厚紙であるトラスト橋を設計施工(所謂作成)載荷実験を行なったことが自身にもある。厚紙の幅等、計算上では載荷に耐えられるはずが施工(作成)が巧くいかなかったためか破壊が一部で起こってしまった。しかし、作成し直した結果見事荷重に耐えたときは少なからず喜びがあった。そして、このブリッジコンテストも苦悩や歓喜を味わった人が大勢いると思われる。この記事の筆者もかいているように、機械のロボットコンテストに対するわけではないが、土木もこのような場が現れてきたことに感嘆とこれからの発展を望んでいる。
(所属:武蔵村山市役所 氏名:鈴木哲人)

ロボコンや鳥人間コンテストはTVで知っていたが、高校生を対象とした「ものづくりコンテスト」に橋梁模型制作部門があることは初めて知った。模型といえども一つのことを完成させるには、技術力以外にも協調性や経済性、集中力や工作力などが必要であり、参加した高校生は貴重な体験が出来たであろう。筆者の言うとおり「自分の描いたものが実際に形になる」ことが“技術屋の喜び”であり、それが人の役に立ってくれる事が“技術屋の誇り”でもある。この喜びが技術屋の苦労を支えているのではないだろうか。コンテストで「ものづくりの喜び」を体験した高校生の多くは、自分の将来がある程度見えたのでは?出来ればもっと多くの高校生に体験してもらいたいものであるが、橋梁模型づくりは今回で終わりとのこと・・・。このように普通の授業では得られない貴重な体験のチャンスは絶やしてもらいたくないと切に願うばかりである。
(所属:(株)栄設計 氏名:木村了)

以前、ブリッジコンテストの募集要項をみかけたことがある。このようなブリッジコンテストが多々存在していることに驚いた。しかしながら記事にあるような大規模なものが今回で終了してしまうのはかなり残念で寂しい。筆者が書かれたように個別に行なうのではなく、官公庁主催でまとめて行なわれるような大規模なコンテストも必要だと思う。こういったコンテストを通じて若い技術者を発掘し日本の工業・技術の向上できたら、と思う。
(氏名:天王嘉乃)

”理科系”離れが巷で囁かれていますが、本記事にあるようなコンテストを通じて、”自分の手を動かし実践する”楽しさを体験してもらう努力を土木分野でも行われていることを知り安心するとともに、今回で最後ということが残念に思います。全国大会という形でなくとも、このような企画が学会イベントや、地域限定で復活する方法はないものでしょうか。
(所属:西日本旅客鉄道(株)  氏名:山本信弘)

CEリポート わだい 日本の建設業界の進む道 ―アメリカの建設業にそのヒントを探る― 
公共工事がすべて悪というような風潮がある中、地方では中小の建設業者の廃業が相次いでいます。国家プロジェクトのような工事はともかく、地域振興・地域保全という部分に関しては、地方分権を進める上でも、長期的な視野にたった政策が望まれます。
(氏名:小川哲史)

昨年1月から、応札業務システムの変更が幾度となく施行され、その対応に苦慮しているのが、多くの企業だろう。今後の課題には、加算方式や試行ボンドがある。それ以外にも、低入札、品質確保、透明性や競争性の確保など、古木氏も書かれているように、米国の仕組みをそのまま、我が国に移入出来るわけではないが、米国の例も参考にして、日本にあったシステムが生まれることをのぞむ。
(所属:鹿島 氏名:冨田幸路)

CEリポート わだい せまり来る天変地異に克つ ―「中部地方の天変地異を考える会」の報告― 
防災に関する必要不可欠なことがわずか2ページの中に濃縮されていたように思う。今、日本という国に足らないことがわかりやすくまとめられていた。また、能登半島地震のように、地震発生確率が低いとされていた地域ですら大きな地震が発生しており世界的にも地殻変動の活動期に入ったと言われている。この記事を読んで、改めて身近な生活の中でも実行できる「備災」について考え直す必要性を感じた。
(氏名:天王嘉乃)

多くのリスクを抱える中京地域ならではの、前向きで他地域にも応用可能な取り組み事例の紹介だったと思う。事前、被災時、復旧復興時のそれぞれにおける各種の取り組みの中でも、自己防衛能力の向上が重要だということに同感である。今後、想定外の災害が増えるのではないかと多くの人が感じているものの、地域内でのコミュニケーションや協働体制は脆弱化していると考えると、有用で正しい情報を伝えるためにも専門家のコミュニケーション能力向上が重要で、さらなる活動(活躍)に期待したいと感じた。
(所属:寒地港湾技術研究センター 氏名:石川成昭)

天変地異というものには自分が生きている間に一回遭遇する程度と感じてはいたが、中部地区の想定した天変地異という項目を見るとそうではないようである。実際、阪神大震災の時にはたまたま大阪に居たのもあり、もう一度くらいは天変地異なるものに遭遇しそうである。
スマトラ沖地震の津波による被害調査を以前行ったが、その時感じたのは、対策には津波に対する知識向上、避難訓練などのソフト面と津波防波堤や津波襲来に耐えうる構造物といったハード面が挙げられ、ソフト面の整備対策はどこの国でもあるレベルまで進んでいくのだが、ハード面の対策がなかなか進まないのを特に感じた。ソフト面で重要なのは継続していくことであり、継続しないと人々の意識は次第に薄れてしまう。そうなるとハード面の整備を確実にやっておけば安全なのだが、いつどこで起こるか予想しにくい天変地異に対するハード面の整備は莫大な費用がかかることも事実である。
公共投資が減っていく中、人々の安全な生活を確保するためにこの両者が今後どのように割り振られていくのか、注目するところである。
(所属:前田建設工業 氏名:内田治文)

CEリポート ぎじゅつ 地下鉄開削トンネル免震壁の築造 ―ポリマー材を用いた新しい耐震対策工法― 
オリジナリティの高い耐震対策工法である。ポリマー材の耐久性、施工性等、克服すべき問題点は残されていると思うが、柔らかい材料で対策することで、剛性の高い材料で対策を立てる場合に比べメリットが大きい。解析技術の発展が、この技術開発に貢献しているのであろう。ノズルや、低強度地盤改良等、現場での改良も進んで、信頼性が増し、今後も様々な材料での展開が期待できる。
(所属:清水建設 氏名:浅田素之)

見どころ土木遺産 孫子のためにツルハシだけで掘った中山隧道 
実際に訪れたことがあったため,大変興味深く読ませて頂きました.果てしない困難と苦痛を伴っても,孫子のため,皆の生活のために,日本一長い素堀りトンネルを貫通させた先人たちの偉業に胸が熱くなりました.
(所属:東北大学 氏名:内藤英樹)

貫通記念の写真を見て、映画撮影時のたくさんのエピソードを思い出した。制作統括者の今岡亮二氏からも伺ったことである。痴呆症の高齢者が、掘っているときの思い出話が出た途端に、スラスラと話したこと。トロッコの木製レールの痛みが激しく、苦労して鉄製のレールを調達したこと。切羽には新鮮な空気が届かず息苦しかったこと。開通したときに、隧道の中を風が吹き抜けたこと。文章の中に、村の総会で意見が対立した話が出てくるが、農閑期に出稼ぎに行かなければすぐにも生活に困る山間地域のこと、賛成派も反対派も悩んだことだろう。
(所属:鹿島建設 氏名:小坂順一)

孫子のためにツルハシだけで堀った[中山隧道]自分たちで孫子のためにトンネルを、16年の歳月をかけて掘り進む、村の皆さんの心意気は、まさに土木事業の鏡である。村の過酷な環境が、村民を一つにしたのであろう。約1500m³におよぶ岩盤を手でくりぬくには、並の根気では続くまい。現代は、便利になり、逆に一つにまとまることができなくなっている。記事にあるように、家族の絆、地域社会への関わり、地域コミュニティのあり方、公共事業の原点、など、多くのことと考えた。
(所属:清水建設 氏名:浅田素之)

ツルハシだけで、16年という歳月と900mという長い区間を、地域の人々が掘りぬいたことに驚きました。人々の生活を支える、土木の原点を見た気がします。
(氏名:山本恵理子)

昨今、公共事業に対する批判(特に、地方、過疎地域)が主流の世の中、本当に地元に必要な事業は、今でもそれなりの評価があり、決して批判されるものではないことがよくわかる。全国、統一規格での事業でなく、必要な規模、必要な設備での検討をつくし、目的を明確にした事業規模が求められているのではないか。
(匿名希望)

わが支部にこの人あり 環境編 第3回 関東支部岡内完治さん((株)共立理化学研究所) 
市民のための簡単な測定法ということに興味を持ち読んでみました。パックテストはとても簡単で、結果もわかりやすい魅力的なものだと思いました。検査をするのに時間や金額がかかってしまっては、検査する機会が遠のいてしまいます。手軽にできるものがあれば、検査をする意識も高まりますし、良いことだと思います。水中音を集める「水中マイクロホン」は災害防止につながりますし、おもしろいと思いました。これからもおもしろく、ためになる簡易測定法が増えることを期待しています。
(所属:前田建設 氏名:石井智子)

Civil Engineering Design Prize 土木学会デザイン賞 
日本橋の例を出すまでもなく、土木構造物はとかく景観阻害として槍玉にあげられやすいものである。しかしながら、ここに掲載されてるもののように景観との調和を果たしているものは確かに存在している。土木に縁のある人達にはもとより、縁のあまり無い人々にも積極的にPRしていくことが必要ではないだろうか
(所属:武蔵村山市役所 氏名:鈴木哲人)

成瀬川橋梁で施工中の写真がありました。講評では特に触れていないようですが、施工法も受賞の対象なのでしょうか?
(所属:鉄道・運輸機構 氏名:西 恭彦)

まず中央線東京駅付近高架橋ですが、土木の構造物とは思えないデザインで驚きました。暗くなりがちな高架下が明るくなり、圧迫感を緩和している点も効果的であると思いました。土木と自然との調和がとれている構造物は見た目も環境の面に関しても素晴らしいと思いました。今後はこのような自然や街と調和のとれた構造物が必要となってくると思います。土木によって自然が復元されることを期待します。
(所属:前田建設 氏名:石井智子)

忙中ペンありパート2 第5回 官僚たちよ、気高い気骨を忘れていないか! 
毎回辛口な内容に好感が持てないことも多いのですが,今月号の内容は自分自身 (官僚じゃないけれど) も考えさせられました.出来ない諸氏に共通する特徴のいくつかは,見事に自分を言い当てており,文章を通じて,著者の高橋氏にご指摘を頂いたように思います.
(所属:東北大学 氏名:内藤英樹)

いつもは厳しいながらも的確なご意見だと思って拝読しておりました。しかし、今号に限っては、紹介されているお話にそれぞれは重いものはありますが、全体として作者の主張にうまく結びついていない気がします。T氏の腹心だったG氏は、手は汚れていたが心が汚れていなかったからよかったということなのでしょうか?出来る集団がもともと3割だったのが、2割になってしまったことは、官僚組織にとってそれほど致命的なのでしょうか?また、3割だか2割だかの「出来ない集団」が「現代を生きる教養人の姿とは思えない」状況であるにしても、残りの7割から8割はどうだというのでしょうか?また、「出来ない諸氏に共通する特徴」として挙がっている内容を見ると、そういう人はそもそも社会人として普通のコミュニケーションができるとは思えないのですが、昨今の日本が「出来ない諸氏」によって悪い方向へ向かっているのだとすれば、それは彼らを官僚組織へ採用した先輩官僚にも責任の一端があると思います。「いない方がずっと楽だ」という官僚OB氏はあまりに無責任だと思いました。 また、冒頭に紹介されたエピソードで、すでに歴史上の人物になりつつあるお二人を、誰が読んでも簡単に特定できるのに、仮名とした意図がよく分かりませんでした。
(所属:鉄道・運輸機構 氏名:西 恭彦)

官界にはもうサムライはいないのか、と高崎氏はお嘆きであるが、本当に官僚だけの問題なのだろうか、と私は思う。確かに官僚の腐敗は、高崎氏も後半で書かれているように、かつて高級官僚が国民の期待を政治家以上に受けていたことを考えると、嘆かわしい限りではあるし、前号でも話題とされていたが、官製談合など以ての外 であるというご意見には、私も同感である。だが、なぜそうなったのか、どこに原因があるのかなど、高崎氏の分析なり推測なりがなければ、ただセンセーショナルに事件を報じたてるマスコミと大差ないように思う。後半に書かれている、「出来る集団」「普通の集団」「出来ない集団」の比率の話も、官僚組織特有の話ではなく一般論として有名な話であり、前半の内容とのつながりが今一つ、分からない。前半の話と併せて、単に官僚をこき下ろしているようにしか読めなかったのは、私の読解力が足りないからだろうか。
(所属:首都高速道路株式会社 氏名:川田成彦)

わたしの本棚 にっぽんダム物語 
これまでマスコミにおける公共事業の一番の批判のやり玉にされるダム。しかし、本質的な議論はほとんど拝見したことがなかった。この記事では、「こうした議論を、空しいものとしてしまうのは、意外と「ダム」についての知見が不足していることによる」と明確に述べており、はっとした。まさにその通りと考える。私自身は無駄なダムは不要と考える方だが、そう主張するには知見も経験もない。そして多くの日本人がそうではないだろうか。土木技術をわかりやすく市民へ伝え、その重要性を広く知らせつつ、最後の判断を市民にゆだねる。そのための橋渡しの役割が、今後は土木技術者にも求められてくるのであろう。じっくりこの本を読んだ後に、また考え直してみたい。
(所属:パシフィックコンサルタンツ(株) 氏名:宮本昌彰)

学会誌全般へのご意見,編集委員会への要望等
今月号の特集を読んで,土木学会誌がこれほどに長い歴史を刻んできたことに大変驚きました.編集作業は大変と思われますが,今後も良い学会誌を継続的に世に発信するため,頑張ってください.
(所属:東北大学 氏名:内藤英樹)

学会誌のデザインの特集の中で、ほかの学会誌の表紙を調査されていたことにとても感銘を受けた。できることであれば、この特集がほかの学会誌にも影響を与え、日本の学会誌のレベルアップにつながれば、と期待する。(これまで外国の学会誌のデザインの良さがくやしかったので、切に願います。)これからもよりよい紙面作りを期待しております。
(所属:パシフィックコンサルタンツ(株) 氏名:宮本昌彰)

5月号は外界的な土木のことだけでなく、自分自身、つまり「土木学会誌」の変遷を振り返っていて大変興味深かった。
(氏名:天王嘉乃)

 「土木学会誌90年の変遷」の特集を読み、長い年月でいろいろな試みがあったのだと感心いたしました。土木学会誌を読むようになって3年目になりますが、3年という間にも、とても変わっており、これからの土木学会誌が楽しみです。
(氏名:山本恵理子)

いままでも多くの方が既にご指摘のことではありますが、やはり縦書き混在の学会誌は読みづらく感じます。特に「見どころ土木遺産」は、構造物の緒元や注釈は横書きで本文は縦書きという、見開き2ページの中だけで縦書きと横書きが混在しており、読んでいてかなり違和感があります。この記事だけでも横書きに戻せないでしょうか?
(所属:首都高速道路株式会社 氏名:川田成彦)

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