土木学会誌
土木学会誌8月号モニター回答


表紙・裏表紙 公共空間の中の視覚障害者のバリア
先月号でも触れたのですが,やはり表紙の写真がどうしても気になります.むろん,裏表紙を読み,意義のある写真とは思います.しかし,せっかく,毎号特集というものがございますので,特集に纏わる写真に限定してはいかがでしょうか?また,表紙面にも特集の内容などを記載したほうが良いと思うのですが・・・・
(函館高専 川口貴之)

表紙、裏表紙について。真っ青な空ときらめく海の風景、心が洗われる思いがしました。我々が忘れかけている何かを問いかける、印象的な表紙でした。
(匿名希望)

今回の表紙のデザインを大変興味深く拝見させて頂きました.今回は砂浜美術館ということでしたが,表紙の「Tシャツアート展」ではTシャツが海水に反射して映し出されており,とても幻想的な光景でした.また,裏表紙に書かれている文書に関しても平易で読みやすい内容でした.表紙,裏表紙は雑誌の顔とも言うべき部分ですので,今回のように景観的に優れ興味を引くような写真などを今後とも是非掲載して頂きたいと思いました.
(室蘭工業大学 菅野昌生)

土木学会「新土木図書館・会館」完成記念式典挙行の報告
環境と名のつく学部に属する私としては、いろいろと考えさせられる内容でした。
(岡山大学大学院 真鍋友和)

土木学会 新土木図書館・会館記念式典 記念講演 丹保憲仁会長 「土木工学から環境土木へ」
日本の人口のうち、グリーンのみで生きていけるのは4000万人のみで、残りの過剰な人口を養うためにエネルギーを輸入して貿易をしているという視点が面白かった。日本の場合、水についても食物を通して大量に輸入しているそうである。しかも、今後世界で水の戦争が起こり、日本に食物が入ってこなくなる可能性もあるという話を聞いたことがあるが、エネルギーや水のように国民全体の生活にかかわることを、より多くの人に認識してもらう必要があると思う。
(東京大学大学院工学系研究科社会基盤工学専攻 中西雅通)

絵本「ちいさいおうち」の絵が懐かしかった.1942年に出版されたこの絵本が,社会の未来を語る上でいまだに有効であるということは,この60年で都市の居住環境がそれほど改善されてこなかったということなのだろうか.少し悲しい.ちいさいおうちが最後にたどり着いた「成熟の時代」を我々の世代が作りあげていかねばならないと感じた.
(京都大学 中島伸一郎)

今回は新土木図書館記念式典の特別講演ということでの特別掲載であったが,このような多くの経験・深い見識をもった(先生)方の貴重かつ面白い講演を月に1つ継続的に紹介するコーナーを作るのも,@聞けなかった講演を聞ける,A貴重な講演を書面として個々人が保存できる,B(本誌の新会長インタービュー:岸先生の指摘にあった)一般の人に理解しやすい説明の良い参考例となる,と言った点等から良いと思う.
(国土技術政策総合研究所 岡田知也)

非常に興味深く読ませていただいた。日々目先の業務に忙殺されがちななかで,我々が携わる「土木工学」というものの社会での位置付け,歴史的な位置付けを再認識させられた。それとともに今後「環境」というキーワードを正当にとらえた上での技術者としての見地が必要であることを感じさせられた。
(鹿島建設 藤井秀樹)

バージニア・リー・バートンの子供向け本を使っての説明は分かり易くかつおもしろかった。とかく土木学会の講演は堅いものになりがちですが会長のお人柄も伺える内容でした。
土木は、工学で唯一のマネージメント型技術者を輩出することができた」と述べられていますが、私どもODAの世界でも土木分野の方々が多くプロジェクトマネージヤーとして大活躍されています。アフガニスタンを含め途上国においてはインフラ整備に係るいろいろな問題が山積しています。私の経験ではそれら問題の解決に日本の協力を求める声も多く耳にします。ある意味では21世紀の土木分野の人々の活躍の舞台の一つははそういった途上国かもしれません。/div>
ますます、総合学としての土木分野の人々の活躍が期待されているような気がいたします。
(国際協力事業団 山田好一)

特集 これからの都市の地下利用
特集全般に関してですが,技術や法律に関することはもちろんですが,心理学の面や歴史学的観点などからもまとめられていて,非常にわかりやすく,そして勉強になりました.「大深度地下法」については,その名称や意図などといった,ごく簡単なことは知っているものの,その背景や問題点などよく理解できました.ただし,いつもこのようなことを学んだときに思うのですが,法律は国民全てに関わるもの.特にこの法律は土地を所有する人には極めて深く関わりのあることです.しかしながら,一般人には,この法律の背景や意図は伝わらず,問題点ばかりがクローズアップされてしまいがちです.どうしても閉ざされた空間で議論されることを,いかにしてコマーシャルするか.難しい問題だと改めて痛感いたしました.
(函館高専 川口貴之)

地下空間の利用は今後どのように発展するのか、大変興味深い内容でした。
(岡山大学大学院 真鍋友和)

都市における大深度地下の利用について,法的な観点,今後の活用用途,それに伴って生じる問題点等を分かりやすく読むことができました.都市開発における一つの可能性が開けたことからも,今後の都市開発の動向に注目したいと思います.
(大阪大学 谷本泰雄)

第1章では大深度地下法制定に至った背景や「大深度地下」の定義とその設定根拠などに関して、バックデータや解説図を交えて非常に分かりやすく解説してあり、有益な記事であった。結論として、最も浅い場合でも地下40m以深となるという。東京の南北線や大江戸線に乗られたことがある方なら実感できるが、これらの最深部が40〜50mというから、かなりの深さである。また、第3章でも検討例があったが、大深度地下は用地費が無償になるとはいえ、長くなるアクセス時間を考慮すると決して経済的でないことが示されるなど、打出の小槌というわけにはいかないようである。我々電力会社も地中送電線を計画する上で大深度地下を利用するという選択肢が増えたことは歓迎すべきであるが、検討すべき課題は多いと感じられた。
(関西電力 嶋田隆一)

経済(費用)、防災、バリアフリーの観点から、地下開発は慎重であるべきと考えており、この特集は有意義でした。とくに、日本の都市交通政策が、(路上空間利用を基本として必要に応じて高架や地下を組み合わせる)LRTに未だに真剣に取り組まないのは、まことに不思議です。この特集が、そのきっかけになる(あるいは少しでも寄与する)ことを期待します。
(東北大学理学研究科地理学教室 村山良之)

大深度地下法の説明に始まり、地下利用の実例紹介や、ハード面やソフト面の将来ビジョンについての様々な視点からの考察など、大変興味深い内容が多い上に、読みやすい編集がされた、素晴らしい特集記事でした。この特集の記事を読んで、コスト面や利用調整などに多大な課題がある以上、大深度地下利用制度の活用は大変難しいのではないかと思えましたが、一方で、非常に高度な土地利用がされている都市の再生は、この制度なくしてありえないかな、とも考えさせられました。
(東京都 浅井重政)

日本の大都市の地下利用については、防災上のリスク(火災・地震・浸水対策等)など、まだクリアすべき問題が沢山残っているように思います。このように、リスクの多い大都市の地下を利用するのではなく、山地部などの地下を利用すれば、自然を保全しながら、その地下空間を有意義に活用できるのではないでしょうか。
(所本州四国連絡橋公団 貴志友基)

都市地下活用の未来展望と第1章 地下利用の法体系 大深度地下法についての2記事について。
大深度地下法については,メリットとして土地の権利関係の調査・地権者等との交渉は不要とし,事業を円滑に進めることができるということを恥ずかしながら初めて知りました.この記事のように,実際に行政に携わる方が建設関係における法律を詳しく多角的に説明されることは,法律に普段慣れ親しむことのない方々においても容易に理解することができることから,非常に興味深く読ませて頂きました.
(室蘭工業大学 菅野昌生)

大深度地下法が成立してもう2年も経ったのかと驚きました。さらに2年間申請を行う事業が出ていないなんて・・・。
2年前、私は学生で数年後には、大深度地下のビッグプロジェクトが各地で行われているのだろうかと期待をしていましたので残念に思いました。課題は多く残されていますが、2年経った今、都市部での地下の利用の必要性は増しているはずだと思います。近い将来、地上と地下のバランスの取れた開発に期待しています。
(東亜建設工業 技術研究所 宮坂尚樹)

今回の特集では,大深度地下法の基礎知識の紹介からはじまり,大深度地下利用のメリット,さまざまな都市の大深度地下利用法の将来ビジョンと大深度地下利用の経済性の検討,環境問題,維持管理,防災面とさまざまな分野からその利用価値と問題点が論ぜられており,特集としてよくまとまっており,専門外の者にとっても興味をひかれる読み応えのある内容であった.特に,地下利用に際しての心理的諸問題に関する記事は大変興味深く読ませていただいた.未だに地下利用においては,1999年の福岡水害のいたましい事故が脳裏に焼き付いたままであるが,今後,地下空間利用を推進していくためにも,積極的に心理学者などの専門家の意見を取り入れて開発を行う必要があることを感じた次第です.
(愛媛大学 谷脇一弘)

土木という概念で考えた場合、どうしても道路・鉄道という大規模投資という視点に陥るのかと思われます。ちょっとした建築物でも地中梁の関係で、掘削工事は発生します。ちょっとした助成金で深さ2メートル程度の雨水貯留槽が可能かと思われます。建築関係の雑誌で「高さを積み上げることは、それだけ危険因子を積み上げていることだ」と意見を述べられておられるのを読みました。同じように地下に入ることは危険因子が増加することになると思われます。地下数メートルのところもいまだほとんど手付かずの状態でありながら数十メートルの地下について論ずることに違和感を感じました。
(豊田眞一)投稿

第1章 地下利用の法体系 大深度地下法について
10年ほど前までは大深度地下利用はバブル期の夢物語であったように思っていましたが,現実に制度が構築されると,なるほど合理的な発想に基づいていると感じます.今回,なぜ大深度地下の利用が進まないかという記事を読んで,コストが高いとういう点を指摘されております.掘削コストが約半分になれば,との問いかけに,私は,ハード面について,優れた技術開発を行うことが土木技術者の責務であると感じるとともに,具体的に実践していく術を磨く必要があると感じました.
大深度地下に土地補償費は不要としております.実際にトンネル等の施工時に何も説明する必要はないと,受け止めそうですが,われわれはどのように対処すればよいのでしょうか.
(西松建設(株) 土屋光弘)

大深度地下利用に関し、よくわかる記事であった。しかし、何十万人にも役に立つ都市の鉄道建設に関しては、ある程度の私権制限を国民のコンセンサスの元に法制化した方が利用上の問題の多い大深度地下利用よりも良いのではないかと感じる。
(東洋エンジニアリング(株) 河原一雄)

道路計画
私は、都市域で地下空間を利用する主目的は、限られた都市空間を有効に利用するためだと考えていた。しかし最近では、輻輳化した都市構造を再構築し、都市空間を開放する目的で、地下空間が利用されることもあるという点は非常に興味深かった。ところで、これに関連して挙げられた幾つかの興味深い事例について、WEBなどをチェックしてみたところ、工事着手直後のものもあった。これらの事業が、都市空間再生にどのように寄与していくのか今後の動向を注目したいと考えている。
(京都大学 菊本 統)

既設道路の地下化による地上空間の開放の発想に感心した。私自身、道路の大深度地下の利用を考える機会があったが、地上との連絡が難しいということ、トンネルの中を運転し続けるドライバーへの精神的な影響といった問題点の発見はできたが、なかなか地下空間をうまく利用する方法を考えつかなかった。その点ボストンの事例のように、通過交通を地下に下げることにより地上にオープンスペースを生むことは、環境に対する1つの改善策として評価できると感じた。
(東京大学大学院工学系研究科社会基盤工学専攻 中西雅通)

これからの時代,環境への配慮を目的として,既存道路や新設道路の地下化が積極的に行われるようになることは確実であろう.一方,デュッセルドルフやボストンの例に匹敵する地下道路の建設が,我が国の都市部のような高密度の土地利用が行われている場所で,果たして可能であるのかという疑問も同時に生じた.記事の中で示されていた「地下空間ドミノ計画」のように,ゆっくりだが着実な地下化方式にならざるを得ないのだろう.我が国独自の地下化方式,及び,それに関連する諸制度を早急に確立する必要性を再認識させられた.
(東京工業大学大学院理工学研究科 福田大輔)

これまでに整備された地下道路について、地下が選択された主要因をいくつか挙げ、解説されていた。地下通路建設は、地上より建設コストが高くなることが一番の問題であるが、コスト評価ができない景観や環境的効果への期待は大きいものと考える。今後はコストの比較だけではなく総合的な見地から、道路を含めた社会資本整備が進められていくことを期待したい。
(西武建設(株) 辻田陽一郎)

都市内道路の地下化に関して,ヨーロッパの事例を幾つか見聞きしていたので,大変興味深く読みました。自動車の排ガスをトンネルから排出するために換気設備を必要とすることが道路の地下化のネックとなっていますが,電気自動車が普及すれば施設規模が小さく済み,建設コストが大幅に低減できるものと思います。また,衝突による燃料タンクからの火災が無くなれば,トンネルの安全性は大幅に改善されるでしょう。電気自動車のコストダウンおよび普及促進のための環境整備が望まれます。
(東京コンサルタンツ株式会社 今度充之)

歩行者系地下空間の現状と将来ビジョン
地下空間を景観の点から分類し、印象に関しての調査をおこなうなど幅広い記事であり参考になった。映画や物語では、人々の根底にあるもの、あるいは願望を描写したりすることが多いように感じる。そういった意味において、時代とともに地下空間は変化しており、あわせて人々の印象も変化していると思う。かつて、治安の悪いニューヨークの地下鉄には一人で乗れないという時代があったとも聞くし、地下鉄サリン事件のように地下の危険性なども人々の深層心理には残るのではないだろうか。
すべての施設を人々に好感が得られるような景観整備をすることは経済性からは現実的ではないであろう。ポイントポイントにアクセントをつけたり、連続性、あるいは変化性を持たせて人々をハットさせたり、安心感を与えたりするような整備づくりに期待したい。
(西武建設(株) 三村 卓)

地下街路景観の様式について紹介されており,その多様性に驚くとともに,私の身近な地下空間の多くが通路としての最小限の機能しか有しておらず,あまり魅力がないことを残念に思いました。また,映画の地下シーンが「暗く狭く怖い」イメージ作りに多用されているという調査結果ですが,好ましくない地下空間が大半であることの現れでしょう。しかし,雪が積もって歩きづらい歩道から地下道に入るとほっとします。気象によって大きく左右される地上の歩行環境との比較において,地下空間が優る点は少なくないでしょう。地下空間の特性を活かした,好ましいイメージの地下空間の創造に向けた努力が必要だと思います。ところで,100本もの映画の内容を分析されたようですが,全て観られたのでしょうか。
(東京コンサルタンツ株式会社 今度充之)

下水道管渠の長寿命化
発生対応型だけではなく予防保全型の維持管理の必要性や,下水道の長寿命化への取り組みが詳しく書かれており,下水道および公共施設の今日の課題の一面を知ることができました.
(京都大学環境地球工学専攻 山上路生)

現在になっても昔ながらの道路工学の道路側溝の水を流す断面の大きさの設計では、家屋の屋根面積に降る雨量がどうしまつされるか考慮していない。少し大雨が連続的に降ると側溝があふれる。いずれも、溢水ながらも連続的になくなるので、天災とのみ思いこんでいる。地下室に流れ込んだ例もあった。
(今井芳雄)投稿

大深度地下
冒頭の記事のとおり、わが国の都市部における公共事業(特に鉄道、道路等)の現状を見るに諸外国と比較するまでもなく、用地補償を極力浮かすため線形をいじめている。また、用地交渉に伴う、時間的コストや労力も大変なものである。
このような状況を打破する、ある意味画期的な制度が「大深度地下法」であろう。
まだ、コスト面等で改善の余地はあろうが、今後の大深度地下法が積極的に活用され、早期に様々な事業が大幅に進捗することを願う。
(日本道路公団 小松功征)

環境計画
地下空間利用に関する多くの環境保全上の課題が述べられておりました。トンネル設計に携わる者としては,地下水に関する問題の難しさと地下水に対する配慮の重要性を再認識しました。
(東京コンサルタンツ株式会社 今度充之)

地下構造物の維持管理
ライフサイクルコストを取り扱った記事を頻繁に目にするが、その多くは概念的かつ抽象的であり、ライフサイクルコストの算出方法に対して明確かつ理論的な説明を加えたものは少ないと思う。対して、この記事は、構造物の劣化特性の算出方法について、その問題点や算出に際しての不確定要素を交えて、詳細に説明しており、非常に理解しやすいものであった。
(京都大学 菊本 統)

本記事は地下構造物に特化したメンテナンス論であり大変興味深かった。、山陽新幹線トンネルのコンクリート剥落事故などによって地下構造物の安全性が問題となっており、今後も注目すべきトピックと考えている。
((株)ダイヤコンサルタント 宮口直巳)

心理・行動の視点より
特集の他の記事とは異なり,地下での居住を積極的に検討している記事であった.地中や海洋,宇宙などのフロンティアは,居住空間として利用するには経済的,技術的な課題が多いと思うが,夢があり興味をそそられる.将来,地下生まれ地下育ちの世代が誕生するならば,彼らの心理・行動が地上生まれ地上育ちの我々とどう異なるのかに興味がある.
(京都大学 中島伸一郎)

新会長インタビュー 双方向のコミュニケーションを大切にし、一般の人に将来の夢を与えられる土木界に
インタビューを通じて新会長は、自らの現場経験を元に土木技術者のコミュニケーション能力の必要性を強調されていた。まさに時代の流れを反映していると感じた。また、それに関しての意見も多く出されており、学会として積極的に取り組んでほしいと切に願いたい。
現在、会長の任期は1年と短いためビジョンが定まらないような気がする。また会長の選出に関しては、学会員の意見を反映するなどの改善に関しても合わせて考慮していただきたい。
(西武建設(株) 三村 卓)

土木技術者があたり前と思い込んでいることが,実は一般の人にはあたり前ではない.インタビューでも述べられていたように,現在の社会状況からも今後の土木事業は一般の人にも理解してもらえる努力が重要となる.今後の多岐にわたる土木分野について改めて考えさせられました.
(大阪大学 谷本泰雄)

「世間の土木に対するマイナスイメージや誤解を払拭しなければならい」との先生の言葉は、我々ODAでも同じです。ODA関係者同士で理解しあえても、一般の日本国民の納税者の目線で納得してもらえない限りプロジェクトは前に進めません。また、途上国の人々とのコミュニケーションギャップからの誤解等に日々悩むところです。
対応としては、幅広い分野についての教養が必要であり、そのためには常に好奇心をもち、広い分野に日頃から関心をもとことが必要との指摘は援助の世界にも通じるものでもあり、今後とも心掛けたいものです。
(国際協力事業団 山田好一)

プロジェクトリポート 契約社会英国における新しい流れ
イギリスでの例ではあるが、今の日本の現状にも十分適用できる報告であると思う。現在は、受注者側が過当競争の状態となっており、適正な工事費がますますわかりにくい状況となっているため、発注者側と受注者側の信頼関係が築けるような契約形態を追求したこういう報告は、今後の日本の契約形態を考える上での参考となる。なお、今後は土木屋と言われる人々も、ますます契約などの知識が重要となるはずであり、土木学会でもこういう面での特集を企画してみて頂きたい。
(関西電力 松本明男)

英国におけるパートナリングという新しい契約手法の実例紹介記事でした。
企業先と建設業者の相互信頼協調関係を築くため、共にセミナーを開いたり、パブでコミュニケーションをとり、良好な関係づくりをしているという内容がありましたが、わが国における状況との違いに非常に驚きました。セミナーにおけるファシリエーターの方が、英国社会でどのような立場にいる方なのかを知りたいと思いました。
(東京都 浅井重政)

技術リポート 新しい時代が求めるライフスタイルと住まい
魅力あるまちづくりというテーマは、わが国の抱える永遠のテーマの一つかもしれない。昨今の地方の過疎化、都市部の過密化は、一時のバブル期ほどではないにしろ、未だに進行中である。地方には地方の良さがあることはわかっているが、一度都市部での生活を体験するとなかなかそれが見えてこない。
近頃は、首都機能移転という話題もあり、東京への一極集中の緩和の動きもあるが、もっと本質論でやはり、そこに住みたい・暮らしてみたいと思えるようなまちづくりをしていかなければと思う。
かつてふるさと創生資金が交付されたとき各自治体が画一的に、温泉を掘る・テーマパークをつくるなどという事業を考案したが、他と同じようなことをやっていては、地域の発展も望めないのではないか。
そういったなかで、今回の記事は今後の参考となると思う。
(日本道路公団 小松功征)

紙面の制約があったせいかもしれないが、内容を十分に説明しきれていないようで残念だった。外国の例と高知での実践内容との記述分けをもう少し分かりやすくしてもらうとよかったと思う。
(山口大学 樋口隆哉)

このリポートをよんでホッとしました.
(西松建設(株) 土屋光弘)

土木紀行 砲台の島
写真の新緑と古い煉瓦造りの兵舎から、長い歴史を感じさせると共に、異文化的な魅力に満ちたところであることが伝わってくる。離島であるため、知名度が低いのであろうが、それが逆に神秘的な魅力を与えているのではないだろうか。大正時代という昔に、砲台跡を活用した公園整備を図られた先賢に敬意を表したい。
(中国地方整備局 増本信宏)

記事を読んで、明治の欧州列強の時代に国防の目的で構築された砲台跡が100年経った現在でも保存されていることに感動しました。それとともに、土木が国に果たす役割というものも昔はずいぶん違っていたのだと実感しました。国防戦略の変更により、その砲台が一度も実戦で使われることなく役割を終えた(喜ばしいことですが)とのことで、新たに土木に求められるものもあれば、お役ご免となるものもある。そして、そのような役割の変化は現在でも続いてわけだから、土木技術者は現状に安住することなく、世の中のニーズを敏感に感じ取る必要があると感じました。
(関西電力 嶋田隆一)

平成13年度に土木学会で選奨土木遺産に選定された、小島砲台跡の紀行でした。小島の現在に至る歴史を詳細に紹介いただき、現在の小島の描写も良く、現地をイメージすることができましたが、他の記事に比べて行間が狭く、読みづらく感じました。
(東京都 浅井重政)

しまなみ海道は何度か通ったことがあるものの、そのすぐそばにこのような史跡があるとは知らなかった。結局歴史の表舞台に出ることなくひっそりとその役目を終えた砲台に、その建設自体の是非はさておき、哀愁を感じる。機会があれば一度訪れたいと思った。
(山口大学 樋口隆哉)

事故・災害 大蔵海岸陥没事故調査を終えて
「専門家のひと言は社会的責任を負っている。」という言葉は、今回の事故の大きさを思うとき重みが増します。小委員会の中では、設計や管理の是非に関して踏み込むことは差し控えられたとありますが、どこかの機関で議論されているのでしたら、その結論を紹介して欲しいと思いました。
(清水建設 入江正樹)

土木学会という技術者集団が行う事故調査というものがどうあるべきかという点とマスコミへの説明がどうあるべきかという点について非常に考えさせられた.事故調査委員会では,同種の事故を今後,起こさないようにするためにはどうしたらよいのかという点に重点をおいて,工学的な観点から原因の究明と今後の対策について調査を行ったと報告されており,土木学会が中心となって行う事故調査のあるべき形を示していたのではないかと思われる.ただし,一般にマスコミは,責任の所在を明らかにする点に対しての説明を求めていると思われ,この点についてはギャップが存在している.したがって,このギャップを埋めるべく,さらに踏み込んだ調査まで行うのか,行わないのかについて,社会への貢献という学会の役割と合わせて学会内で議論する必要があるのではないかと思われる.
(大阪市立大学大学院 山口隆司)

この事故は、発生当時マスコミで大きく取り上げられていたことから、テレビや新聞と言った様々な報道を興味深く追いかけていた覚えがある。今回の記事は、その舞台裏 とも言うべき内容であり、非常に興味深く読ませていただいた。特に、マスコミ関係の方々を始め、同じ言葉の通じる「土木屋」でない人たちに、自分たちのやっている事や考えている事を、まっすぐに伝えるためには、土木屋側の意識改革が必要であると痛感した。
(関西電力 松本明男)

私の専門分野ではないので内容をすべて理解できたわけではないが、マスコミの反応とそれに対する戸惑いは他の分野にも共通して言えることかもしれないと感じた。一般の人はテレビや新聞を通してしか通常情報を得ることはできないのであり、マスコミが何を意図して行動しているのか、それに対して専門家としてどのように対応すればいいのかを考える必要性が伝わってきた。
(山口大学 樋口隆哉)

人工海浜を効果的に活用することにより,その周辺における生態系の回復に効果が発揮されるようですが,大蔵海岸で起こった事故のように人命が奪われる危険性を有していることは,環境を保全する以前の問題であるのではないかと感じました.安全対策を十分考慮した上で人工海浜や干潟を造り,環境にも配慮された土木施設となることを期待しております.
(室蘭工業大学 菅野昌生)

公共事業に対する逆風の中、事故調査に終始真摯に取り組まれ、所期の目的を果たされた委員の皆様へ敬意を表します。
文中「埋立の是非」にありますように、我々が造った人工物が自然環境とどのように溶け合っているのか、地道な調査の継続が必要であります。さらに進めて、今後築造される人工物が負の遺産だったと言われないためにも、過去の築造物が環境に対してどうであるのかを組織的に検証しその結果を明らかにするなど、将来へ向けて情報を発信すべきときが来ているものと思います。
(前田建設(株) 島田敬次)

写真-1のコンクリート壁に直角方向の鉛直断面図がない。いくら文字で説明があっても深さ、その他の設計が不明だから陥没の現象が不明。土木屋の説明がこれだけでよいのか。
(今井芳雄)投稿

幼い少女の命を奪ったこの事故の発生を聞いたときは衝撃でした.技術というものは,災害や事故が起きることにより,進展する面があります.一つ一つの災害や事故による教訓を糧にして,土木技術を発展させていくことの大切さを改めて感じました.
(信州大学 豊田政史)

外からみる土木 生物との共存に向けた土木
土木事業と自然保護との両立についての分かりやすい文章を、興味深く拝見しました。 土木事業において自然への負荷をなるべく少なくするのが好ましいというのは殆どの人が認めることです。しかし、いくら「環境を第一義にして土木を進め」たとしても、その努力によって罪が帳消しになるわけではないということを強く意識する必要があると思います。地球の敵であるはずの自動車をせっせと生産する企業がなぜか環境にやさしい企業としてまかり通っていますが、土木業界はそのようなしらじらしい業界にはならないで欲しいと思います。ぼくらに必要なのは、自然に荷を負ってもらって便利な暮らしを得ている我々には何ができるのかを考えるという発想ではないでしょうか。こういう作業を環境倫理学者に任せるのではなく、土木の学会、業界の内部から行ってゆくのが、望ましい姿であるように思います。
(東京大学 中川善典)

昨今、河川改修工事における”多自然型工法”など、土木構造物の「より自然に近い」スタイルを念頭においた施工法がもてはやされているが、それぞれの現場においてそのような工法が本当に有用であるかは、土木技術者が注意深く判断する必要がある。土木技術者が生物学(環境学?)の知識・情報を得ることは重要であり、そのような意味でも本記事は有意義である。
((株)ダイヤコンサルタント 宮口直巳)

他分野から土木を論じる,ということで毎月楽しみにしている記事の一つであり,興味深く読ませて頂いている.土木は多くの学問分野の一つではあるものの,他の工学と比較して,非常に公共性が高く,その対象も多岐に渡るため,多くの他分野との接点が生まれる.研究・開発等において,土木分野のみで議論を終わらせることは幅を狭めることとなり,他分野からの観点を踏まえて多角的に検討することが重要であると感じている.『外から見る土木』は,全5回の特集とのことであったが,今後もこのような特集が続くことを期待しています.
(北海道大学大学院 迫井裕樹)

ビオトープといった人間との共存できる空間を目指した整備が求められる中、生態系の構造を中心とした話は非常に興味深かった。
(西武建設(株) 辻田陽一郎)

この特集は毎号、興味深く読ませてもらっています。毎回、土木というのは非常に多くの視点が必要であることに気づかされます。また学生に分かりやすく読みやすいです。
(名古屋大学大学院 山本佳士)

土木事業は、どうしても自然に手を加えざるを得ないため、自然破壊や環境破壊と捉えられがちである。事実、そうとしか言い様のない事業も存在している様に思う。ただ、最近では土木の分野でも環境や生態系に対する意識が高くなり、十分とは言えないものの共存共生を目指した事業も存在している。今回のインタビューで少し残念だったのは、「土木事業のみが発展すると、日本中がコンクリートになってしまう」というコメントを述べられていた点であり、土木としての取り組み不足とPR不足を痛感した。
(所属:関西電力 氏名:松本明男)

とても勉強になりました。猛禽など生態系の上位に位置するものを見ればピラミッド全体が把握できるという考え方は、一般的になっていると思いますがそれだけ見ていればいいというわけではない、というのは当たり前なようで実は勘違いをしている人が多いのでは?と思います。生物にあまり関心のない土木技術者の中には、猛禽だけ守ればすべてが解決するような誤解をしている人が少なからずおられるのを実感したことがあります。由井先生の「何事もほどほどが大事」という言葉、「必要な事業はやるし必要でないものはやらないという姿勢が大事」という言葉は、これからの土木を担う者が肝に銘じなければならないものだと感じました。
(匿名希望)

共生ではなく共存、本当に大切な言葉だと思います。自然を破壊して生きている我々にとって破壊は最小限に抑えなくてはならないと思います。必要な事業だけを行うといった姿勢は大事です。また、自然を再生する、環境を保護するといった研究、事業をたくさん行うことで自然と共存していくことができる道ではないかと思いました。
(東亜建設工業 技術研究所 宮坂尚樹)

土木とコミュニケーション 合意形成の理論とテクニック
交渉学そしてメディエーターの存在はこれからの土木分野の発展には欠かせないものだと感じました.またこのようなことを学生編集員の方が学ぶというスタイルもすばらしいと感じました.土木分野に限らず,これからの若者にはぜひとも学んでほしいと思いましたし,社会人のわれわれも,経験的に身につけているものを,学問的に再確認することは必要だと感じます.今後の課題は,この学問そして技術をいかに日本スタイルに応用していくことかと思います.そうすれば,ビジネスとしての成立そして社会的に認知されると思うのですが・・・
(函館高専 川口貴之)

「コミュニケーションテクニック」というトピックス自体は個人的に大変興味がある。しかし、日本の場合、土木構造物に関して計画から設計、施工、維持管理に至るまで一連のプロセスにおける市民へのディスクローズ(情報公開)がなされておらず行政と市民のお互いへの信頼感が欠如していることなど、コミュニケーションテクニックを用いる前提となるべき環境に問題が山積しているような気もするがどうなのだろうか?
((株)ダイヤコンサルタント 宮口直巳)

この記事で初めて,”メディエーション”,”メディエーター”という言葉を知った.PI,合意形成の必要性が盛んに言われている今日,このような職種の必要性も必然と高まっていくだろう.メディエーターの社会的な位置付けを明確にし,信頼を築いていくことが今後の課題となるだろう.また,この記事を読み,松浦さんのように,明確な問題意識を日頃から持ち,アクティブに行動することの重要性を改めて感じました.私も視野を広く持ち,アクティブな行動を心掛けたいと思います.
(北海道大学大学院 迫井裕樹)

アメリカに留学して交渉学を研究してきた松浦さんの話はわかりやすく好感が持てた。合意形成に合理性や透明性が求められるようになってきた社会において、先進国の取組みから学ぶことも多いであろう。ただ、風土的な違いもあるので、日本のよさを踏まえた研究・実践が成熟してゆくことに期待したい。
(西武建設(株) 三村 卓)

明確な問題意識を持たれて海外に飛び出して行かれた勇気に感銘を受けました。メディエーターというのは初めて聞く言葉でしたが、大変興味深いと感じました。日本ではメディエーターが職業として認められるためには、社会の古い体質が色々と変わらなければならないだろうと思います。
(匿名希望)

私も学生編集委員の方と同様に「根回し」がかなり進んだコミュニケーションテクニックであることには驚きでした.しかし,合意形成に至るまでには不透明な部分があることも確かであり,このことが多くの社会的問題の一因となっていることも事実です.今回の記事では,第三者の立場から当事者間の交渉を円滑に進める「メディエーター」という職業が紹介されていました.この職業はアメリカで普及しているとのことですが,日本においても公共事業等に関する透明性確保の必要性のため導入されることが望ましいのではないかと感じました.
(室蘭工業大学 菅野昌生)

住民と行政との対話の重要性が認識されている現在、WIN−WIN的な公共事業の進め方を行っていくためにも、メディエーターといった第三者の介入の必要性が今後ますます認識されていくように思える。また日本では「根回し」という言葉が、不透明で否定的なイメージを持っているが、海外では立派な交渉テクニックの一つとして認知されていることは非常に興味が深い。「根回し」が否定的なイメージをもつ背景には、信頼度の欠如があり、「信頼」こそが合意形成の理論とテクニックの根底にあるものだと思う。
(国土交通省 中国地方整備局 苫田ダム工事事務所 尾崎精一)

話の広場 Environmental Evaluation of Isahaya Bay Wetland : Preliminary Tests for Designing Appropriate CVM Questionnaire
Improving English Language Skills of Civil Engineering Students : The Tokyo Tech Experience
私も海外で発表する時,英会話力の必要性を痛感します.英語のプレゼンの授業はまだ珍しいですが,今後このような取り組みがますます盛んになると思います.
(京都大学環境地球工学専攻 山上路生)

支部のページ・東北支部 次世代を担う若き土木技術者育成支援事業の報告
「6月号モニターから」に、「インターンシップの学内バージョン」を評価する声がありましたが、本報告の支援事業も同様な趣旨で、学生たちにとっては非常に有用であったと思われます。生きた授業である社会人との交流を通した今回の学習形態が、ケーススタディにとどまらず、長期的にまた全国的に展開されることを期待したいと思います。報告のむすびに著者が「学んだのは講師陣」と書かれていました。私も以前インターンシップの代替授業で、母校の学生たちと接した際に全く同じ実感を持ちましたが、偶然の一致ではないように思いました。
(清水建設 入江正樹)

年間を通じてこのような試みをされたのは、大変貴重であると思いますがコンパクトにまとめられすぎていて、もっと内容を知りたかったという感想が残りました。
(匿名希望)

自分の専門外の記事など,毎回興味深く読ませて頂いております.毎月,海外の技術リポートや最新の技術リポート等が載せられており,学生の立場から大変勉強になることも多いです.しかし,以前から感じていたのですが,過去の失敗事例からも学ぶべきものがあるかと思います.そこで,最新技術等と同時に,様々な工事における失敗事例とその理由及びその対策等をリポートしても有意義ではないのかと思いますが・・・
(北海道大学大学院 社会基盤工学専攻 迫井裕樹)

今回,CG関連の記事があり大変興味深く読ませていただきました.今後も取り上げていただきたいと思いました.
(岡山大学 平川陽介)

官・学・民という実社会を網羅した講師陣での授業は,学生たちにとって日常の授業とは異なった性質のものであるため,刺激的で興味のわくものとなっているだろう.それに加えて,記事にも書いてあるように,このような活動は,講師にとってもプラスになる部分があると思います.このような活動が,全国的に展開されることを願います.
(信州大学 豊田政史)

この本 
タイトル「21世紀 建設業はどう変われるか」に惹かれて投稿記事を読んだ。任意の勉強会からスタートして23年の歴史を持つ会による執筆と知り、正直驚き、感心した。混迷する建設業の将来を見据えた研究や議論により得られる知見は、示唆に富むものにちがいと思う。
(西武建設(株) 三村 卓)

学会誌全般へのご意見、編集委員会への要望等
雑誌の構成に明るくないのですが、8月号は目次や本編の前に「新土木図書館・会館」関係の記事があり、目次の場所が分かりにくかったこと、また、ページ番号が本編と重複していることが奇異に感じられました。「新土木図書館・会館」を本編から外す必要はないと思うのですが。
(関西電力 嶋田隆一)

妻が何を読んでるのかと聞くので,土木学会誌だと答えると,カラフルできれいになったねと言っていました。ワープロソフトの進歩のおかげで図,表,グラフのカラー原稿が作りやすくなったという背景もあるでしょうが,何よりも,編集に関わっておられる方々の熱意とご苦労のおかげだと思います。
(東京コンサルタンツ株式会社 今度充之)

各記事の1ページ目の端に縦書きで彩色された見出しが付けられていますが、この見出しの色を反映させて目次を作成すると、目当ての記事がより探しやすくなると思います。
(東京都 浅井重政)

文中の図表がどれもきれいで分かりやすく仕上がっているのにいつも感心しています。
(山口大学 樋口隆哉)

常々感じているのですが、土木学会誌には最新の工法や設計法に関する記事が少なすぎる様に思います。何を同考えるかと言う内容に対するさらっとした記事が多く、(それも大事ではあるものの)役に立たないきらいが強いと感じます。
(東洋エンジニアリング(株) 河原一雄)

土木学会ホームページから,学会図書館の蔵書を検索できないのでしょうか.
(西松建設(株) 土屋光弘)

学生のための留学情報(土木関係の留学コースなどがあれば)をや語学講座などを取り上げてほしいです。
(京都大学環境地球工学専攻 山上路生)

これかの都市の地下活用のように一つのタイトルで網羅的にかつ切り口を法律的分析、社会学的分析及び技術的分析等からの多面的に行い意見を述べる企画はおもしろく興味深いものでした。できれば、後日違うタイトルでの企画を期待します。
(国際協力事業団 山田好一)

編集委員会より読者の皆様へ
8月号に対して寄せられた「会員の声」に対する編集委員会からの回答です。以下に掲載した他に多くの企画提案および表記の改善提案をいただきありがとうございました。これらのご意見については個々に回答はいたしませんが、編集委員会で検討させていただき、今後の土木学会誌に生かして行きたいと考えております。


【ご意見・ご要望など】
ホームページに学会誌のバックナンバーを紹介してありますが,さらにさかのぼって紹介していただけると有り難いと思います.また,キーワードでバックナンバーを検索出来るようにすることは出来ないものでしょうか.
(東京コンサルタンツ株式会社 今度充之)

土木学会誌の縮刷版CD−ROMは発刊されないのでしょうか?個人的に欲しいもので・・・.
((株)ダイヤコンサルタント 宮口直巳)

【編集委員会からの回答】
現在、土木学会のホームページには「土木図書館 http://www.jsce.or.jp/library/」のページがあり、過去の土木学会誌について「目録・書誌検索」からキーワードにより検索できるようになっております。ぜひ、こちらをご利用ください。
土木学会誌のCD−ROM化については、現在製作予定はありません。今後、需要が多く見込まれるようであれば、検討課題として取り上げて行くことになると思います。


【ご意見・ご要望など】
全体的に興味深い記事が多く,すばらしい内容だと思います.ただし,「エンジニアリングエコノミストへの道」P.60右段4行目の表現「片手落ち」は,編集で改めるべき表現であると思います.(この記事の内容も大変面白かったですが)
(東京都 浅井重政)

【編集委員会からの回答】
ご指摘の「片手落ち」については、文脈のなかで差別的な表現に係わっていなければ問題ないとの見解もあり、判断が難しいところです。編集委員会では、いわゆる「差別用語」については極力排除するよう努力しており、原稿依頼段階では執筆要領で注意を促し、原稿確認段階では不適切な表現のチェックを行っております。用語の選択権は原則として著者に帰属するわけですが、今後とも十分配慮して編集に努めて行きますのでご理解頂ければと思います。


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