土木学会誌
土木学会誌9月号モニター回答


巻頭論説 合意形成によるこれからの社会資本整備
・巻頭論説「合意形成によるこれからの社会資本整備」
タイトルを見て、どのように合意形成を実現するかのノウハウがどの程度蓄積されているかに関心を持ちました。最近の取り組みとして紹介されている、PI、アカウンタビリティ、政策評価について、どのような現状になっているかが気になりました。本号の巻頭として相応しいものになっていると思います。
(宇都宮大学 都筑良明)

21世紀の社会資本のあり方が論ぜられるとき、「合意形成」はその具体項目の1つとして必ずといっていいほど取り上げられている。合意形成の上事業に着手するというのは、確かに理想的な流れだとは思う。しかし、その実現は容易ではないだろう。直接的に利害が及ばない人の主体的な参加などほとんど期待できないからだ。選挙のように投票方式にして、無投票は賛成扱いにするという方式が1つの案として思い浮かぶが、そんなに頻繁に実施することもできないだろう。理念は立派だが、形骸化してしまう可能性が高いと感じる。
(大成建設株式会社 上野恭宏)

この記事を読んで、これからの社会資本整備は国民の声を聞き、共に考え進めていくという合意形成のプロセスが重要という主旨である。そういえば最近合意形成という言葉を耳にすることが多くなってきた。今後合意形成のシステム作りが重要だと痛感した。
(西武建設梶@山本敏昭)

時局を論ずる 建設産業における第3者機能の必要性
建設産業が今後どうあるべきかをコンパクトにまとめてあり,指摘されている点も非常に興味深いものであった.総論としては個人的にも賛成である.自分自身,数年前に総合建設企業からコンサルタント企業に転職した.建設産業の今後の発展において,コンサルタント企業が重要な役割を担うべきであり,自分もそこで少しでも役に立ちたいと考えたから.建設産業改革という題目を唱えていても何も変わらない.そこで,土木学会が主体となり,具体的方策などを検討・提言するというような積極的な取り組みが必要だと考える.
(ダイヤコンサルタント 永井哲夫)

この記事で提案されている発注者と建設企業による縦軸構造とコンサルタントと大学等研究機関による横軸構造とを組み合わせた縦横軸構造が理想な形であるかは実感がわかないが、今こそ、建設産業において、プロジェクト執行形態や、産業構造自体の最善の形を模索する時期であることを認識させられた。
(電源開発梶@栗崎夏代子)

コンサルタント企業と教育・研究機関が建設産業界の実業に確固とした地位を築き、人材の還流を活性化する、という筆者の提言は時宜を得たものだと思った。折りしも、CMやプロジェクト・マネジメントのコンセプトを導入しようという話題も最近良く聞かれるが、システムを導入しても、それを運用する人材群が育っていなければ機能しない。一方、JPMF(エン振協)やプロジェクトマネジメント学会といった他団体も別個に活動している。それらの団体では、装置産業やソフトウエアーの開発といったものに力点が置かれているようだが、取り組んでいる課題や手法には建設業界に共通するものが多い。土木学会は、土木屋の群れの中での議論に限定せず、それら他団体と垣根を越えて、またはタイアップして、産業の構造転換や人材育成の活性化に取り組む先鞭を取るべきと考える。
(千代田化工建設 弾塚雅則)

ここに述べられていることは、私たち建設コンサルタントを含めた建設関連業界が、不安視し課題として捉えている内容であろう。ただしこれを実現するには、解決しなければならない問題が数多く存在する。建設コンサルタントに絞れば@日本社会における現在の立場A権利・義務・責任の内容に見合った報酬等であろう。ただし実現しなければ建設コンサルタントの未来(存在価値)はないことは確かである。こういった点を踏まえて「産業構造の改革,新たな産業体質の確立」に向けた、業界全体としての取り組みが必要である。
((株)荒谷建設コンサルタント 大田俊一)

従来の建設産業における発注者と請負者との2者執行構造の問題点を指摘して、大学等の教育研究機関とコンサルタントを含めた3者執行構造の必要性を説いた。さらに、3者執行構造の位置づけと技術者間における人材の環流構造を構築することを主張する内容であった。
大学等については、研究機関としてだけでなく人材育成の場としても見直す必要があるように考える。なぜなら学部、修士課程を修了した後も大学に留まる者はごくわずかであり、大多数は建設関係の社会に出るためである。また、建設工学分野の若者を確保することは、学校関係の努力のみならず、国を始めとして他の関係機関の努力なしには困難と考える。将来にわたっての方向性を明確に示さない限り閉塞感が残るであろう。したがって我々とっては、若年層を中心として、土木にふれあい、知り得る機会を提供することが課題であると思う。一方、コンサルタントに関しては、著者は「発注者の代理といった立場から一歩踏み出す」ことを提案している。そのためには、原点としての役割を明確にするとともに、第三者に対しての認知を得ることが必要と考える。また、技術者倫理をもって発注者との関係の透明性を示すことも必要であろう。
技術者の環流は、これらの課題を乗り越えることが前提となる。また、最近話題となっている情報流出等の問題も抱えており、特に民間企業間においては人材異動がされにくいように感じる。
(西武建設(株) 三村 卓)

この今日的話題については、現在さまざまな議論のあるところであり、それに関し、単刀直入に見解を述べられており、興味深く拝読した。
((財)港湾空港建設技術サービスセンター 東山 茂)

総合建設企業は、総じて"総合施工業者"の業態にあるという指摘は、ある意味正しいとは思うが、今まではそのような役回りを政策的に求めてきたようにも思う。
また、2者執行形態では2者癒着の可能性が高いという指摘は、最近の数々の不祥事の報道から見ても、確かに不透明な印象を持たれやすい形態であるとは思う。そこで、3者執行形態を採用すればという案は良いとは思うが、その第3者にコンサルを構想するのであれば、今後コンサルの機能も地位も大幅に向上させなければならないだろう。さらに、第3者を増やすことによって、費用が増えるのであれば、透明性が向上するにしても問題だ。それよりもPFIや、BOTなどの新執行形態を推進する方が良いのではないだろうか。
(関西電力(株) 大江直樹)

筆者の建設産業変革への情熱がひしひしと感じられた。現行の2者執行形態のほかに、コンサルタントを含めた3者執行形態を導入することで、公共工事執行プロセスの透明性を高めることはたいへん有意義であると思う。ただし、コンサルタントに中立者としての機能を過度に求めることには若干の疑問がある。たしかに、海外では3者執行形態が一般的に用いられている。しかしながら、海外の工事において幅広く使われている国際建設契約約款であるFIDICにおいても、コンサルタント(The Engineer)の中立的機能を規定すると同時に、発注者のエージェントとしての役割も記述している。また、昨今はFIDICにおいても、コンサルタント(The Engineer)は発注者によって雇われている以上、その中立性には限界があるという指摘もされている。もし、国内公共工事においてFIDIC的な3者執行形態を前提とするなら、コンサルタントに納税者の代理人としての監察者的役務を期待することは、まだ議論の余地があると思う。
(財団法人港湾空港建設技術サービスセンター 前田泰芳)

特集
特集1「あなたは土木に何を求めますか?」の表題を見て、人は何を期待しているのだろう。また、自分は何を期待するだろうと思いながら非常に期待して読み進めました。三者の貴重な意見は非常に解り易かったのですが、欲をいえばもっと多様な意見・批判を掲載して頂きたかったと思います。それに対して、特集2は事例が多く、主旨が類似していてる箇所があるように感じました。毎号、学会誌を熟読するのには相当の労力がかかります。もっとコンパクトにまとめて内容を濃いものにして頂きたいと思います。
(褐F谷組  波田泰子)

特集1 全国大会特集
表題に対する私の答えとしてはやはり「公共事業に関する外部への情報発信」となるのではないかと思う。
民間事業においては顧客の要求する機能・性能があらかじめわかっており、それを満足するものを作ることが至上命題である。
一方、公共事業における顧客は市民ということになるのであろうが、顧客の要求する機能・性能については明確になりにくいがために、顧客の要求しないものを作ってきたのではないかということを素直に考えてみる時期にきているのではないかと思う。事業の目的・費用と事業により市民の受ける利益について情報発信し、不要論に対しては真摯に耳を傾け、事業の変更もしくは中止も念頭に置いた対応をすればいいのではないだろうか。また、市民の受ける利益のみを強調するのではなく、例えば「このようなものを作っても、こんな雨が降ったら浸水する」「このようなものを作っても、こんな地震が起きたらこわれる」といったことも情報発信してゆくべきではないだろうか。医者と患者との間のインフォームドコンセントが参考にできないだろうか。
(大成建設(株) 松井俊二)

この特集をみて、土木の持つ本質=市民のためのエンジニアリングであることの難しさを再確認することとなった。構造物を構築する技術ばかりでなく、これからの土木技術者に求められるものが、市民の横にいて彼らの必要とするサービスを提供することだとすれば、財政を語り、法律を説明し、住民のニーズを拾い、観光を計画する、などなど裾野はますます広がっていくに違いない。
ではビジネスチャンスは増えるのか。一方でこれは土木技術者というカテゴリーの消滅にもなりかねないという危機感を持つべきと考える。何を核におくのか、しばらく悩む歳月が続くのではないか。
そして何より、もう土木構造物そのもので、夢は語れないかと思うと少々寂しい気もする。
(前田建設 岩坂照之)

各界からの自由なご発言があって良かった。学会からあるいは業界からの発言,あるいは直接的には利害のない方からの発言との対比が際立った内容であったが,このようなさまざまな意見が噴出すること自体,実は土木工学が市民にとって非常にかかわり深いものなのだと実感できる内容でした。
(熊本大学 重石光弘)

全体討論会の趣旨、位置づけがぼやけてしまっているように感じた。また話題提供をおこなう著名人の記事と本特集との関連性が理解できなく残念であった。
(西武建設(株) 三村 卓)

熊本県潮谷義子知事へのインタビュー
「社会基盤を整備していくときに、そこで生活をしている人たちの姿をきちっととらえていくこと、生活者を取り巻く環境を把握することが大事」というのは、まさしくその通りで、これからの大きな課題だと思います。
(宇都宮大学 都筑良明) 

1.全国討論会 今なぜ、「貴方は土木に何を求めますか?」と問うのか
「21世紀の日本のために」の章で議論の手がかりとして挙げられている様々な項目は、参考になる。
(宇都宮大学 都筑良明)

2.「あなたは土木に何を求めますか?」に関する意見・批判など
学会誌編集に対しての意見になってしまうかもしれませんが、宮崎先生の都市の軸としての道路についての記述や、舛添先生の金の卵を産む公共事業をなど、もっと詳しく意見等お伺いいたしたく思いました。いろいろ編集上制約が合ったのでしょうが、後の空白が、大変もったいなく、おもえて残念でなりませんでした。
(株式会社 大林組 小石川隆太)

新しい時代の土木
「コストや効率という尺度で働いて、安全の見返りに本質的な自然観や共生思想や生活実感を奪ってしまった。経済や行政の効率という課題は満たしていたかもしれないが、この文化、社会が本来持っていたはずの感性とは、ずれていたという他はない。」という指摘は、公共事業にコストベネフィット比のような指標で評価することでさえ限界があるという指摘で、今後考えていかなければならないところであろう。
(宇都宮大学 都筑良明)

構造物にその土地のシンボル性を投影する事は非常に重要なことであると思います。そのためにはその土地の文化、歴史、生活観を十分把握し計画・設計していくべきだと思います。情報化がすすむ現在、シンボル情報が発せられる構造物をつくること、これが土木に求められることではないかと改めて考えさせられました。
(清水建設 賀屋絵里菜)

「土木がこれまで、価値の表象という意識を有してきたかどうか」と書かれていた。近年、共生、風土、自然等を大切に開発していこうという動きはあると思う。ただ、それらを考慮することでコストアップになったり、工期が延びたりということになり、結局反映されないといったことが起こる。「土木は見えない文化」と別の記事にあったが、自然や社会にマッチングしているという状況は究極の「見えない文化」ともいえるのだろう。環境面ではグリーン購入、排出権、エコファンドといったもので定量的に把握する手法を探りつつあるが、プロジェクトのシンボル性についても定量化出来ないものであろうか。
(関西電力 西田 勉)

市民感覚と土木界の感覚
・市民感覚と土木界の感覚
土木の分野での権威について問いを発している文章と受け止めた。学会の姿勢が問題になるのは、多くの分野で見られることであり、AIDS薬禍などはその最たるものかもしれない。
地方分権については、建設官僚の意見にも一理あるような気がする。地方が権限を委譲された場合に、地方独自の事業が展開できるようななるまでの時期には何らかの対策が必要となるとも思う。
(宇都宮大学 都筑良明)
日本のリゾート開発は国際競争力を持たないとの指摘であるが、日本の観光地は打つ手はないのか。何かあるのではないか。
IT関連事業以下、「金の卵を産む鶏」が挙げられている。ここまではある程度納得できるが、経済的視点に偏りすぎているのではないか。今後は、パラメーター、評価方法の見直しまで考えていただきたいと思う。
(宇都宮大学 都筑良明)

近年、公共事業=土木という感じで、土木に対する風当たりが強い。9月号の特集「あなたは土木に何を求めますか?」も、当然それらを背景に企画されているのだろうが、その特集記事の多くは、聞き飽きたか論旨か、まことに難解なカタカナ用語の羅列で、書かれた御当人も理解できないのではないかと思うような退屈なものが多く、途中で読むのをやめたくなるような記事が多い。それらの中にあって、当該記事は「こらー、面白れーや!」と、素直に惹きつけるものがあった。
記事中の阪神大震災に於ける高速道路破壊の原因究明に関して、私はその事実関係を知らないので、著者の言われることがどこまで事実なのかは断定できないが、全体の論旨は「ああ、そういうことは十分あり得るだろなー。そう、わかります。」と共感を得るところ大であった。
少なくとも、他の多くの記事に比べれば、耳は痛いが、出色の記事であると正直に感じた次第である。ただ惜しむらくは、「ギョーシャ」とか「ギョーカイ」とか「ガッカイ」などのカタカナ用語が妙に気になった。これは「醤油」を「ショーユ」などと書く某作家(このような文体を昭和軽薄体と呼ぶらしい)のノリなのかもしれないが、せっかくの論旨の切れ味がこれによって鈍るように感じたのは、私が「ジイサマ」のせいだろうか。
(有限会社テラパックス・テクニカ 川九邦雄)

感情的な記述が目に付くが、中でも「原因が究明されたら、設計のお粗末さ、工事の手抜き、監督・監理の無責任等々が明らかになってしまう。それらを隠蔽するために取り壊しを急いだのだろう。」等の論調は、憶測に基づくものであり、そこまで書いた以上、筆者はその論拠を明らかにすべきであろう。
(清水建設 櫟原 昇)

土木業界に対する、かなり手厳しい御意見に、正直面食らってしまいました。特に、以前から撤去・付替えが予定されていた橋梁が、阪神・淡路大震災後にライフラインの緊急復旧を理由に、早期撤去された事例を挙げて、「事故原因の隠蔽」とまで言われるのには、閉口してしまいます。都市機能の回復を最優先に考えての判断であったかもしれないのに、そういった側面には一瞥もくれられておらず、かなり一方的ご意見のようにも思います。
しかし、記事の中には中らずと雖も遠からずな点もありましたし、土木業界自体が世間一般であまり良く理解されていないために生じているであろう誤解と思えるような所もありました。
かなり手厳しい御意見でしたが、土木業界に求められるものや、土木業界に向けられる世間の目が大きく変わりつつある今日、我々を叱咤激励してくださるお言葉として、胸に留めておきたいと思います。
(建設技術研究所 福井洋幸)

私もこのギョーカイに入り早6年が経った。文中の"ギョーカイ、カンカイ、セーカイ、ガッカイ、ギョーシャ"と皮肉が込められたカタカナ書きの意味が理解でき、少なからず今の体制に疑問を感じる。より良い体制つくりのためには、競争が盛んな市場でなければならないと考える。また、是非とも、熊本の全体討議会での本間先生の意見を、土木学会誌上にて反映していただきたい。
(五洋建設 細見和広)

阪神・淡路大震災における復旧について、その早期復旧が発注者や施工業者が自分たちの手落ちを隠蔽するための行為であるといる見方が述べられていた。今までそのような見方をしたことがなかったため、非常に新鮮に感じたが、自分にはあまりにも性悪説的な考えに基づいているように思われ共感できなかった。
(大成建設 沢藤尚文)

言論は自由だけどもものは言い様だと思う。神戸で辛い思いをしながら、震災復旧に尽力した人々に対して、「証拠隠滅をした・・」等の発言は不適切ではないのか。冒頭部分は、市民感覚と官僚の感覚の話で、我々、土木屋の話ではないと思うし・・・どんな辛辣な批判でも良識ある方の文章掲載を望みます。
(匿名)

「学会の構成員が「土木国家」の構成員であり、このような学会は人文・社会科学の部門にはない。」という業界・学会への痛烈な批判が印象に残った。とかく行政を中心とした業界人の一人よがりになりがちな土木界の構造に対する的を得た第三者の声だと考える。このような第三者の(時には耳の痛い)意見を幅広く聞いていくことが今求められていることなのではないかと感じた。
(千代田化工建設 石川史郎)

阪神・淡路大震災で高速道路倒壊の原因究明に関して,土木学会の動きが鈍かったことが指摘されていました.徹底的に原因究明を行うべきであったのに,復興を優先し,それを怠ったと.学会誌で読んだのか,新聞で読んだのかは失念しましたが,土木学会でも調査隊を派遣するという記事は読みました.しかし,学会員が新聞・テレビ等を通しての意見は多く聞かれたものの,学会の活動はそれほど目立たなかったように感じています.一般人に学会の存在意義を示す意味でも,専門的な知識を生かし,積極的に学会としても情報発信すべきと感じました.
(金沢大学 中山晶一朗)

「(阪神・淡路大震災で、)早急に復旧させる必要があるから、といった理由により、原因究明を行わないまま取り壊さなければならないのか」と書かれていたが、「早急に復旧させる必要がある」というのは「取り壊さなければならない」理由としてはふさわしくないのだろうか。事故当時、ライフラインは壊滅的な被害を受け、住民の生活は不自由を極めた。確かに原因究明は大切である。しかし、そのために多くの住民の生活を犠牲にして良いものだろうか。復旧を最優先においたことには、間違いではなかったように思う。ただ、癒着・談合・既得権等の現体質からの脱却は必要であり、土木学会への「たぶん生活共通資本ともいうべきモノの整備に役だって欲しい」という希望を聞いてみたいと思う。
(関西電力 西田 勉)

これほど、誤解と、偏見と、悪意に満ちた公共事業、建設界、土木学会に対する侮蔑的批判を寡聞にして聞かない。
明治以来百数十年、我が国土の礎を、営々と築いてきた社会資本、国土インフラの現行の執行体制を政・官・財・複合体の癒着・談合の体制であると一方的に決めつけ、これを土木国家と揶揄し、否定的に語る。また、「阪神・淡路大震災」のとき、国道43号を1分、1秒でも早く啓開し、緊急災害救援輸送に供しようと、倒壊高速道路の撤去を最優先に急いだことを設計ミス、手抜き工事などを隠蔽する証拠隠滅行為だと弾じ、学会もこれら犯罪行為に荷担したのではないかとまで言う。さらには、全国大会の執行体制から土木学会が土木国家の構成員そのものと重複している、すなわち政・官・財それに学を加えて4万人にものぼるのはおかしいと、学会の正義、公正性を疑い、これからの土木学会はこのような体質からの決別が求められるというものである。
公共事業の執行の仕組み・体制、土木学会の活動等について反省、改革すべきことも多くあろう。そのためには部外からの批判にも謙虚に耳を傾けるべきことをも否定するものではない。しかし部外の人からの批判は、部内に居ては見えにくくなっている問題点を鋭く指摘できる利がある反面、往々にして事実認識の不足、誤解から来る一面的で、ラディカルなものに陥りやすい欠点があることは避けられない。桝添要一氏の「構造改革と公共事業の見直し」にも若干そのきらいはあるものの、まだしも批判者としての礼儀と節度は保たれているといえようが、この本間評論はひどすぎる。ジャーナリストの経験を持つ氏の経歴から察して、それほど無知から来る大きな誤解があるはずもないと思うのに、ギョーカイ、カンカイ、セーカイ、ガッカイ、ギョーシャなどことさらカタカナにして、差別的ニュアンスを持たせた表現、いかがわしい関係とか、度重なるスキャンダルなど刺激的な修飾語を使った書き方は週刊誌の暴露記事に近いと言っても過言ではあるまい。とうてい掲載に価するレベルのものとは思えない。氏が討論会のパネラーをお願いしたVIPであるとしても編集委員会はこれはボツにすべきではなかったか。だが載せてしまったものは仕方がない。次号に反論を用意すべきである。でなければ誇張、歪曲された事実が一人歩きすることになり、あの未曾有の災害の復旧工事に不眠不休で携わった、産・官・学の関係者、そして常にこの3者の連携と調和をモットーに、真摯に社会の建設に取り組む土木学会、4万会員のプライドが許さないだろう。 
【投稿】(日立造船 西村増雄)

構造改革と公共事業の見直し
リゾ−ト開発をはじめとする不動産投資が全て公共事業であるといった、間違った認識を与えかねない表現であると思う。また経済財政諮問会議の方針は理解できるが、道路特定財源の見直しについては、「原因者或いは利用者負担」の原則から言えば、結論が早急すぎるのではなかろうか。財源不足については国民は認識しているが、税金の使い方については掘り下げた議論がなされないと、全ての国民の理解が得られないのではないでしょうか。
( (株)荒谷建設コンサルタント 大田俊一)

一方的に情報を流しているだけという印象を受け,この記事は面白く思えませんでした.土木学会誌に掲載されるものであるということを念頭において記事を構成してほしいと思いました.
(金沢大学 中山晶一朗)

財政再建の背景と必要性が述べられており,リゾート開発への過剰投資に対する反省や,道路特定財源・特殊法人の見直しに関する筆者の論旨は,それなりに理解できた.最後に筆者は,IT関連事業や教育など6項目を挙げ,これらを金の卵を産む鶏と称し,重点的に投資する必要性を述べている.しかし,これらの部門・分野が金の卵を産みだすという理由,すなわち,金の卵を産みだすためのメカニズムやプロセスについては触れられていない.公共投資を実行するにあたっては,それらを明確にすることが肝要であろう.それらについて,筆者の意見を引き続き拝聴したいと感じた.
(広島大学 山田忠史)

全体的に新聞等に書かれていることの復唱のように受け取れる。もう少し土木に突っ込んだ話しや具体的な政策を期待していた。
(関西電力 西田 勉)

舛添議員からのメッセージに対して,意見はありますが公共事業の見直は大変重要なことと認識しています.我が国の社会経済情勢は,少子・高齢化,高度情報化,経済のグローバル化の進展にともない抜本的な構造改革の転換が迫られている.また,財政事情は国および地方の多額な債務残高により極めて厳しい状況にあり,社会資本整備の効率的かつ効果的な整備が求められている.これを,しなやかに進めていくための提案が「金の卵を産む公共事業」かなと考えていますが,建設事業者の雇用対策に対する助言を願いたかった.
(福山大学 田辺和康)

九州新幹線が目指すもの
九州新幹線の整備効果が具体的な金額に換算されて示されており、非常に興味深かった。反対派への痛烈な反論とも解釈できる内容となっているが、今後効率的に社会資本整備を進めるために必要不可欠となる事業効果予測の好例でもあろう。財政や環境等の側面から反対意見を述べる記事も多々見受けられるが、そのほとんどが財政状況や環境問題等を概念的に引っ張り出してきているにすぎす、説得力に欠ける。この記事の内容は肯定論ではあるが、極めて明快かつ論理的に述べられており、読み終わった後非常に新鮮ですがすがしい気分になった。
(大成建設株式会社 上野恭宏)

4年前まで、九州の各県にて、公共事業の施工に携わってきましたが、週末仕事をおえ、東京に帰るときにアクセスの悪さを、痛切に感じておりました。市街より地下鉄で15分以内の福岡空港など、それ自体大変利便性が高いのが存在しながら、福岡に到達するのに時間がかかる為、市内で工事をしているときには、助かりましたが、南九州地方で仕事をしている時など、本当に不便でした。個々の都市は、個性的で暮らしやすいのですか、交通となると地域格差が激しい地方であると感じております。早く新幹線の開通することを願ってやみません。
(株式会社 大林組 小石川隆太)

まことに恥ずかしながら、九州新幹線に認可が下りたというニュースを知りませんでした。地域経済波及効果、新幹線の安全性、環境特性など書かれていることは理解できはしたものの、なお個人的には疑問符のつく事業だと感じた。毎年のように台風・豪雨で被害が出ている九州において、はたして新幹線という高速交通機関の整備が優先されるべき事業なのかどうかという議論にかけているのではないかと感じた。もちろん、認可が下りたというニュースを知らなかった私がその背景で議論された事柄を知りもせず、記事だけの内容で軽軽に論ずるべきではないのも承知の上であるが、一納税者・一国民としての声として聞いてもらいたいと感じました。
(千代田化工建設 石川史郎)

特集2 くらしと土木
科学技術の中でも生活への距離が比較的近い分野だと思う。そのような意味で興味深いテーマである。
(宇都宮大学 都筑良明)

土木の範囲はこれほど広いのか、と考えさせられた。センスのいい人なら計画は誰でもできるし、むしろ毎日のユーザーゆえにきめの細かい提案が出てくるようである。
するとわれわれ土木技術者ができることは、広い視点(グランドデザインの構築も含め)からのアドバイスと金銭面含む実現可能性らしい。
やはり私自身が変わらなくてはと、焦りを感じる記事であった。
(前田建設 岩坂照之)

私事で恐縮ですが,以前酸性河川に関するアンケート調査を,流域の小・中学校の児童・生徒を対象におこなったことがある.その際感じたことは川と親しむ機会が予想以上に少ないということであった.河川敷で遊ぶ場所がほしいという意見もあったが,その多くが,遊ぶ=公園というのがほとんどであったが,これ以上の施設は必要ないという意見も多くみられた.河川開発に対する様々な意見がみられたが,児童・生徒の河川空間認識の中心となるものの多くが,土木建築物であった.
アンケート結果から,地元河川に対する認識の多くは家族から伝えられるものがほとんどであった.しかし河川とのつきあいが稀薄になるにしたがい,伝えられる情報は少なくなってしまう.このためにも,学校教育の面からの地域の理解はさらに重要になっていくであろう.
(立正大学大学院博士課程研究生 地理学専攻 横山俊一)

企画趣旨で述べられている@〜Bについては、顧みると今までは少しお座なりになっていたように思われる。現在公共事業に対して厳しい国民の声が挙がっているが、これが何処に起因しているかを示している一要素であり謙虚に反省すべきである。しかしながら我が国の社会基盤は未だ十分に整備されているとは言い難く、国民の理解を得て今後も引き続き公共事業を進めていく必要がある。そのために何をしなければならないか、ここに記述されている様々な取り組みが大いに参考になる。
((株)荒谷建設コンサルタント 大田俊一)

私事で恐縮であるが,この特集を読みながら小学生になる我が娘との最近の会話を思い出した.娘の通う小学校の社会の授業で,最近地元の上下水道施設と市内を流れる川をテーマに見学やら資料集めをしているとのことであった.今日見てきた下水処理施設は臭かったとか,川が汚れていたとか色々話題になった中で,なぜ下水処理場が必要なのか,川はなぜ汚れてしまったのか,川をきれいにするにはどうしたらいいのかなど,娘と父で話し合ってみた.そして最後に,こうゆう人が暮らすために必要なものを作ったり,川の水をきれいにすることを考えたりするのが「土木」のお仕事なんだと娘に言ったところ,「それっていい仕事だね」と言ってくれた.普段大学生相手に土木なるものを教えているつもりであるが,学生の内何人が「土木ってすばらしい仕事」と思って卒業していくのだろうと,娘の言葉を聞いてドキとしてしまった.人の営みがあって土木があり,土木があって人の営みは向上する,これが土木屋の誇りであり,土木の真理であると言うことを再確認させられた特集であった.
(東海大学 川上哲太朗)

総論の「くらしと共にある土木のあり方」は、簡潔かつ明瞭に記述されていて共感できた。だだし1学者の意見であるため、当然のように官・民からの意見・反論が出てくるはずである。議論のきっかけとしても注目してゆきたい。また、市民参加と学習をテーマにした報告事例には非常に興味を持った。
(西武建設(株) 三村 卓)

今回の特集2「くらしと土木」は、どれもが良い指摘を行っていたように思う。使う側の望みをくみ取れず、設計者の思いこみを押しつけていては、全く無駄遣いと非難されても仕方ないだろうし、むなしいばかりだろう。ただ、どうやって、どこまで、どんなふうにその望みをくみ上げていくかは、本当に難しいが、今回の特集を参考に試行錯誤していこうと思う。
(関西電力(株) 大江直樹)

1.総論 くらしと共にある土木のあり方
「継承すべき文化の内容やその仕方には、種々のパターンがあり得るが、そこには伝えられるものの本質、すなわち文化がなければならない。逆にいえば、「文化の香り」のしないものは学校で教える必要はないし、教えてはいけない」という部分は一読してうなってしまった。また、大学での学習内容はせいぜい数百年程度に相当するが、小学校での学習は100万年分に匹敵するという指摘もなるほどと思った。
(宇都宮大学 都筑良明)

これは、あらゆる点でまことに素晴らしい記事である。
すなわち、著者の大部分の論旨に極めて強く共感でき、その文章に全く無理がないという点で、私にとっては9月号の白眉であると感じた。
まず、著者は「土木って何ですか?」と問われてもうまく答えられないという。京都大学で土木学の教鞭をとられる方がそう言われると、多くの人に安心感を与えてくれる。つまり、公共事業の閉塞感の中で、(公共事業=土木=土木学=良くないこと)のようなイメージが形成されるなか、天下の京大の土木の先生が、あえて、土木って何だか自分なりに整理できていないと言われると、少なくとも土木を学問もしくは技術として受け止めている人たち(大部分の学会員はそうであろうと推察する)は、心の中ではそう感じていても、何となく後ろめたく感じているようなことに対して、「俺もそうだから、あなたも気にすることはないですよ!」と言ってくれているようで、ホットするだろう。巻頭のこの部分だけで、救われる気がする。
しかし、もっと救われるのは、それに続く部分である。著者は「土木とは何か?」に対する答えは用意できないけれど「なぜ、はじめに学問として土木を選び、土木を専門とする研究者になったのか?」に対しては、「ダムのように巨大な構造物を作って見たかったから。力学が面白くなり、それをもっと勉強したくなったから。」と明確に答えることができるという。おそらく、土木技術者の大部分も似たような気持ちだろうと思う。
土木の隣接分野の技術屋である私は、技術士の試験問題程度の感覚では社会資本整備についても認識を持ち、たえず広い感覚を持つように努めているつもりだが、本質的興味はあくまで自分の得意な分野の技術にある。学会員の皆さんの大部分も同意見だろうと思う。したがって、土木「学会」誌としては、あくまでも「学(技術)」の視点を明確にしていくのが、結局は多くの人の理解を得る道ではないかと愚考する。
その意味で、当該記事は、短いながら、それらに真正面から答える形になっており、文章もまことに明快平易で、なんとも読後感がさわやかであった。
(有限会社テラパックス・テクニカ 川九邦雄)

現代社会は、間違いなく安全で快適になりつつあるけれど、公共事業に対する一般的な国民の声は、不況のご時世につき、縮減しろだとか、税金の無駄遣いだとか社会悪的な扱いをされている。
本当に土木という商売は、縁の下の力持ちだと感じる。こんな時代だからこそ我々は、本当に必要なもの、不必要なものの判断のできる技術者でありたい。最近、NHKの"プロジェクトX"や山根一眞氏の"メタルカラーの時代"など社会発展を下支えしてきた技術者の評価が高まりつつある。この際、土木技術者も他業種の技術者に負けないくらい脚光を浴びたいものだ。(本音としては、他業種に負けないものを持ってると思いますが、、、)そして、土木を真剣にかつ、おもしろおかしく語りたいものだ。
(五洋建設 細見和広)

土木とは空気のような存在であるというくだりに、我意を得た感じがした。確かになくてはならないのは明白であるが、それを実感している人は少ないだろう。それがゆえに、社会基盤の必要性を声高に叫ぶことは感情的な反発を受けやすい。しかし、社会資本というものは、それが多くの人に長年に渡って供用されることによってその整備効果が最大限に発揮されるものである。つまり、今現在行っている社会資本整備は数年、数十年先の社会のために行われているわけであり、その意味でも社会資本整備というものは、休むことなく着実に継続していくべきものだと思う。
(大成建設株式会社 上野恭宏)

学会の役割として、専門家としてもっとも重要なことで、"いかにものごとを単純にとらえるか"である。ということですが、私も大賛成です。研究以外でも、単純化してみては、どうでしょうか。実施工面において公共工事では、内容が似通ったものでも、各発注者ごと提出様式などが違います。それぞれの目的、形成過程が違うのは解りますが、施工管理書類など様式等が全国的に規格化され普及したら、各施主側管理担当者や、施工会社の仕事がもっとスムーズにいくのではないでしょうか。
(所株式会社 大林組 小石川隆太)

土木技術の特徴を「土木は見えない文化」と表現されていらっしゃるのに非常に共感した。私が土木を選んだ理由は著者と同様、大きな構造物を造ることに憧れていたからであり、土木とは何かということについて改まって考えてみたことはないのだが、この記事を読んで、「見えない文化」になるほどと思えるのは、曲がりなりにも土木技術者としての経験をある程度はつんできたおかげだろうかと思う次第である。
(大成建設 小原伸高)

私は土木工学科に入学してはじめて、「自分の生活は土木に支えられていた」ことに気づいた。以前の私は、一人一人の生活スタイルにあった住宅を設計し、その人を幸せにしたいと考え、建築士になりたかった。しかし土木を知り、「面と向かって感謝はさせないかもしれないが、多くの人を幸せにすることができるものは土木である」と感じてからは建築士より、土木技術者が格好良く感じるようになった。これからは「土木工学=civil engineering」のもと、社会(人々)が幸せに暮らせるために、どうするべきかを考えていかなくてはいけないと思った。
(北海学園大学大学院 盛 亜也子)

土木というものが一体どのような存在であるのかを「空気のように普段は見えないもの」と非常にうまく表現されていました.近年,土木に対する風当たりは強いですが,しかし,「空気」のように必要不可欠なものが(記事でも書かれていますように)土木と言えます.逆に当然の存在であるがゆえに,一度何か起こり,被害が出るとと大きな非難も受け,そういう意味では評価されにくいかもしれません.社会の要望に耳を傾けつつ,地道に努力する必要があると感じました.
(金沢大学 中山晶一朗)

昨今の公共事業に対する評価は,"不要論"を唱えるものが目立ち,その根幹的な職種である土木業界への批判は高まりを増すばかりです。今回の特集においても,同様の考えをお持ちの見識者の方々がおられたようで,非常に残念に感じました。しかし,このような方々を説得する力が土木業界において希薄になっているのも事実であり,今後の公共事業をはじめとする社会資本整備のあり方,進め方などに対する私自身の考えも明瞭さを欠いてました。
そんな中,田村教授の提言にヒントを得ることができました。「いかにものごとを単純にとらえられるか」,これからの公共事業において求められていることは,これだと感じました。自然現象を扱うことがその大半である土木工学において,複雑な現象を単純なモデルで置き換えることの難しさは十分に承知しています。しかし,この提言の実現が,アカウンタビリティをより推進させ,さらには『くらしの中の土木』を市民に認識してもらうことに大きく寄与するのではと考えます。
(株式会社水建設コンサルタント 中尾 毅)

現代における土木という文化は、空気のように普段は見えない文化とあるが、本当にそのように感じてもらえるのであれば、うれしい限りだ。しかし、見えない文化になりきるには、まだまだ不足しているだろうに、うまくそれが伝えられず、その上突如見たくないものを見せられては、不信感を生むだろう。まさに、いかにして伝えるかだが、小難しい説明をしていては不信感を持たれるのが関の山だろうし、単純化が本当に有効な手法だろう。
(関西電力(株)大江直樹)

2.アンケート あなたの知っている「土木」のこと、住んでいる「まち」のことについて教えてください
「土木」の仕事に携わり、今年で9年目を迎えますがこの記事を見て、この世界へ飛び込む以前の自分自身の抱いていた「土木」へ対する意識・印象を思い出すことが出来ました。今の私が「土木とは?」と聞かれたらどう答えるのだろうかと考えましたが、現在はまだ自分が納得出来る明確な答えを出すことは出来ません。ただ、少なくとも「土木」に小さな夢を抱いて、この仕事を選択しました。日常の多忙さでその時の気持ちも忘れていましたが、一歩づつ着実に夢に向けて努力すればそのうちきっと自分なりの答えが出るでしょう。
(清水建設 南 隆行)

アンケート集計を行う人は大変な労力がいるかと思うが、子供達の「土木」についての意識調査は大変興味深かった。私自身も子供時代に「土木」について特別な意識はなかったように思うし、また、身近に土木に携わる人がいる場合を除いての意識はあまり変化がないように思え、アンケート結果に納得できた。土木は生活していく上でなくてはならない存在であるのに学生の認識度はあまり高くないのはなぜだろうか。教育改革で注目されている総合学習の時間は各教科を総合的に結びつける授業を目指すとあり、教育に「土木」を取り入れる良い機会だと思う。知識を詰め込む教育から自分で考えられる能力を養う教育となるよう期待したい。
(褐F谷組 波田泰子)

「土木の仕事」と思うものは?という質問への回答で、中学生や高校生といえども「土」「木」のイメージが強いせいだろうか、「橋をつくる」という答えが意外に少ないのに驚きを感じた。橋などは土木構造物の中でも一番イメージしやすいものかと思っている自分が一般的な感覚ではないのかもしれないし、子どもたちにおける「土木」の認知度が低いのも理由のひとつなのだろうが、これも土木が「見えない文化」であることを示しているひとつの例ということなのだろうと感じた。
(大成建設 小原伸高)

小・中・高校生に「土木のこと」をアンケートした結果を興味深く見た。土木の仕事について聞いたことがあると答えたのは一割前後、という結果に愕然としたものの、小5の息子に同じ質問をしたところ、「知らないよ」の答え。ますます愕然とした。しかし、アンケートの結果からは、ビル・ダム・橋・建設現場・設計、といった言葉には子供たちも馴染みがあるように見うけられる。考えてみれば「土木とは何か?」という問いは、我々土木屋にもいささか深遠な命題である。人材育成(というより、まずは人材の獲得?)が業界の課題ではあるが、子供たちに、個別の事象から土木に興味を持ってもらえる機会を増やしたいと切に願う次第である。小学校や中学校の理科の学習のすぐ延長上にあるものも多い。例えば「川の流れ」は小4の理科に出てくるが、護岸や治水の初歩に触れる良い機会だ。授業の副教材として先生方に使ってもらえるような教材(ビデオ、模型、小冊子など)を提供することから始められないだろうか?
(千代田化工建設 弾塚雅則)

「土木の仕事」と思うものという質問への回答で、ダムは挙げられていたが、トンネルや橋という大規模構造物を思い浮かべる子供が少ないことは驚きである。大人となり、土木に係わる仕事に携わっている自分が、一般の人、特に子供は土木といえば話題になりやすく目立つトンネル、橋をイメージするものと思い込んでしまっていることにも驚かされた。
(大成建設 沢藤尚文)

子供たちの土木に対するさまざまな率直な印象をおもしろく拝見させてもらった。自分は父親の影響を受けて土木と関わることになったのだが、初心を思い出させてくれたような気がする。また個人的にうなずいてしまったのは、「駅で使いにくいと思ったもの」という質問に対して、高校2年生の回答に「雨が降ると水がたまり階段が滑る」という回答。たしかに、水が溜まらなくても最近きれいになった駅の床はぬれると滑りやすい。利用者の利便性を考慮できていない設備があることを認識させられた。
(千代田化工建設 石川史郎)

アンケート調査の結果から,小中高という年齢層においては,土木の仕事について聞いたことがなく,土木を身近に感じたこともなく,また,積極的まちづくりに参加する意志のないことが見て取れる.認知と関心に乏しいこの結果を踏まえると,公共事業に対する世の中の敏感さと厳しさが不思議にさえ思えてくる.世論の形成に影響力の大きい大学生以上の年齢層では,このアンケート調査を実施した場合,違った結果が得られるのだろうか.同様のアンケート調査を同地域の大学生・社会人・主婦などの幅広い層に対して実施して,結果を比較すれば面白いように思う.
(広島大学 山田忠史)

岡山県「子どもとまちづくり」その魅力と可能性
まちづくりの中で子供がどのような役割を果たしているのか、関心があり、さらに詳細が知りたいテーマである。
(宇都宮大学 都筑良明)

女性の目からみたまちづくり
・女性の目から見たまちづくり
「椿の道」が子どもたちの安全な遊び場であったこと、住民にとって親しまれてきた生活道路であったこと、そして工事により豊かな自然環境が破壊されること、等の指摘は重要だと思う。前号の密集市街地対策についてもこのような視点からの整理が必要だろう。国内でも女性の参画のための土木分野のプログラムが行われていることを知り、今後この動きを広げていっていただきたいと思う。
(宇都宮大学 都筑良明)

男女平等社会が叫ばれるようになって、「女性だから」という理由はタブーになってきている。私自身も「女性だからできない」といった言葉は好きではない。でも、やはり世の中には男と女という人種しかおらず、それぞれにしかできないものがあるとも思う。この記事はそのことを実例から示しており、興味深く読めた。このような事例が社会でどれほどあるのかを示してもらいたかった。
(山梨大学 今尾友絵)

女性ならではの経験から得られた「道づくり」への提案事例を興味深く拝見しました。私の経験を踏まえても、歩道上のマンホール上で足を滑らせたり、電柱が歩道上にありすぐ脇を通る車に危険を感じることがありました。これまでの道路整備は歩行者への配慮が不充分な点もあったと思います。これからは、高齢者や様々な障害を持つ方が安全に利用できるような道が整備されることを期待しております。
(日本鉄道建設公団 岡 康博)

まちの中の「使いやすさ」
できれば、今後、使いやすさも良いが、使いにくさ、「物」のポリシーという視点も入れていってほしいと思う。
(宇都宮大学 都筑良明)

認知科学の視点から見た「ものの使いやすさ」および「まちの使いやすさ(利用しやすさ)」を身近な事例を交えて、大変分かりやすく説明された記事でした。また、ものを計画・設計する段階で、意識しておきながらも見落としがちな利用者のニーズと視点を、改めて意識させられました。
ものづくりに係わる人間として、今後に役立てて行きたいと思います。
(建設技術研究所 福井洋幸)

「使いやすさ」とは設計者の「おもいやり」のような感じがします。使う人のことをどれだけ考えているかが直に使いやすさに反映するからです。本記事においてはドアやかぎ、駅での案内サインの例が述べられていましたが、普段はあまり気が付かないところでのちょっとした「おもいやり」に驚きました。お互いにおもいやるということが欠けていると感じられる昨今、このようなおもいやりはとても重要だと感じます。
(東京工業大学 川島広志)

見知らぬ場所で、目の前にあるドアを押すのか引くのか躊躇したり、駅から目的地へ行くのに標識がわかりづらく戸惑う事がある。この記事では、人がどのように物事を理解するのかという認知科学の視点から、人の認知特性について説明されており大変興味深く読むことができた。まちの中の「使いやすさ」について、文章だけで論じてあるのでなく、具体的事例について比較対象物の写真が掲載されておりとても解り易く説得力があった。筆者は「使いやすさ研究所」で情報家電を中心に、さまざまな「道具」を使いやすくするための開発支援・評価活動をされている人だが、使う人の視点に立って考えるという事は、まちづくりを考える立場の人にも大いに持って頂くきたいと思う。高齢化社会へと進む日本は、ドアや標識だけに限らず、ささいな事から「使いやすさ」を追求し、弱者に優しいまちづくりを目指す必要がある。
(褐F谷組 波田泰子)

この記事を読んで、「あ、そうそう」と思うところばかりであった。使う人の視点に立つということは意外に難しいものである。世の中の「道具」がすべて使いやすいわけではないのは、「使う人の視点」を何度も考えていると、感覚が麻痺してしまうのではないだろうか。私自身の話をすると、学会等の発表の準備などでは自分自身は理解できているため、初めて聞く人の立場がわからなくなってしまうことがそれに当ると思う。バリアフリーなどが求められている今日に「使う人の視点に何度も立ち返る」というのは、土木技術者にとって本当に重要なことである。
(山梨大学 今尾友絵)

「使いやすさ」という視点から、物のデザインを考える重要性について、日頃私たちが使用している道具、駅の案内サイン等を例に上げ、わかりやすく説明されていた。われわれ土木に携わる者は、このような視点からのアプローチが比較的乏しくなりがちになるため、土木以外の分野の方からの学会誌への投稿を今後も望みます。
(東亜建設工業株式会社 大野康年)

この記事を読んだとき、私は大学進学が決まって上京する頃のことを思い出しました。兄と、東京で暮らしていた兄の友人と話をしていた時に、東京は電車の路線がたくさんあるから乗換えとかが不安だと言ったところ、その兄の友人に「東京は上を見ながら歩けば大丈夫だよ」と言われ、いざ上京してみると、実際その通りだった、といった内容です。私の場合は、東京で暮らしていて乗換え等であまり苦労した覚えがないのですが、この記事で紹介されている五反田駅のような分かりづらい例は、他にどの程度あるのかが気になりました。また、「使う人の視点で」というあたりまえのようなコンセプトが、非常に重要であることを改めて認識しました。
(東京大学 石村隆敏)

普段、余り使いやすさについて、気にせず、考えず「押す・引く」をしていたので、新たな視点から扉(それ以外の日常にあるものも含めて)見る事のできるきっかけとなりました。 例えば、最近建設される地下鉄の駅等は、都市構造のため非常に深くなり乗降するのにとても苦労させられる事が多くなっています。確かに既存の構造物への影響を避けるためにそのような位置構造になってしまうと思うですが、エレベーター・エスカレーターのような機器に頼るだけではなく、単純にこの(長くない)階段を上がれば出口に出られるあるいは乗りかえられると言った使いやすい(分かりやすい)構造物を造るための設計・技術開発も必要なのでは、と思いました。
(日本鉄道建設公団  荒木 聡)

普段見落としてしまいそうな細かい点ではあるが,利用者に対する使いやすさを考えるならばこういった配慮が必要なのかと,大変興味深かった.土木技術というと,主に構造や施工方法などがイメージされるが,今回の記事を読んで,個人レベルでの使いやすさに対するという視点の必要性を感じた.
(大成建設 織田幸伸)

本稿は、ふだん何気なく使っているものが、実は使いやすいのか使いにくいのか、といった観点から着目している面白い記事でした。土木というのは、交通など我々が簡単に触れられるものもあれば、ダムなどふだんではあまり触れることのないものまで様々です。したがって、"使いやすい・使いにくい"を土木全体に当てはめるのはなかなか難しいでしょう。しかし、道路や鉄道などはちょっとした工夫で使いやすさが大きく変わりそうな気がします。
(東京工業大学 山口亮太)

この記事を読んで、確かに無意識のうちにさまざまな情報を処理して道具を使っていることを実感し、この情報次第で使いやすさが変わってくる事が非常によく理解できました。利用者の立場を考える事、これは土木にとっても不可欠であり重要なことであると共感しました。またこの利用者の幅を今以上に広げ、バリヤフリーについても取り組むべきだと思います。
(清水建設 賀屋絵里菜)

この記事を読み、ふと思い出したことがあります。それは地下鉄の乗り換えで案内板のとおりに歩いた結果、階段の上り下りを必要以上に何回もしてしまったことです。また、あるワークショプに参加したときに、駅の地下街の舗装が、デザインを重視したのか、凹凸があり歩きにくいという意見がでました。
このように生活の中で「あれっ」と感じたことを改善すると、小さな改善で大きな効果がうまれ、多くの人が幸せになるのではないでしょうか。
これからは「あれっ」と感じたことを覚えておき、生活者としての意見も言える技術者になろうと感じました。
(北海学園大学大学院 盛 亜也子)

非常に分かりやすく紹介されている。私も駅の乗り継ぎで案内板の誘導の通り歩いたが途中適切な箇所に案内板が無く迷った経験がある。この原因として利用者は何が分からず何を必要としているか設計段階において十分吟味されていない結果であろう。くらしと土木の企画趣旨にも述べられているが、良いものをつくり、次世代に引き継ぐためにこれからの土木に望まれるものは、今後「使いやすさ」を基本とした設計思想が重要ではないかと思う。
(西武建設梶@山本敏昭)

本記事では、人がどのように物事を理解するのか、という人間の認知特性に関する研究を行う認知科学が紹介されており、興味深く読ませていただきました。利用者の立場に立って道具を作ることはとても重要なことだと思います。物を作る側の人間の自己満足で終わらさないためにも利用者の視点に何度も立ち返ることは大事です。私も、大会議室でスイッチが多すぎて、どのスイッチとライトが対応しているのか全くわからず、何度もつけたり消したりした覚えがあります。本記事ではその具体的な解決策が書かれておらず残念でした。それから、扉に「押」「引」などの漢字が書いてあってもたいていの人は読めると思いますが…。
(京都大学 佐藤芳洋)

使いやすい、わかりやすいは、熟練するほどにそうなる場合もあるが、誰もが初めてでもそうなるためには、デザインを工夫することは本当に重要だ。ルールを決めるという方法もあるが、皆が認識するためには膨大な仕組みが必要だろうし、とっさに思い出せないこともあるだろう。そこで、利用者の視点やニーズを想像し、改めて見直してみようという指摘は、大切なお金を使って構造物を造る者の心構えとして必要だろう。
蛇足だが、正面から来た人とすれ違う場合、不思議と同じ側に寄ってしまうことが多いが、これをうまく避け合うことがデザインはないものでしょうかね。
(関西電力(株) 大江直樹)

やさしい道を求めて
「幅は狭いが私たちにとってたいへん大切な生活道路」という視点を、どのようにまちづくりに生かしていくか、今後、地方ごとの力量の表れるところではないか。
(宇都宮大学 都筑良明)

最近「市民参加のまちづくり」と言われていますが、それを実践している事例として掲載されていて良かったと思います。
全て実際に経験して物事を判断する事は難しい(不可能に近い)かもしれませんが、少しでも実際の現場を見て、触って、そこに関わる人の意見を聞いて、判断に反映させると言う事は、できた答えと使う人との乖離を生じさせないためにも、自分も含め忘れてはいけない事だと思いました。
(日本鉄道建設公団 荒木 聡)

市民とつくる土木事業
1970年頃から堤防がだんだんと高くなり、川が生活から遠ざかっていったという部分の記述は、一般の人々の川に対する感覚を見事に表現していると思う。
(宇都宮大学 都筑良明)

行政と市民の距離が近づきつつある今日でも、「やはり住民参加型の事業は難しい!」ということを実感させられました。従来とは大きく変わったとはいえ、やはり今の日本には、「行政はお上で与える側、市民は受身で求める側」的な意識がまだまだ残っており、対等な立場、または行政を使うといった意識は芽生えていません。そういった意識を育てていくことが、今後の住民参加型事業の課題だと思います。
地域住民の皆さんがリーダーシップをとり、行政側に事業を立案・要求し、行政および周辺住民との議論のなかで計画を煮詰めていき、施設完成後は自己責任を持って利用・管理を行う。そういった関係が構築できるよう、市民団体の方々には、今後も頑張っていただきたいです。
(建設技術研究所 福井洋幸)

市民の親水空間としてのワンド作りに関する記事を興味深く読ませて頂いた.先駆的に河川の整備計画案を早くから開示し,意見を募集することによって,親しみやすい空間の構築が可能になったといえる.興味深かったのは,末筆にある足立区本木ワンドの管理に関する記述であった.ひとたび事故が起これば管理責任を問われるため親水空間を解放しない(できない)国土交通省と自己管理責任に関する意識が育っていない市民.どちらにも意識改革が必要と感じた.行政は多少の危険が生じても,その危険をきちんと説明し,自らの責任可能範囲を明らかにした上でできる限り自然と親しむ空間を解放することが,市民には自由に関する権利を主張するだけでなく,権利について回る責任についてきちんと理解することが必要だと考えられる.これにより,もうワンレベル上の市民参加型の土木事業が実現されると思う.
(京都大学 倉内文孝)

普段,土木関係者の中で仕事をしているが,特に自然再生的な事業においては実際にそこに生活している方々の意見は大変参考になるし興味深い.そこに住む人が,その場の本来の姿を一番知っており,土木技術者はそこから生まれてくるニーズに応えるための技術を提供するのが本来の姿だろうと思う.最後にある,市民の自己管理責任に対するジレンマは,自然を相手にした事業の多くに当てはまることであり,これからの土木事業の大きな課題であると感じた.
(大成建設 織田幸伸)

「多くのジレンマを抱えながら,私たちはとうとう柵の鍵を受け入れた」筆者の苦悩がしのばれます。過去のモニター意見としても発言させていただきましたが,自己管理意識(責任の所在は自己にもある)に対する認知の点で多くの風景を失いました。ただ,自己管理意識は育っていなかったのでなくどこかに忘れてきてしまったのでした。家庭,学校,社会における教育のほころびです。
(熊本大学 重石光弘)

この記事を読んで,20世紀の建設事業は市民参加の国土づくりができていないことに対して反省させられた.21世紀に期待される建設事業は@国民の多用な価値観を踏まえた国土づくり,A地域の交流と連携が図れる国土づくり,B安全で安心できる国土づくり,Cパブリック・インボルブメント方式による透明で公正なルールづくり等を視野に入れた社会資本整備の取り組みが必要ではないかと感じました.あらかわ学会に敬意を表したい.
(福山大学 田辺和康)

伝え合い、知り合うために・・・
市民参加の考え方を整理するツールが盛り込まれており、自分達の関わっている活動をこのような視点から見直してみたいと思った。
(宇都宮大学 都筑良明)

事例紹介@「総合的な学習の時間」における土木教育の可能性
紹介されている4巻の図書は手にとって見てみたい。
(宇都宮大学 都筑良明)

事例紹介A総合的な学習
「実践の概要」で紹介されている4段階は、様々な場面で活用できそうな枠組み。学芸会を見に来た保護者への情報伝達に触れられており、成人の教育、生涯学習にどのようにつなげていくかも重要な課題であろう。できれば、今回の活動を何らかの出版物にまとめてほしい。
(宇都宮大学 都筑良明)

小学校の「総合的な学習」の題材として野蒜港が取りあげられているのは、一人の港湾土木技術者として嬉しく思います。残念ながら、記事の通り野蒜港は現在使用できる状態にはありませんが、当時なぜ国力をあげて野蒜港が建設されたのか?、また、なぜ使用できなくなってしまったのか?、という公共土木施設の変遷について学習することは、非常に大切である思います。
今後の国を担うであろう小学生たちが、野蒜港の学習を通して、「少ない投資で、いかにして長きにわたり有効に活用される社会資本を整備・維持していくのか?」という我々が現在直面している課題について大いに考え、また公共土木施設の役割とそのあり方、地域との関係について理解を深めることは、非常に素晴らしいことと思います。
(国土交通省 宮田正史)

事例紹介B開放講座「川はともだち」とは
文化や自然環境の紹介から参加する活動まで、NGO、地元自治体等とタイアップしてこのような活動を進めてほしいと思う。講座の中での会話等、貴重な情報をまとめる作業をできれば進めてほしい。
(宇都宮大学 都筑良明)

事例紹介C自然災害教育カリキュラムとしての日常的土木建造物
住民参加型の道路標識は、ユニークな提案で実現してほしいと思う。色は、緑、青系の周囲に溶け込むような色にしてほしい。
(宇都宮大学 都筑良明)

土木分野は様々な問題で市民に理解を得なければならない.その意味で,学校教育の中にリテラシーを育成するためのプログラムを組み込むことの必要性を述べている箇所に共感をもった.ただし,個人的には「長さ何メートル」,「重量何トン」,「工事費何億円」,あるいは「工期何年」といった知識を与えることにはあまり価値を感じていない.それ以前に,「長いな」,「大きいな」,「すごいな」,「大変だっただろうな」といった,子どもたちの感性に訴える早期教育が必要であると考えている.著者は,「気になるもの」を身の回りに常設しておくことが教育的に有効であり,その意味で土木建造物は全て教育的機能をもった教材である,と指摘している.多くの土木構造物は,目立たず,しかし堅実に人びとの日々の生活を支えている.子どもたちの心や感性に届くような形で,このような構造物の存在を教育の中に取り入れてもらえるような働きかけがもっと必要であろう.
(高松高専 長友克寛)

土木技術者がふだん科学教育を意識する、また科学教育を意識しながら仕事をするということは ほとんどないでしょう。 そのような意味でいうと、本稿は教育学側からむりやり見た観点のような感じがします。しかし、土木構造物が結果として教育的機能をもつならば、それは大いに利用するべきでしょう。また筆者は、"子供にとって「気になるもの」を身のまわりに常設しておくことが教育的に有効でる"ということで土木構造物をあげているので、土木技術者はより一層の責任感を持っていかなければならないと感じました。
(東京工業大学 山口亮太)

事例紹介D風景を視る
普段何気なく撮っている写真を、「特異点」という見方を提示することにより、子どもが興味深い見方をするようになることに感心しました。
(宇都宮大学 都筑良明)

大変興味深く読ませていただきました。特異点探索というもの自体が純粋に面白そうであることに加え、その後に班としての特異点を選ぶという作業の中で、自分の意見を他人に理解してもらうという「自己表現」と、その中でどれが最も適当であるかを選ぶ「強調」、「他人の意見に対する理解」する力が養われることが面白く感じます。また、部屋に閉じこもっているだけでなく、外に出て刺激を受けることが重要であることを感じました。
(東京大学 石村隆敏)

事例紹介E生涯学習へのアプローチ
大学の役割が、教育、研究、に加えて、地域貢献の分野での活動も期待されてきているとの指摘は、同感できる。今後、市民参加の役割の重要性が認識されるとともに、この分野が大学の重要な役割となることが期待されるだろう。
(宇都宮大学 都筑良明)

事例紹介F教育学部の土木教育
「専門学部の」学生にとっても全ての授業が"有益だから面白い"ことは可能ではないかと指摘されており、是非とも実現していってほしい。
(宇都宮大学 都筑良明)

プロジェクトリポート 治水安全都市の形成「首都圏外郭放水路」
自然保護団体からのクレームがほとんどないとのことだが、何かあれば紹介してほしかった。地下水脈も含めて、未知の部分も多い領域だと思うので、できれば、問題点(可能性も含めて)を整理して明らかにしておいて頂きたかった。毎年のイベントは、普段は目に見えない構造物を宣伝するためにも是非とも続けてほしい。
(宇都宮大学 都筑良明)

非常に楽しく読ませていただいた。スケールの大きさもさることながら、地元住民とのコミュニケーションも良好、しかも周辺住民から待ち望まれる公共事業ということでまさに今後の公共事業のありかたを示す一つの例を示したものではないかと思う。
(大成建設(株) 松井俊二)

興味のあったプロジェクトなので、じっくり拝見しました。限られた紙面なのでしょうがないかもしれませんが、内容があっさりし過ぎています。(いい話ばっかり・・・)「最先端の技術を駆使」というならば、もう少し技術解説も欲しかった。(巻頭特集でどうですか?)
(熊谷組 伊藤政彦)

「首都圏外郭放水路」,大部分の施設が地下にあるということで人の目にあまり留まらないということもあるだろうが,このプロジェクトの知名度があまり高くないのが残念である.地域防災,環境負荷の軽減等を考えるうえでも広くアピールをおこなうとともに,地元の小・中学校だけではなく,他の都市河川周辺在住の児童・生徒も加え,総合的な学習などに大きく役立ててほしいものである.このような大規模事業が地域住民の多くに理解されたのは,その必要性を強く感じたからに違いない.しかし記事の中では,周辺住民の話が紙面の都合もあるだろうが若干しか触れられていないのが残念である.
(立正大学大学院博士課程研究生 地理学専攻 横山俊一)

技術リポート
今回の技術リポートのテーマ(コンクリートの防食技術と鉄道整備技術)は、巻頭特集でもよろしいのではないでしょうか。最近の巻頭特集は、技術的な話より概念的(?)な話が多かったので・・・
(熊谷組 伊藤政彦)

コンクリート構造物
素人には分かりにくい比較的地味な分野ではあるが、専門性が要求され、廃棄物問題にも関わるテーマで、技術的な検討を今後も進めていっていただきたい。
(宇都宮大学 都筑良明)

鉄筋コンクリート構造物への電気防食の種類と国内施工実績が紹介されており、写真(施工例)や図も多く大変参考になりました。しかしながら、どの工法が適しているのかについて説明が不明でしたのが残念です。
(日本鉄道建設公団 岡 康博)

都市空間のクオリティ向上に貢献した鉄道整備技術
切り口が技術賞だったため、全体にさらっとした紹介で技術リポートとしてどうか。12号線の技術紹介などは巻頭特集で扱ってもよいものであり、ぜひ機会を改めて紹介してほしい。
(前田建設 岩坂照之)

都市における3つの鉄道プロジェクトについて、その特色や使用されている土木技術について簡潔にまとめられている。3つのプロジェクトとも、駅デザインへの工夫、駅空間としての質を追求し、建設されたものであり、このようなプロジェクトの紹介は、「土木」のイメージ向上になり、今後も同様な記事を紹介してほしい。
(東亜建設工業株式会社 大野康年)

都営地下鉄大江戸線について様々な技術の紹介がなされているが、誌面の関係もあろうと思うが全体的に言葉足らずで、せっかくの新技術が理解されにくいのではないかと感じた。他の事例ついても同様に思う。せめて、最後の若干の空きスペースにほぞ付きセグメントやハニカムセグメントの写真くらい添付できればよかったのに、とは思うのは少し欲張りでしょうか。
(大成建設 小原伸高)

3件のプロジェクトが紹介されていたが、紙面の都合で概要のみの記述となってしまい、今ひとつ内容がイメージできなかった。各プロジェクトの中の特に画期的な技術に絞り込んで、もう少し詳しい(わかり易い)説明をしてもらえたら良かったと思う。
(大成建設 沢藤尚文)

空間的な制約の多い都市空間での土木事業において,騒音や渋滞に対する問題は常に大きな課題となる.様々の技術を活用しこれらの課題を解決したこれらのプロジェクトは,現代土木の象徴的な構造物である.また,これらの事業では,デザインを重要視している点でも現代の土木の流れを象徴している.ただし,あまりにもデザインに傾向すると,本来の機能を損なう,あるいはコスト高に繋がる恐れがある.これからの土木技術はこれらのバランスが重要になってくるのではないだろうか.
(大成建設 織田幸伸)

学生のページ 海外に羽ばたく
自分の培ってきた技術を世界で試してみたいという希望を実現されている様子,とても頼もしく読むことができた.私も海外と関わりを持ちながら仕事をしており,物事の考え方,価値観の違いを相互に理解することの重要性を感じている.学会誌で大橋さんのような体験談を掲載することは,学生の会員,または若い技術者の方に,将来への希望を持ってもらえる良い機会だと思う.
(ダイヤコンサルタント 永井哲夫)

いつも楽しく読ませていただいています。日本とアメリカのエンジニアリングの違いがわかりやすくまとめられていました。また、生活環境の話もソフトにまとめられており好感が持てました。大橋さんは、ご自分がこれまで培われてこられた橋梁技術を異なった世界で試してみたいと言われていましたが、橋梁のどんな細部技術を試してみたいのかもう少し突っ込んで聞いていただければと思いました。本誌でもこれから日本が誇る本四の橋梁技術を生かした世界の橋を積極的に紹介していただきたいと思います。
(水資源開発公団 吉田好浩)

女性エンジニアへのインタビューによると,「数年前から,年に一度子どもに職場を見せる日という行事が全米で行われている.」という.日本では,「土木の日」をはじめとして,一般市民および関係者への建設関連の見学会は頻繁に行われている.しかし,果して自分の家族に仕事場を見せたことのある者は何割いるだろうか.また,日常生活において感じていることを家族と語り合っている者はどうだろうか.ここでいう話題とは,「仕事の内容」とか「人間関係」に関するものを指しているのでは無い.今日は,「寒かったね.」とか,「こんな綺麗な景色があったよ.」といった,たわいの無い話題のことをいっている.今回の特集のテーマは「くらしと土木」であるが,その視点が建設分野の人間と一般市民との関係に限定されてはいないだろうか.本当の相互理解を得る上では,自分の家族と土木との視点が不可欠であると考えているが如何だろうか.
(高松高専 長友克寛)

土木紀行 関西初の地下鉄道
京阪電鉄というと、関西の大手私鉄の中では唯一プロ野球チームを持ったことがないこともあり地味なイメージで見られがちであるが、一早く複々線化を推し進めたり鴨東線建設等、実は積極的な鉄道である。この鉄道が、戦前にも大きな野心を抱き、それを実現していたことが、「京阪京都」駅というネーミングからも十分読み取れる。地下線建設に当っての相次ぐ遺跡の出現等による建設の苦労話にも焦点を当てるともっと興味深いものになったかも知れない。
(清水建設 櫟原 昇)

日頃何気なく利用している大宮駅が,今から70年も前に開設されたものであったと初めて知って驚きました.正直言って,エレベータもなく,プラットホームへ降りるにはひとつの階段しかないこの駅は,非常に設備レベルの低い駅と感じていました.不思議なもので,それが昭和初期のものといわれると,そういった不具合もひっくるめて,まあよしとしよう,という気になります.日常的に利用している土木施設の歴史的経緯を知ることによって,より愛着が持てるようになることを実感しました.
(京都大学 倉内文孝)

日本初の地下鉄建設(営団銀座線上野・浅草間)と同じ時期関西で地下鉄建設が行なわれていたことをはじめて知りました。先の時代を予測し高速大量輸送を目指したことに感心させられました。また、当時の沿線案内図の表現法や色使いが素晴らしいと感じました。
(日本鉄道建設公団 岡 康博)

1933年に営業開始した関西の地下鉄の歴史について、当時の写真や工事概要までも盛り込み、2枚の紙面でコンパクトに報告されていて読みやすかった。ただ主要な歴史に関しては、年表を用いた方がより効果的であったと思う。
(西武建設(株) 三村 卓)

本と私 No.21
このコーナーは学会誌という枠組みの中で、唯一(?)土木とはあまり関係のないコーナーのような気がします。土木の大先輩方が普段読んでいる本の紹介をするこのコーナーは、意外にも土木業界以外の本の紹介が多い。純粋におもしろそうな本が紹介されているので、毎回よい参考になります。毎回楽しみなコーナーのひとつです。
(東京工業大学 川島広志)

専門分野の本は余り読まないというところに興味を持ちました。"専門分野であるが故に、知的な刺激を受けず、代わりに方法論的に参考になりそうな他分野の本を読む"というのは、共感できるような気がした。「いろいろなことを思いつく」ことはどんな研究分野にも大事なことであるので、私もいろいろなことを思いつき、センスを向上できるように、様々な分野の本を「乱読」していきたいと思った。
(山梨大学 今尾友絵)

本好きの私(難しい本は苦手だが)にはたいへん面白い内容であった。自分の仕事(商売)と離れたジャンルの本を読むことの大事さをあらためて認識させられた。確かに仕事と関係のない本は面白く、瞬く間に読み終えてしまう。学生時代、試験日が近づくと何故か全く関係のない本を無性に読みたくなったが、それはたぶん現実逃避だったのだろう。今は、自ら進んで他の分野の本を読んでみようと思う。
(財団法人港湾空港建設技術サービスセンター 前田泰芳)

「環境負荷低減型土木構造物設計ガイドラインについて」環境負荷低減型土木構造物計画および施工法基礎調査研究委員会 活動報告
解体撤去段階まで考えた設計が行われるようになってきていると受け止めました。今後も研究開発を是非とも進めていっていただきたいと思います。
(宇都宮大学 都筑良明)

国際会議ニュース
国際会議ニュースのある国際会議の情報では9月号掲載に関わらず,アブストラクト締め切りが8/15のものがあった.学会誌を読んだ時点で投稿できるように早めに情報を掲載してほしい.
(金沢大学 中山晶一朗)

学会誌全般へのご意見、編集委員会への要望等
自分自身が学生会員だった頃,土木学会誌は面白くなく,あまり読む気にならなかったことを思い出した.当時に比べると,カラー写真や図が増えて,読みやすくなったような気がする.しかし,日経コンストラクションなどの専門雑誌の方がもっと読みやすいし,面白いと思う.現在の学生会員にとって,今の学会誌はどうなのだろう?読みやすい,面白いことが良いとは限らないが,皆に広く愛読されることも大切なのではないだろうか.
(ダイヤコンサルタント 永井哲夫)

9月号で、特に記するほどの、つまらない記事は見あたらない。
但し、特集の表題(あなたは土木に何を求めますか?)の副題が「地方中核都市"熊本"からの発言」とあるためか、全般的に、何やら九州の建設事業をめぐる諸問題パンフレットのような印象を受けた。特に行政サイドの方々の記事は(その立場からは、そのような内容にならざるを得ないことは重々承知だが)、まるで、事業体のパンフレットやホームページそのままのようで、それと「学会」とどのようにリンクするのか、よくわからないと感じた。はっきり言えば、学会誌を読むというスタンスでは、どうにも興味が持てないものが多かった。
(有限会社テラパックス・テクニカ 川九邦雄)

意見に対する筆者の意見が聞ければ、おもしろいですね。(これは余談ですので、掲載不要、ちょこっと編集者の方の耳に入れてもらえばよいです。)
非掲載(五洋建設 細見和広)

公共工事等においてイメージアップを図るために様々なことを各現場において実施していると思いますが、ありきたりのものでは無く、斬新且つ低コストでイメージアップに貢献しているものがあれば特集を組んでほしい。
(清水建設 南 隆行)

今回の特集は文字が多く、多少読みづらかった。ただ年次学術講演会で訪れる熊本のことを特集しているのでとても興味深く読めた。
(東京工業大学 川島広志)

バブル期にお金をかけ整備した公園や街路がそろそろ十年経過しようとしている。今、それらの経時変化を振り返ることはこれからの計画、施工に役立つものと考える。古い話もいいのだが、ちょっと振る帰るような特集があると嬉しい。
(前田建設 岩坂照之)

「総合的な学習の時間」における土木教育の可能性の記事で、土木界から教育へのアプローチ例として国土交通省中部地方整備局がインターネット上で総合学習コーナーを設けているとあった。早速HPを開いてみたが、非常に積極的に取り組んでいる事が伺えた。総合学習コーナー/出前講師派遣/工事現場見学と専門知識がない人でも、項目毎非常に理解し易く気軽にみれる内容となっている。こうした積極的な活動を誌面にコーナー等設けて取り上げ、より多くの人が学会誌を手に取るようになる事を願います。
(褐F谷組 波田泰子)

学会誌は多くの方々が苦労して集められた情報の結晶であり、ただそれだけでも1冊1冊が非常に貴重なものであると思います。残念ながら1冊くまなく目を通す時間はないのですが、この貴重な情報源を出来る限り有効利用したいと考えています。
(大成建設株式会社 上野恭宏)

今月号の「特集1 あなたは土木に何を求めますか?」は興味深く読むことができました。「土木」をテーマに、土木との関係が少ない他分野の方々の意見や考えを広く取り上げていくと、普段我々が気づかなかったようなことに触れる興味深い記事になると思われ、学会誌にはそのような企画を是非お願いしたい。
(大成建設 小原伸高)

今回の特集内容は、そのテーマと掲載されている記事が一致しているのが少ないように感じられました。各事例を個々に読むと書かれている内容は理解できたのですが、例えば「土木に何を求めるか」と言う事に関し、学会(誌)として、問題を読み手に提起しただけに終わっているように読めました。
問題提起だけでないなら、「市民感覚と土木学会の感覚」で指摘されている件に関し、「土木学会」としての意見を掲載するなど、方向性を示して欲しかったです。
また、投稿に「構造改革」とあり「新幹線」「高速道路」と続いています。何か違和感のようなものを観じました。
個人的には、基本的に各個人の能力等を問わず利用することができる鉄道の利便性そして整備の方を重視しており、高速道路の利便性は実際に使ってみてわかりますが、やはりそれができたことにより鉄道の需要が落ち込み経営が圧迫されている路線・鉄道会社はいくつもあります。
まだ、恥ずかしながら「新幹線(鉄道)」と「高速道路」が一緒に(並行して)整備される事の必要性・利点について明確な答えを出すことができません。(強いてあげれば競争原理が働きサービスの向上が期待できそうなこと。)
様々な土木に関係する情報を持っている「土木学会」にしかできない、総合的に考えるための「ヒント」の提示をお願いしたいと思います。
(日本鉄道建設公団 荒木 聡)

今回の同時多発テロ関連の特集はあるのでしょうか?テロに対する土木構造物の安全性は現状どうなのか、また、今後どのようにその安全性を向上させるのか等の内容はどうでしょうか?
(大成建設 沢藤尚文)

例えば,施工技術や設計技術の動向などの実務的な記事を増やして欲しいと思います.
(大成建設 織田幸伸)

今回、『九州新幹線が目指すもの』という記事で九州の土木について記載されていたがこういったかたちで他の地域も特集する機会があればして頂きたいと思いました。
(清水建設 賀屋絵里菜)

社会資本整備の根幹を為す公共事業に対し,今回の特集は我々技術者にとって,極めて重要なものと感じました。経済社会構造が大きな転換期を迎えている現在,社会資本整備を担う技術者一人一人が「正当な土木哲学」を持って,業務に取り組むことは当然でありますが,その道標にできるよう,今回のような特集をより多く取り組んでもらえればと考えます。
(株式会社水建設コンサルタント 中尾 毅)

今回の琵琶湖疏水をはじめ土木学会誌の表紙には、過去の土木工事の写真や時代背景の解説があり、楽しみの一つです。また、毎号掲載されております「土木紀行」についても興味深く拝見しておりますし、機会を作って自分の目で見ておきたいと考えています。これらの資料は大変貴重であり、また将来土木技術者を目指す方への学習資料として役立つと思います。そこで、これまでに紹介されたすべての記事を整理して頂きたくご提案します。
(日本鉄道建設公団 岡 康博)

土木学会にはいろいろな委員会があると思いますが、これらの活動概要を報告するのはどうでしょうか。まず、委員会名でアンケートを採り、興味の多いところから始めればよいと思います。「ホームページでみて下さい」ということになるのでしょうか。与えられて初めて興味を持つものもあると思うので、紙面の無駄ではないと思うのですが。
(関西電力 西田 勉)

編集委員会より読者の皆様へ
8月号に対して寄せられた「会員の声」に対する編集委員会からの回答です。


【ご意見・ご要望など】
今月号の特集の目次をみると、コラムの目次がたくさん出てきているため、全体的な流れがわかりづらくなっているような気がします。メインの記事とコラムなどの付随するする記事の目次を、フォントを変えるなど,で工夫した方が、目次をみただけでどのような内容がかかれているかがわかりやすくなると思います。
(京都大学 倉内文孝)

【編集委員会からのお答え】
ご指摘の通り、今回の目次では、コラムと本文記事を同格に扱ったため、わかりにくくなってしまいました。今後は何らかの工夫が必要と考えております。


【ご意見・ご要望など】
モニターの回答期限をもう少し長くできないでしょうか。業務が繁忙なときは3週間弱では、学会誌を一通り読むのが結構大変で、今回は目次を見て興味のある部分だけを読んで回答してしまいました。
(日本鉄道建設公団 須澤浩之)

学会誌が届いてからモニター回答までの期間が短いように思われます。学会誌はその月の初めに届くことになっているようなのですが実際に届く日はもう少し送れています。学会誌の製作の関係があると思いますが、このように遅れますと学会誌を十分に読む時間がなくなってしまいます。この点を学会誌送付日を早めるか、回答締切日を遅くするか等の検討をお願いいたします。
(北海学園大学大学院  盛 亜也子)

【編集委員会からのお答え】
学会誌の発行を現在よりも早くすることは、編集・印刷の工程や印刷所の都合などもあり残念ながら困難です。発送の遅れにつきましては、今後、そのようなことが極力なくなるよう注意いたします。
一方、例えば8月号に対するご意見は、10月号に載せることとなっておりますが、編集作業の都合上、お願いしている〆切日でもぎりぎりの日程となっております。もし、ご意見を載せる号を一ヶ月遅らせるとすれば日程に余裕が取れるのですが、お寄せいただいたご意見は早い機会に次の参考としたいと編集委員会では考えております。
モニターの皆様には面倒なことをお願いし、申し訳ございませんが、この点をご理解の上、よろしくお願いいたします。
なお、お時間がどうしても取れない場合などには、例えば興味がある記事のみに対するご意見をお寄せいただいく、ということでも結構です。


【ご意見・ご要望など】
先に、土木学会誌は「売り物」である、と書きました。とは言え学会誌ですから、専門的、先見的記事も掲載する必要もあります。
ですが、今回の特集記事などは、多少形を変えても、広く一般の方々に知って戴き、議論していただくための端緒となりうると思います。政府は都市再生本部を設置し、「都市」については来年度予算に於いても重点配分される分野の一つとなっています。
何より、都市は住民の方が主役です、「国民(住民)不在の公共工事」の様な批判を受けること自体が許されません。
学会として対外的に主張することの是非はともかく、学会はこのような情報を持っていますので議論のネタにしてください、というスタンスは許されないでしょうか。
都市問題に限らず、土木が日常生活から遠くにあるものではない、ということを国民にわかって貰うことは非常に重要だと思います。これは私の所属する組織の課題でもありますが。
(国土交通省 森橋 真)

【編集委員会からのお答え】
ご指摘いただいたことは、学会誌の本来の役割、あるいは学会誌の位置づけにも関わる重要なご意見と思います。ご指摘のような記事は、もちろん単なる会告とは異なる内容です。今後、編集委員会の中で議論していきたいと思います。場合によっては、学会誌編集委員会のワクを超えた議論も必要になるかも知れません。


【ご意見・ご要望など】
巻頭の密集市街地を知ろうは柔らかくてイントロダクションとしてよかったのではないでしょうか。土木紀行の記事も一気に学会誌を読む場合の良いアクセント(一休み)になります。
(前田建設 岩坂照之)

今月号は写真が多く、そのせいか「読む気」になり、また読みやすく感じた。内容によらず、様々な実例を写真で紹介して頂けると嬉しく思う。
(大成建設 小原伸高)

【編集委員会からのお答え】
ありがとうございます。8月号では、写真を主体とした記事に対しては好意的なご意見を多くいただいております。今後、記事構成を考える上で大いに参考になりました。


【ご意見・ご要望など】
子供向けの絵本を土木学会で作成したそうであるが、今まで余り学会誌を読んでいなかったため存在を知らなかった。学会で作成した一般向けの資料等の一覧を定期的に学会誌に掲示してもらうとありがたい。
(大成建設 沢藤尚文)

【編集委員会からのお答え】
確かに、一般向けのものも含め、学会で発行している出版物については、発行の都度、公告や会告の形でお知らせしているのみで、一覧のように整理した形で学会の出版物を紹介したことはありませんでした。近いうちに、何らかの形で実現したいと考えます。
ただし、ご指摘の子供向け絵本については、土木学会には該当の出版物がありません。これは、他の団体が出版したものと思われます。


【ご意見・ご要望など】
海外に羽ばたくは第9回を迎え、今回は海外で技術の伝承に取り組まれた体験談が記載されています。第7・8回は外国人のかたへのインタビュ−もあり、学生のペ−ジとはありますが、社会人にとっても貴重な体験談は非常に参考になります。今後ともこのような記事は是非続けていただくことを願っています。
((株)荒谷建設コンサルタント 大田俊一)

【編集委員会からのお答え】
マンネリ化を避ける意味からも、編集委員会では、現在と同じ形で連載を続けることは考えておりません。そのため、この連載も、間もなく終了させていただきます。しかし、その後は新しい形で別の連載記事を開始する予定です。ご意見は、新連載の企画の参考にさせていただきます。


【ご意見・ご要望など】
特集には、時節にマッチした題材にしていただけると興味深くてありがたい。
(西武建設梶@山本敏昭)

【編集委員会からのお答え】
ご指摘ありがとうございます。学会誌の特集記事は、企画・立案から執筆者の決定と依頼、頂いた原稿の確認と割付・校正などで、早くとも半年程度の時間をかけております。そのため、タイムリーな話題には間に合わないこともあります。速報性のある記事の場合、特集ではなく、話の広場、見て聞いて土木の動きなどで対処したいと考えております。


【ご意見・ご要望など】
資金調達スキームとして紹介されている様々なものを具体的にもう少し詳しく紹介してはどうでしょうか。紹介されているものを再掲すると、英国と同様な投資資金(仮称:Japan Partnership Investment Fund)の創設、ギャップ・ファンディングの考え方の導入、米国のTIFの導入、Revenue Bond、Special Districtへの課税権の付与、Tax Creditの売却による資金調達、TDRの活用等とありました。土木学会としてはこのような特集を組むのは、あまり適当ではないでしょうか。
(関西電力 西田 勉)

【編集委員会からのお答え】
適当ではない、ということはありません。学会誌の特集記事は、記事の対象とする読者層、ねらいや企画趣旨などが明確になっていれば、採用は可能です。ただし、特集として採用するには、ある程度まとまった数の記事が必要となります。ご意見は、今後の参考とさせていただきます。



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