土木学会誌11月号モニター回答
水資源開発Q&A

Q2:「米国ではダムはもういらない」と言われていますが、日本のダム建設はまだ必要なのでしょうか?]
本文で述べられているように、わが国の水資源開発は米国などの先進国と比較すると、低い水準にあり、貯水量の絶対量は不足している。また、近年の異常渇水、都市への人口集中を考えると、今後も継続して水資源を開発していかなければならない状況にあると言える。しかし、右肩上がりの成長を期待できない日本経済では、水需要の伸びが従来通りの傾向で伸展していくという保証はなく、完成までに多くの年月と建設費が必要となるダム建設を続けていくことは現実的でないとも考えられる。したがって、今後の水資源開発は、ダムを建設する場合と、今回紹介されているような「新しい水資源開発」、「水需要抑制策」、「既存水利用の合理化」などその他の方法をとった場合とを比較し、限られた予算の中で、費用に対し最も効果を生み出す選択をしていくことが重要になってくると思う。
(電源開発 岩城 紹)

図−7で,一人あたりダム貯水量比較の図で,韓国が日本の16倍くらいになっている。多すぎるような気がして,私の研究室で隣に座っている韓国からの留学生にも聞いてみたが,そんなはずはない,韓国でも水不足が深刻だ,と言っています。このデータは本当なのでしょうか。
(東京大学大学院 細田 暁)

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