土木学会誌8号モニター回答
台湾〜日本 橋梁シンポジウム開催

 土木学会海外支所が台湾にできた,ということにまず驚いた。アジアでは西欧諸国よりも身近に日本という先を走っている国があり,アジアの国々に対して学会としても協力・交流を積極的に行うことの意義は大きいと思われる。そうすることにより,日本の土木技術者の活躍の場が格段に拡大し,社会的地位,使命も向上すると思われる。西欧諸国と競い合うのも重要だが,アジア諸国のお手本となるように行動することもこれからの日本にはより重要なことであると,この記事を読んで強く思わされた。
(東京大学大学院 細田 暁)



風土工学シンポジウムの開催

 社会資本整備に当たっては、LCCを踏まえたコスト縮減や環境の保全・創造に努めるとともに、地域の歴史・文化などに十分配慮する必要がある、としばしば言われる。確かに、コスト縮減と環境への取り組みの努力だけでは、地域特有の個性が失われ、どこへ行っても同じような街並みになってしまう可能性がある。ところが、地域の歴史・文化などを具体的にどのように社会資本へ反映させ、かつコスト縮減や環境の保全・創造とどう整合を取っていくのか、といったことがあまり知られていないように思われる。風土工学のますますの発展と確立に期待したい。
(五洋建設(株) 水流正人)
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