土木学会誌4月号モニター回答

プロジェクトリポート 21世紀のユートピア探し アイランドシティ計画から見える将来の都市

 日本は、山がちな国土で広大な利用可能な土地というのはなかなかありません。バブル崩壊で土地があまっているといっても、それは都心の虫食い状態の土地でしかありません。こんな日本が広大な土地を得るためには確かに埋め立て事業は有効だと思います。現代ではただ埋め立てて開発するだけの思想はもはや受け入れられないでしょうが、自然との共生を求めた埋め立ては必要ではないでしょうか。このプロジェクトが成功することを祈っています。
(首都高速道路公団 福田朋志)

 本記事は現在福岡に建設中のアイランドシティのリポートである。公共事業とは一般市民の事業に対する理解が必要で、そのために如何にコミュニケーションが大切かを著者は述べている。再々言われていることなれど、公共事業のあり方を考えさせられた。だからこそ、なぜこのアイランド事業は存在するのか、住民サイドからの今一歩踏み込んだ意見で構築されても面白かったかと思った。
(呉高専 市坪 誠)

 風光明媚と唄われる海の中道に突如現れた気が遠くなるような直線の岸壁。私がこの計画の写真を見た第一印象である。ハード面を見る限りアイランドとは縁遠いのではないか。
一方ソフトメニューを見ても1.港湾機能の〜、2.都市空間〜、3.新産業〜、4.交通体系〜、と20年前のプロジェクトと変わらないメニューがそこに掲げられている。
コンセプトには新産業の誘致とあるが、はたして高い土地代を払って新しい産業が来れるのだろうか?いっそのこと「快適な居住空間」と設置し、自然環境と景観だけを前面に押し出した開発の方が良かったのではないか。無論それでは事業が成立しないであろう事は私も承知しているが。何れにせよ21世紀の大規模開発に当っては深い議論を要するのだろう。
((株)大林組 後藤嘉夫)

 今年の3月まで住んでいた福岡の記事だけについつい熟読してしまった。記事の中で、福岡市が掲げるアイランドシティーの目標が4つ書かれていたが、どれもスローガンとしてはすばらしいと思う。ただ、どうも私には抽象的すぎて、直感的にイメージがわかなかった。福岡市が具体的にどのような戦略を持って、どういうものをこの人工島の上に建設するのかという具体例が挙げられていれば、よかったのではないか?また、人工島のすばらしい側面のみが強調されているような気がしたが、地元福岡では、全国有数の渡り鳥の飛来地である和白干潟を保護しようという運動が盛んに行われていたことを付け加えておきたいと思う。
(日本ガイシ(株) 龍 崇)

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