土木学会誌4月号モニター回答

学会誌全般への意見

 今回の特集の全体構成は、非常にうまくいっていて、小生の如き門外漢もコンクリートのもつ問題や課題をたどって行きやすかったと思います。
 ただ、これがたまたま学会の席次でこうなってのではなく、このような構成になるべくして諸先生方の発言や寄稿があったと信じられるよう、今後とも努めていただけたらありがたいと思います。
(伊戸川環境総合企画 伊戸川善郎)

 【21世紀における社会基盤整備のあり方に関するシンポジウム(4/18開催)】に参加した感想
 はじめて、貴会で主催されるシンポジウムに参加させていただきました。
 実際、技術者だけのディスカッションでは、私には理解できないものだったと思いますが、今回のパネラーの方々は、私のような一般の方にもわかりやすい視点から話を始めてくださり、大変、楽しく拝聴でき、現状の地域政策を知ることができました。
 このようなシンポジウムは土木の専門知識がない人でも、身近に感じられる内容であり、参加できる機会が今後も増えることを期待いたします。
(熊谷組 中村由里)

 巻頭論説と特集全体を通して、次のように感じました。
・数値解析をベースとする「性能評価(予測)システム技術」と各種技術を駆使した「劣化測定などの検査(モニタリング)技術」とは、やはり両輪の関係である。
・これらに支えられ、現場の「施工技術」も進展していくのではないか。土木分野に限らず、発生する問題の少ない分野ほど、このような「基礎技術」と「応用(現場)技術」とが相互にバランス良く進展しているのではないでしょうか。
(通信機メーカー 長屋勝博)

 年度末の多忙さにまぎれ、書きかけのままいつのまにか締め切りが来てしまいこの次期、モニターとしての義務が果たせず非常に心苦しいのですが、今回はなんとか出すことができました。これまで、じっくり4号分読ませていただきました。そこで、内容を、(1)特集、(2)連載など技術動向、(3)行事案内等と勝手に分類してみました。量的・内容の深さなどから見て、別に「論文誌」で専門的なテーマを扱うにしても、(2)に属するものに、比較的「軽い」(いい意味での)話題が多いような印象を受けました。一般に、「学会誌」でも特集とは別に、基礎的なレビューなどの「論文」が掲載されることがありますが、土木学会の場合、会員全体に配布される「学会誌」として、幅広い層に対応するために、このようなバランスがとれた構成にしているのでしょうか。これから、まだいろいろな構成となる場合があるのかもしれませんが・・。
(通信機メーカー 長屋勝博)

 「建築から見たコンクリート」について、他分野の方の話であり、興味ある内容であった。今後とも、こういった話を載せてもらいたい。
(日本道路公団 桶村浩司)

 建築とコンクリートの話 2つの記事が掲載されているが、どちらもその目的が不明確であった。建築の意匠と施工の両面からしても、土木そのものの領域とはちょっと縁遠い気がした。
(CRC松島研究所 小川真一)

 土木学会の各分野での行政の動きや、法律改正、今後の動向などもっと掲載してほしい。現場での仕事の方は容易に情報を得られるだろうが、私のように多少土木の専門分野から外れた場合でも、将来の動きなどの情報を少しでも早く知りたいと思う。
(CRC松島研究所 小川真一)

 今回は、土木屋ならば比較的良く知っている世界の記事であっただけに、これまでとは逆に、「広く紹介しよう」というスタンスが裏目に出ている感じがしました。むしろ、各著者にそれぞれの担当分野での問題意識を語ってもらう方が、冒頭に置いた対談の重要性も高まったと思います。あと、「コンクリート構造」と「コンクリート材料」。これは分野分けしにくいとは思いますが、今回に関してはどちらかに焦点を絞って記事を構成した方が良かったかと思います。
(新日本製鐵(株) 冨永知徳)

 いつも思うのですが、原稿のページ割りはどのように決めているのでしょうか。特集の中の同じテーマについても、一人一人でかなり本文の長さが異なっているように思います。原稿の長さを守った人の記事が中途半端にならないようにするため、また無駄なスペースを生じさせないためにも、編集委員の方になお一層のご尽力を期待します。
(本州四国連絡橋公団  林 昌弘)

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