土木学会誌4月号モニター回答

海外リポート シンガポール 国土を創る


 標題の通り、まさにシンガポ−ルという国は、国土を創造している国であり、また、そうしなければ、成り立っていかない国である事をはじめて知った。シンガポ−ルの経済情勢や歴史、日本との関わり、埋立て事業の重要性や将来計画、その方法などなど、非常に興味の湧く記事であるし、学会誌の中で、ブレイクタイムを与えてくれる貴重なコ−ナであると思った。今後もこのような記事、コ−ナの拡大に期待したい。(雑学も結構重要であったりするので・・・)
(日本鉄道建設公団 松田康治)

 私も、一度訪れたことがあります。その時の感想は、日本の街並みより数倍きれいなことに感動し、そして、様々な人種が共存する複合社会に少し驚きました。物価も日本とあまり変わらないし、国土は小さくてもアジアでは日本に次ぐ経済大国であるということは、街の雰囲気から感じることができました。
 この記事で、その経済発展と人口の増加と共に国土の開発を進めている状況を知ることができ、現在、国土の16%が埋立地で占められているという、国土開発力に驚きました。今後も埋立工事はすすめられ、国土と共に成長していくシンガポールは、大変興味深く感じられました。
(熊谷組 中村由里)

 シンガポールといえば、アジアでは日本に次ぐ経済大国。記事は、その経済発展に背景に、埋め立て事業による国土拡張があることを要領良く伝えた。手元の地理書を紐解いても、シンガポールといえば「複合社会」などの話が主で、埋め立てへの着目は土木学会誌ならではであろう。
 さて、そうなると、シンガポールの埋め立て事業について、ますます深く知りたくなる。紹介された国際空港やケミカルアイランドのほかに、新たな埋め立て地には、どのような機能が立地するのだろう?それに伴って従前からの「陸地」は、どのように再開発されようとしているのか?埋め立てに伴う環境問題は?などなど。狭い国土のシンガポールゆえに、そこで展開される開発についていろんな疑問がわき出てくる。
 そんな興味を引きだしてくれた記事について、可能ならば続編を望みたい。
(金沢大学 伊藤 悟)

 一般にはシンガポールは観光の国、工業と貿易の国として知られていると思います。小さな国土で大きく発展してきた国であり、日本を見本に発展してきたとはいえ、今では逆に日本が見習うべき点も多いのではないでしょうか。狭い国土を有効に活用し、なおかつ埋立により開発可能な国土を創造するといった点に成長のための活力があるのでしょう。しかし、自国で禁じている海砂の採取を近隣諸国から行うといった点に、瀬戸内海と同じ問題がいずれ発生してくるような気もします。
(本州四国連絡橋公団  林 昌弘)

 土木の分野においても,海外関連業務が非常に大きな比重を占めている.そのため,関係の深いアジア諸国等に赴任されている方々からのこのようなレポートは,海外の諸国の歴史,文化,政治等を手身近に知らること,さらに,一般的な海外情報では触れられない土木関係の情報も知ることが出来るため,有意義なものである.他の国についても,このような簡単なレポートをシリーズで取りあげてみてはどうだろうか.
(港湾技術研究所 システム研究室 赤倉康寛)

 シンガポールが公共住宅の整備率は世界に類を見ず、犯罪率は世界で最低レベルを維持しており、経済および生活のベスト都市に選ばれたというのは知らなかったので驚いた。日本は安全であると言われてきたが、最近はさまざまな犯罪が発生し安全とは言い難くなっている。経済大国は犯罪率も高いと思っていたが、シンガポールがベスト都市である理由は何であろうか。またはシンガポールも日本のように経済大国になるまでは一生懸命成長し続けたが、経済大国の状態が続くと国が乱れ始め犯罪率も高くなるのかもしれない。もしベスト都市になる理由があるなら、日本もぜひ見習って安全な国を取り戻すべきだと思う。
 埋立に海砂が使用されており、採砂をシンガポール領域内では禁止されているため近隣諸国から輸入されている、と書かれていたがなぜシンガポールでは禁止されているのか。またシンガポールで禁止されていることが近隣諸国ではなぜ禁止されていないのかが気になった。
(鳥取大学 飯田奈穂)

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