土木学会誌2月号モニター回答

みなとみらい21事業の役割と推進状況

 15年前、私がまだ地方の学生であった頃から「みなとみらい21」事業はことあるごとに話題にのぼっていた。就職して東京に出たとき、たまに見る横浜の風景は変化し続け、非常に魅力を感じていた。バブルが崩壊し、一時停滞していたかのように見えた開発がここになってまた活気付いてきた。明るく活気のある新しい時代の幕開けとなるよう期待している。
(戸田建設(株) 小林 修)

 2年前に初めて横浜へ行き、その街に魅了された。海が見え、異国情緒あふれるその場所で、とてもきれいな夕日を見たのを覚えている。横浜は心を穏やかにしてくれる私のとても好きな街なので、このみなとみらい21事業はとても楽しみである。快適な環境を作り出すためのさまざまな施設が収容されており、人間と自然とが溶け合う潤いのある街づくりを可能としている。しかし今日あらゆる所で落書きなどが目に付く。東京ではダンボールの家の多さに驚いた。きれいな公園や歩道であるにも関わらず、私はゆっくり休むことも歩くこともできず、反対に嫌な気分になってしまった。このみなとみらい21も素晴らしい街を作るだけでなく、みんながくつろぐことができるように、その素晴らしさが維持されるような場所になって欲しいと思う。
(鳥取大学 飯田奈穂)

 みなとみらい21線は、当公団で建設している路線であるので、興味を持てた。しかし、記事を読むと、就業人口19万人というところにまず目が行った。日ごろ、痛勤地獄の中を東京に通勤している時、反対方面の列車は「ガラガラ」な状況を見ているので、このような開発を行えば、将来、首都圏は、すでに持っている情報力にプラスして、住みやすさ、暮らしやすさをも兼ね備えた、世界に誇れる地域となると感じた。他県からの東京への流入人口は、400万人/日というから、東京以外の郊外に延べ100万人程度でも転移すれば、交通渋滞や通勤混雑が緩和されるはずである。これにより、首都圏全体の「豊かさ」が増せば、すでに、飽和状態にある道路網、鉄道網に投資を行う必要はなくなるかもしれない。土地が確保しづらい状況の中で、夢物語といわれるかもしれないが、交通に費やす投資を郊外の拠点整備を行い、そこに移転してくる企業の補助に使うことを望んでやまない。そこに、新たな路線を整備するというのは、我田引水になってしまうだろうか??
(日本鉄道建設公団 松田康治)

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