土木学会誌12月号モニター回答

循環型経済システムの構築

 「環境家計簿」なる言葉を聞いたことがあるだろうか。一般の家庭で家計簿をつけるように、国や地方公共団体も「環境問題、リサイクルに関する収支表」を付けようというものである。そこで提案なのだが、それを一般の国民の方にも家庭内の環境家計簿を付けてもらってはどうか。今までは、国や地方公共団体で「これなら大丈夫だ」という政策を国民、市民に指導してきたが、環境、リサイクル問題のような一人一人のモラルに非常に依存する内容であれば、むしろ「国、地方公共団体」と「一般の市民」がそれぞれ「環境家計簿」を付けながら情報のキャッチボールをしながら、「循環型経済システムの構築」を目指していってはどうだろうか。現実的には、民間企業が新商品を開発する際に行うようにモニター制度を導入し、どの政策だったら一般家庭で現実的な内容かということを検証しながら、政策立案につなげていくことはできないだろうか。
(都市基盤整備公団 天野 昇)

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