土木学会誌
行事関西

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平成18年度土木学会関西支部共同研究グループ「土木構造物の効率的・効果的な補強技術に関する 研究」ワークショップ開催

少子・高齢社会の到来と社会経済の停滞により、社会基盤としての 土木構造物への投資配分は下降してきており、既存ストックの延命化 などによる効率的・効果的な活用が求められています。さらに、想定さ れる外力に対してすべての構造物に一定の安全率を保障してきた従来 の設計手法では、コスト面の効率性や費用対効果の確保などの観点か ら、投資制約下における社会的な合意を得ることはできません。そこ で、対象とする構造物の重要度とそれが外力に対して保有すべき性能 を明確にし、これに応じた構造強化の目標水準を設定するといった目 標性能の規定が要求されることになります。さらに、このような性能規 定を実現するための補強技術が不可欠であり、その実現を保証する解 析・評価技術も必要となっています。
このようなことから、本共同研究グループでは、外力として大規模地 震や豪雨、台風などを想定し、土木構造物を対象に、地震被害や豪雨 災害などに対して効率的・効果的な強化・補強計画のあり方について 基礎的な調査研究を行っております。この度、その成果を下記のとお りワークショップを開催して報告するとともに、参加者の皆様と討議さ せていただくこととしましたのでご案内いたします。多忙な時期ではあ りますがご参加いただきますようよろしくお願い申し上げます。

主   催  :  土木学会関西支部
開 催 日  :  2006年12月15日(金)13:00〜17:00
会   場  : 

ドーンセンター 特別会議室
〒540-0008 大阪市中央区大手前1丁目3番49号
京阪天満橋駅・地下鉄谷町線天満橋駅:1番出口から東へ350m
JR東西線大阪城北詰駅2号出入口から西へ550m

参 加 費  :  2,000円(テキスト代込み・当日受付にて)
ワークショップ開催内容
13:00〜13:20 共同研究グループの活動報告
常田賢一(大阪大学)
13:20〜14:20 盛土の強化・補強技術
道路盛土の耐震強化・補強原理に関する実験的検討
張 至鎬(清水建設技術研究所)
道路盛土の耐震強化・補強原理に関する解析的検討 
小田和広(大阪大学)
施工性と耐震性を考慮した盛土の設計
長山喜則(JR西日本コンサルタンツ)
14:20〜15:00 河川堤防の強化・補強技術
河川堤防の質的強化     
李 圭太(建設技術研究所)
盛土(水路)の耐震性能と耐震性照査
原 隆史(建設技術研究所)
15:00〜15:40 港湾構造物の強化・補強技術
大規模埋立造成における耐震設計と施工     
長谷川憲孝(神戸市みなと総局)
岸壁を供用しながら補強できる「2段タイ材地下施工法の開発」
平尾淳一(大林組東京本社)
15:40〜16:20 地盤の強化・補強技術
補強土壁の耐震性能と道路構造物への応用     
堀田三成(川商テラテック)
外部スパイラル鋼線巻立耐震補強工法(APAT工法)について
中村敏晴(奥村組)
16:20〜17:00 ディスカッション・総括
小田和広(大阪大学)
申込み・問合せ先  :  (株)建設技術研究所大阪本社 中平明憲
〒540-0008 大阪市中央区大手前1-2-15
TEL:06-6944-7884/FAX:06-6944-7740
E-mail:nakahira@ctie.co.jp

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