土木学会誌
お知らせ本部

23.2005年度・河川技術に関するシンポジウム
―新しい河川整備・管理の理念とそれを支援する河川技術に関するシンポジウム―の開催と「河川技術論文集第11巻」の論文募集
応募締切日:2005年1月31日[月]

河川部会は97年度に土木学会水理委員会(現水工学委員会)に発足 した部会です。既存の3つの部会(基礎水理部会,環境水理部会,水文 部会)の連携協力を推進するとともに,学術と技術との間の橋渡し, 官・学・民の連携,従来の河川工学以外の河川にかかわる学術との学際 領域への展開など,河川の技術に求められるさまざまなインターフェイ ス的側面を追求することを目的としています。
河川部会では2005年度も標記シンポジウムを下記のように企画いた しましたので,ふるってご参加いただきますようご案内申し上げます。
(河川部会部会長 末次忠司)
● 開催期日 2005年6月9日・10日(木・金)
● 開催場所 東京大学農学部 弥生講堂(文京区弥生1-1-1)
(※土木学会誌12月号会告にて開催場所の表記に誤りがありましたことをお詫び申し上げます。)
● 参加費 一般6,000円,学生4,000円(論文集代含む)
● シンポジウム募集課題
本シンポジウムは,1つの会場で特定の課題について時間をとり全 体で議論を進めるオーガナイズドセッションと,一般の河川技術に 関する課題のポスターセッションからなり,以下の課題について論 文を募集する。
(1)特定課題
ア.これからの川づくりについてー中小河川の減災,環境を中心にー
大河川とは特性・管理手法が異なる中小河川は固有の治水, 環境,維持管理面の課題を有しており,中小河川の個性・特質 を踏まえた地域密着型の川づくりが望まれる。本オーガナイズ ドセッションでは中小河川の減災,環境(技術)を総合的な視 野のもとで概観するとともに災害に強い,また良好な環境を有 する(両者が共存できる)“これからの川づくり”のあり方につ いて幅広い議論を行い,将来ビジョン策定に資する序章とする ものである。
イ.流域の水と物質循環
河川の水質は,その流域の土地利用によって大きく影響され, われわれの経済活動と深い関係にある。さらに,河川水質は下 流の海の生態系にも大きな影響を及ぼしており,水量とともに 水質の役割は大きくなっている。本オーガナイズドセッション では,流域での水質に影響を与える水と物質循環に関する研究 成果(森林,下水道施設,ダム,農地,都市排水などが水質に 与える影響)を突き合わせて,関連する問題点や新たな視点を 抽出し,今後の流域としての保全,修復に活かす研究の展開・ 方向性について議論する。
ウ.河道と施設の維持管理技術
治水目的で堤防、護岸が設置され、またさまざまな施設が段階的に設置されてきた。この河道と構造物を河床変動等の洪水 によるインパクト,整備の進捗による外力の変化,老朽化等に 対して適切に維持管理していくことの重要性に注目が集まって いる。一方,治水安全度の向上とともに水防を含む河川管理, 施設管理への地域の関心が低下してきているし,今後財産難よ り施設の新設や維持管理に充当する予算がますます厳しくなる ことが予想される。このため,河道と施設の設計・評価,長寿 命化,機能向上,管理手法,歴史的構造物の保存など,河川 管理に関して幅広い観点から議論を行う。
(2)一般課題
河川部会が目的とする河川技術にかかわる研究および報告。例え ば,河川とその流域および氾濫域について,水の循環,総合治水対 策や超過洪水対策など流域・氾濫域との関係に着目した治水計画お よび氾濫原管理,河川管理施設の新しい管理手法・技術,河川環 境の保全や河川利用との関わり,治水事業の安全度評価およびその バランス,事業評価,地域住民の合意形成,地域計画との関わり, 治水資産および利水資産の再評価など,時間軸,空間軸ならびに学際軸において幅広く論文を期待します。
● 論文集投稿ジャンル
シンポジウムでの発表は,次のジャンルの論文投稿を対象とし,い ずれも,論文要旨,全文の2段階審査(河川技術論文集編集委員会 を設置します)を実施します。
(1)論文
(2)総説(既往の事実や論文を総括することによって河川技術に 関する課題を比較考察し,今後の研究開発の方向性を考察した論文)
(3)報告(調査報告,研究プロジェクト報告など)
● 発表形式
特定課題に投稿された論文は,各特定課題のオーガナイザーにより 総括されます。また,オーガナイズドセッションにて発表していた だくこともあります。その場合の発表形式は各課題のオーガナイザ ーより連絡いたします。一般課題では,ポスター発表と1分間程度 の口頭による概要説明を行います。特定課題に応募された論文の多 くは基本的に一般課題論文と同様の扱いとします。
● 応募方法
応募者は,河川部会ホームページに掲載された形式の下記内容を含 むtxtファイル(ファイル名は論文題目)を添付して,所定の期日 までにメールにてお送りください。
(1)論文題目
(2)論文要旨
a)目的,b)内容,c)得られた成果を800字程度に明記し てください。要旨は文章のみとし,図面,写真は入れないでく ださい。また,既往の関連論文がある場合には論文名および論 文集名を別記してください。第1段階審査はこの論文要旨をも とに行います。上記項目を明確でわかりやすく書いてください。 なお,論文審査要領については,土木学会水工学委員会河川部 会のホームページをご覧ください。
(3)募集課題:(特定課題[ア,イ,ウ]or一般課題)
(4)論文投稿のジャンル:(総説or論文or報告)
(5)著者,発表者,発表者所属
(6)連絡先(代表者の氏名,郵便番号,住所,電話,FAX番号, E-mailアドレス)
● 応募締切 2005年1月31日(月)
● スケジュール
論文要旨による応募に対して第1段階審査を行い,2月中旬に代表 者に審査結果,シンポジウムでの論文執筆要項をお送りします。全 文論文は,A4用紙で4〜6ページ(様式は河川部会ホームページに 掲載)で,2005年4月7日(木)を提出期限とします。提出され た論文は,編集委員会で審査し,期日までの修正を求める場合や, 掲載を見送る場合があります。なお,シンポジウムでの発表形式は 第2段階査読後5月中旬にお知らせいたします。 シンポジウムのプログラムや投稿方法や発表形式は,下記河川部会 のホームページに掲載します。
http://www.cee.hiroshima-u.ac.jp/jsce/rivereng/rivereng.html
● 応募・問合先
〒305-0804 茨城県つくば市旭1番地 国土交通省 国土技術 政策総合研究所
河川研究部 河川研究室 末次忠司
TEL 029-864-2283/FAX 029-864-1168
E-mail:symposium2004@nilim.go.jp

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