鋼橋に生じる振動や騒音が，実際にどれだけの負荷を地域環境に与えているのかは必ずしも明らかにされておらず，また，環境負荷を低減するために考案されている工法や構造形式にはどのようなものがあり，それらの低減効果がどの程度あるのかについて，体系的に明らかにされていないのが実情である。

本小委員会では，主として鋼橋に生じる振動や，これに伴って放射される騒音（低周波騒音を含む）を対象として，現時点までに施工されたり提案されたりしている「振動・騒音低減対策工法」等の調査を実施し，各工法がどの程度の低減効果を有するのかを解析的手法や実測結果に基づいて定量的に明らかにし，コストも含めて体系的に優劣比較を行うことを第一の目的とする。そして，これらの成果を踏まえ，より環境負荷の少ない構造形式や形状・構造材料等が考案できないかどうかを模索することを第二の目的とする。さらに，鋼橋に生じる振動や，これに伴って放射される騒音がどの程度地域環境に負荷を与えているのかを評価する手法（例えば，貨幣価値として算出する方法や効用値として算出する方法）の構築に向けた検討を行うことを第三の目的とする。

本委員会に参加を希望される方は，下記宛に，(1)氏名，(2)所属，(3)連絡先，(4)特に興味のある検討事項を，E-mailまたはFAXにて御連絡ください。なお，委員数は20名程度を予定しています。

山梨大学大学院医学工学総合研究部

環境社会創生工学専攻　杉山俊幸

TEL 055-220-8519／FAX 055-220-8773

E-mail：t-sugiyama@yamanashi.ac.jp