土木学会誌
お知らせ

2003年度・河川技術に関するシンポジウム―新しい河 川整備・管理の理念とそれを支援する河川技術に関するシンポジウム―の開催と「河川技術論文集No.9」の論文募集
応募締切日:2月13日[木]

河川部会は97年度に土木学会水理委員会に発足した部会です。既存 の3つの部会(基礎水理部会,環境水理部会,水文部会)の連携協力を 推進するとともに,学術と技術との間の橋渡し,官・学・民の連携,従 来の河川工学以外の河川にかかわる学術との学際領域への展開など,河 川の技術に求められるさまざまなインターフェイス的側面を追求するこ とを目的としています。
河川部会では2003年度も標記シンポジウムを下記のように企画いた しましたので,ふるってご参加いただきますようご案内申し上げます。
(河川部会部会長 阿部令一)

1.開催期日 6月3日[火]・4日[水]
2.開催場所 東京大学農学部 弥生講堂(文京区弥生1-1-1)
3.参加費 一般6,000円,学生4,000円(論文集代を含む)
4.シンポジウム募集課題
(1)特定課題
ア.土砂と洪水の観測モニタリングおよび予測
近年,洪水観測については浮子によらない非接触型の流速測定 技術が多数研究され,また土砂観測については河川審議会より流 域一貫の土砂管理が唱われ,流砂量観測は全国的に展開されている。本セッションでは近年開発された観測・モニタリング技術と いう観点から横断的に議論を行うものである。発表・討議では観 測技術に加えて,観測結果の活用という点より,洪水予測,流砂 量予測,河道管理への応用までの踏み込んだ議論を期待する。
イ.河川環境の劣化防止・保全・修復・再生に関わる学術と河川技 術
河川技術シンポジウムでは,1998年以来河川環境に関する特 定課題を毎年掲げてきており,さまざまな優れた技術や実施例が 報告されてきている。近年,流域管理と地域計画との連携も模索 され始めてきており,流域を単位とした総合的環境管理の枠組み の中で河川環境の劣化防止・保全・修復・再生を図ることが大き な課題となっている。そこで,従来の河道区間規模から流域規模 にわたるさまざまなスケールを対象に河川工学と生態学あるいは 都市計画学等との連携の展望について,幅広い議論を行う。
ウ.河川構造物の計画・設計・施工と管理
近年水害に対する防災性の向上と危機回避の重要性が指摘され ている。このためには河川構造物の安全度の向上と危機発生時の 管理技術の向上を図る必要がある。また,構造物が環境に与える 影響に対する関心もとみに高まっている。そこで,河川構造物の 設計,施工に関する近年の技術的進歩とともに,施設の安全性, 経済性,維持管理,環境への影響等に関わる技術的課題への対応 研究,今後の展望などについて幅広い議論を行う。
(2)一般課題
河川部会が目的とする河川技術にかかわる研究および報告。
例えば,河川とその流域および氾濫域について,水の循環,総合 治水対策や超過洪水対策など流域・氾濫域との関係に着目した治水 計画および氾濫原管理,河川管理施設の新しい管理手法・技術,河 川環境の保全や河川利用との関わり,治水事業の安全度評価および そのバランス,事業評価,地域住民の合意形成,地域計画との関わ り,治水資産および利水資産の再評価など,時間軸,空間軸ならび に学際軸において幅広く論文を期待します。
5.発表形式
特定課題ではオーガナイズドセッションとして,一般課題よりも 時間をとって口頭発表と議論を行います。ただし,時間的に発表論 文数に限りがあることから,一部の論文は一般課題論文と同様の扱 いとなります。一般課題では,ポスター発表と3分間程度の口頭に よる概要説明を行います。なお,発表形式は応募状況に応じて,若 干の変更(上記以外のオーガナイズドセッションを組むこと等)が ある場合があります。
6.「河川技術論文集No.9」
シンポジウムでの発表は,次のジャンルの論文投稿を対象とし, いずれも,論文要旨,全文の2段階審査(河川技術論文集編集委員 会を設置します)を実施します。
■論文集投稿ジャンル
(1)論文(研究論文,技術論文の他,理念に関する論文)
(2)総説(研究テーマのプロジェクト紹介も含む)
(3)報告(調査報告,研究プロジェクト報告など)
7.応募方法
応募者は,下記の内容を所定の期日までにメール(テキストファ イル)にてお送りください。テキストファイル以外は受理できませ んのでご注意ください。
(1)論文題目,著者,所属(講演者名の頭に○を記してください)
(2)連絡先(代表者の住所(郵便番号とも),氏名,電話,FAX番号,E-mailアドレス)
(3)募集課題および論文投稿のジャンル 募集課題については特定課題もしくは一般課題の別,特定課題に ついては上記項目4(1)のア,イ,ウから選択して明記してくだ さい。
論文投稿のジャンルは上記項目6の(1)から(3)を選択して明記してください。
(4)論文要旨
a)目的,b)内容,c)得られた成果を800字以内に明記して ください。また,既往の関連論文がある場合には論文名および論文 集名を別記してください。この論文要旨をもとに第1段階審査を行 いますので,上記項目が明確でわかりやすく書かれている必要があ ります。なお,要旨は文章のみとし,図面,写真は入れないでくだ さい。論文審査要領については,土木学会水理委員会河川部会のホ ームページをご覧ください。
8.応募締切 2月13日[木]
9.応募先 symposium2003@ctie.co.jp
10.スケジュール
論文要旨による応募に対して第1段階審査を行い,3月上旬に代 表者に審査結果,シンポジウムでの発表形式をお知らせするととも に,シンポジウムでの論文執筆要項をお送りします。全文論文は, A4用紙で4〜6ページ(水工学論文集の様式に準拠します)で,4 月11日[金]を提出期限とします。提出された論文は,編集委員 会で審査し,期日までの修正を求めたり,掲載を見送る場合があり ます。
プログラムは,シンポジウムの詳細とともに下記河川部会のホー ムページに掲載します。また,本企画の詳細を随時ホームページで お知らせしますのでご覧ください。
河川部会HPのアドレス:http://www.cee.hiroshima-u.ac.jp/jsce/rivereng/rivereng.html
11.問合先 〒540−0008 大阪市中央区大手前1-2-15
(株)建設技術研究所大阪支社阿部令一
TEL 06-6944-7703/FAX 06-6944-7897
E-mail:symposium2003@ctie.co.jp

←戻る