海の下でトンネルをどうやってドッキングさせるの?

東京湾の海面下60メートルに氷の部屋を作って、その中にトンネルを作ります

海底下ドッキングの順序

(1)相対位置確認
到達位置に先着したシールドマシンから後着したシールドマシンに向けて高精度水平ボーリングを行い、相対位置確認を行います。RIセンサーと磁気センサーにより、ミリ単位で測ります。
(2)修正堀進
測ったずれ量を直しながら堀進して、2台のシールドマシンをピッタリと向かい合わせて止めます。
(3)凍結工
いきなりシールドマシンに穴を開けると、土と海水が一気にトンネルの中に流れ込んでしまいます。そこで、2台のシールドマシンのまわりに氷の部屋を作って、土と海水が入らないようにします。
(4)接合工
氷の部屋の中でシールドマシンに穴をあけ、トンネルを作ってドッキングします。最後に氷を溶かして完成です。

ピッタリとドッキングさせる測量技術

 日本最初のシールドトンネルは、大正6年に秋田県にある羽越線・折渡トンネルで初めて使われました。このトンネルは地盤の圧力が強く、それまでの方法ではうまく掘れなかったため、シールドを使ってトンネルを完成させました。シールド工事は日本では誰も経験したことがなかったので、関係者は外国の本を参考にしながら苦労して完成させました。

 

GPSとは

Global Positioning System汎地球測位システムと訳されています。人工衛星の電波を受信し、位置を測定します。

 

シールドマシンの解体が進むドッキング地点

 シールドマシンの解体が進み、反対側から掘り進んできたトンネルが向こう側に見えています。