鋼床版は,軽量かつ耐荷力に優れた床版であるが,近年,供用後30年程度経過した鋼床版のいくつかで損傷が報告されている.そこで鋼床版分科会では,近年の鋼床版損傷状況について整理するとともに,各方面での研究成果から損傷の発生メカニズムを整理し,既設鋼床版の補修・補強対策,および疲労耐久性に優れた鋼床版構造について提案することを目的とした活動を行う.
WG1:疲労き裂発生のメカニズム
WG2:鋼床版の舗装
- メンバー:齊藤委員、佐々木委員、高仲委員
- デッキ−Uリブ溶接部のデッキ貫通き裂について各団体で行われている検討を体系的にまとめる。また、従来からある他の部位の疲労き裂についても発生メカニズムについて検討している文献を調査してまとめる。(第二期委員会の性能照査設計分科会の作成した鋼床版資料の延長。)さらに、発生メカニズムの解明後、鋼床版の疲労強度を支配すると考えられる板曲げ応力に対する設計式を提案する。
WG3:非破壊検査、補修・補強
- メンバー:内田幹事、井口委員、甲斐委員
- 鋼床版の舗装が鋼床版の疲労に与える影響について調査・検討を行う。また、鋼床版の補修方法の一つであるウェアリングについても文献調査を行う。
WG4:海外の鋼床版
- メンバー:貝沼委員、高田委員
- 非破壊検査について各団体で現在検討中のものも含めた調査研究を行う。また、補修・補強方法について昨今の疲労き裂を対象としたものから、従来型の疲労き裂を対象とした方法について調査してまとめる。あて板、ストップホール、溶接補修等。
WG5:新形式鋼床版
- メンバー:川畑主査、石川委員
- 2004 Orthotropic Bridge Conference、2005日独セミナーを含め、海外の鋼床版の現状、動向について文献を調査してまとめる。
- メンバー:田谷委員、野倉委員、村山委員
- 各団体で現在検討中の新形式鋼床版について調査研究を行う。その他、鋼床版に関するあらゆる文献を調査する。
このページに関するご質問,ご意見などはHP担当の斎藤までお願いします.
道路橋床版の合理化検討小委員会ページに戻る.