最近,各種構造物の設計法が,新技術導入の容易化,ユーザーに対する説明責任の確保,設計基準の国際整合化等を目的として,仕様規定型から性能照査型へと移行しつつあります.
道路橋床版の性能設計法に関しても,本委員会の第1期の活動において「鋼橋床版の性能照査型設計指針(試案)」を,第2期の活動において「道路橋床版の性能照査型設計指針(試案)」を作成してまいりました.
本分科会では最新の研究成果を取り込むとともに,関連する各種設計基準との整合性を考慮することにより,これまでの活動成果である「道路橋床版の性能設計指針(試案)」のブラッシュアップを図るべく,以下のような活動を行っています.
(1) 性能照査型設計の実用レベルでの導入における技術的課題の抽出
・設計荷重の設定
・安全率(部分係数)の設定
・供用性,社会環境適合性の照査方法に対するコンセンサス
(2) 鋼・合成構造標準示方書設計編における床版関連部分の作成
(3) その他(既存構造物に対する要求性能の整理等)
今年度は,鋼・合成構造標準示方書設計編の出版スケジュールの制約から,主として(2)を実施する予定です.
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