景観に配慮したアルミニウム合金製橋梁用ビーム型防護柵アスレール

所在地:京都府北区小山下内河原町 下鴨上川原町 地先  ほか 地図
事業者:(社)日本アルミニウム協会、土木製品開発委員会

 

受賞者

氏名
所属(当時)
役割
伊藤登 (株)プランニングネットワーク 代表取締役 ・デザインコンセプト立案 ・基本デザインの検討・立案
天野光一 日本大学 理工学部 社会交通工学科 教授 ・開発全体を通してのデザイン指導
・景観に配慮したアルミニウム合金製防護柵開発研究会 委員長
三上聡 (社)日本アルミニウム協会 土木製品開発委員会 ・基本構造の検討・設計
安藤和彦 国土交通省 国土技術政策総合研究所 道路空間高度化研究室 主任研究官(~2004.3)、(財)土木研究センター技術研究所 研究開発2部次長(~2004.4) ・防護柵の基準に関するアドバイス、指導
横山公一 (株)プランニングネットワーク 取締役 ・デザイン検討と構造検討の調整
・詳細部デザインの検討
藤原慈 (株)プランニングネットワーク 研究員 ・詳細部デザインの検討
高堂治 (社)日本アルミニウム協会 土木製品開発委員会 技術小委員会委員長 ・構造(詳細部)の検討・設計
冨岡仁計 (株)住軽日軽エンジニアリング 営業本部デザインチーム長 ・デザイン検討と構造検討の調整
・詳細部デザインの検討
加藤仁丸 (社)日本アルミニウム協会 土木製品開発委員会 ・デザイン実現のための計画・設計体制の提案
景観に配慮したアルミニウム合金製防護柵開発研究会 ・デザイン検討ワーキング
(社)日本アルミニウム協会 土木製品開発委員会 ・開発プロジェクトの企画・立案
・開発方針の設定
(株)プランニングネットワーク ・デザイン検討
・開発研究会運営

 

講評
 ガードレールの存在が、道路景観の形成に及ぼしてきた影響の大きさを考えると、もう少し早くこのような製品が世に出てきてもよかったのではないか、と思わせるものである。むろん、様々な安全基準をクリアし、かつ単価を抑えた製品を開発することの困難は想像をこえるものであろう。目下のところ橋上における使用に限定されているということであるが、それゆえにこの製品のもつデザイン的な特徴がいきているように思われる。特に水平材と垂直材によるシンプルな構成は、様々な意匠・形態を持つ道路橋の高欄との相性がとてもよい。車の運転者に対しても歩行者に対しても、高欄と重なって見えるところでの存在感が主張されていないからである。このような形態の構成を達成するために、特に水平材の断面に正円や矩形ではない、微妙な局線形を採用しており、それによって強度を確保しつつ、材そのものが細く見えるように考えられている点を特筆しておきたい。(宮城)