Conference for Architecture of Infrastructure and Environment, JSCE
景観・デザイン研究発表会総合案内






Division Guide
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「景 観・デザイン研究発表会」及び「景観・デザイン研究論文集」は、美しい国づくりのための学術、技術、芸術に関する幅広くかつ現実的な議論、研鑽、蓄積の場 の提供を行うことを目的としています。そのため従来主たる対象とされてきた狭義の学術研究の枠に留まらず、美しい国土づくりのための、設計・計画及びマネ ジメントといった創造的営為の実践に内在する技術やアイディアにも対象を拡充するために、以下の4部門を設置しています。
A:デザイン作品部門
B:計画・マネジメント部門
C:論説・評論部門
D:調査・研究部門
それぞれの部門で期待する発表および投稿のイメージは以下のとおりです。


A.デザイン作品部門
デザイン作品部門は、デザインという行為は様々な要件を統合化し形を決めていく創造的行為であるとの認識に基づき、その過程に潜む英知に焦点をあてる部門です。従いまして、デザインの過程において、著者が自ら創造、発案したアイディアを中心に、当該デザインに関わった主体として論じることになります。そのため、著者以外の発案によるデザイン事例を対象とした論文は、本部門では原則として評価の対象とはなりません。

具体的には、単なる事例報告ではなく、デザインの実践に内在する新しい解決・調整方法などのアイディアを達成されたデザインとともに論理的に説明・解釈し たものを、研究発表および論文として位置づけます。例えば、実際のデザインで発案したアイディア(要素的なものであれ全体的なものであれ)の新規性や有効 性についての充実した議論を含めたデザイン報告、というスタイルをイメージして頂ければ結構です。また、デザインのための要素技術、材料、製品の開発など もこの部門に該当すると考えます。対象となるデザイン作品は、狭義の土木構造物に限らず、公共性を有し、周辺景観に資する建造物や空間で、すでに竣工した もののみならず、建設、構想中のもの、あるいは何らかの明確な目的のもとで仮想的におこなわれたスタディでも結構です。

B.計画・マネジメント部門
計画・マネジメント部門は、計画・マネジメントという行為は様々な要件を統合的に捉えていく創造的行為であるとの認識に基づき、その過程に潜む英知に焦点をあてる部門です。従いまして、計 画やプロジェクト実行の過程において、著者が自ら創造、発案したアイディアを中心に、当該計画やマネジメントに関わった主体として論じることになります。 そのため、著者以外の発案による計画・マネジメント事例を対象とした論文は、本部門では原則として評価の対象とはなりません。

具体的には、単なる事例報告ではなく、計画・マネジメントの実践に内在する新しい解決・調整方法などのアイディアを達成された計画・プロジェクトとともに 論理的に説明・解釈したものを、発表や研究論文として位置づけます。例えば、実際に作成された計画や組織運営体制などのマネジメントに内在する景観・デザ インに資するアイディア(要素的なものであれ全体的なものであれ)の新規性や有効性についての充実した議論を含めたプロジェクト報告、というスタイルをイ メージして頂ければ結構です。対象となる計画・プロジェクトは、Aの部門の対象となる作品に関わる計画・マネジメントおよび地域の景観に資する計画・マネ ジメントで、すでに策定・決定されたもののみならず、検討過程にあるもの、あるいは何らかの明確な目的のもとで仮想的におこなわれたスタディでも結構で す。

C.論説・評論部門
論 説・評論部門は、景観・デザインの有する極めて総合的・文化的な側面を表象した論説や評論を対象とする部門です。通常の学術研究の発表や論文では、ややも すると分析的・実証的なデータや論理を重視するために総合的・文化的知見の創造性を見失う可能性があり、また作品や計画に対する批評はそれ自体がきわめて 創造的な行為であるとの認識から当部門を設置し、景観・デザインの本質に迫るような総合的な思索が文章表現されたものを、発表や研究論文として位置づけま す。具体的には、単なるエッセイではなく、景観・デザインに対する総合的思索の結実として、観点・論点の新規性、有用性、洞察の深さを含んだ文章をイメー ジしていただければ結構です。

D.調査・研究部門
調 査・研究部門は従来から行われてきた狭義の学術研究に相当する部門です。構造や計画といった土木学会の各分野、また関連分野を横断した、景観・デザインに 関する幅広い研究成果の交流を図ることにより、狭義の研究(分析的視点に基づく研究)を体系化し、景観・デザインの本質に迫ろうとする部門です。またデザ インサーベイのような学術的観点を有する調査結果は、景観・デザインの研究と実践にとって非常に有益であるため、単なるデータ報告でなく論理的な整理をお こなった調査研究もこの分野の対象とします。

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