岐阜長良川沿川の金華地区は洪水の危険性が高く,堤防によって生活環境が分断されており, 地域住民の治水に対する意識にも格差が生じている. 本提案は,堤外と堤内,人と人,人と土木施設との「繋がり」をデザインするものである. 陸閘を中心とした地域防災システムを「円:繋がる」をテーマにデザインすることで, 人々が地域防災拠点として土木施設を訪れ,地域の特徴を知り,場所の魅力を感じることができる. この人と場所との繋がりが自主防災の意識を通じて地域力を高め,地域の魅力創造に繋がる.