首都圏では交通渋滞の慢性化が大きな交通問題となっているが,その原因の一つとして, 環状方向の道路の整備が遅れていることが考えられる.交通渋滞を緩和するためには, 環状道路の未整備の区間を一刻も早く整備する必要がある.我々は,環状道路の中でも 東京外かく環状道路(外環)に着目し,新規計画中の外環と中央自動車道間のジャンク ションを計画・設計する.その際,@既成市街地における道路整備となるため,従来に も増して沿道や周辺の環境への配慮が望まれること,A道路の幾何構造は道路構造令に よって規定されており,サービス水準に応じて最低限度の基準を満たさなければならな いこと,B地域コミュニティを分断したりせず,地域に密着したジャンクションとなる こと等を配慮し,さらに,ITS 技術の進展も視野に入れ,「次世代型」と言うにふさわ しい,高速道路ジャンクションの計画及び設計を行いたい.