平成15年度 第2回 土木史研究委員会議事録(案)

日 時:平成16年3月29日(月)13:00〜15:00
場 所:土木学会 講堂
出席者:
    中村委員長・馬場副委員長・小林幹事長
    大熊委員・河村委員・松浦委員・伊東委員
    鈴木圭幹事・為国幹事・田中幹事・柴田幹事・知野幹事・中井幹事
    橋本職員
議 事:
1. 委員長挨拶
資料確認:橋本 全12編

2. 審議事項
  小林幹事長より,前回の議事録の確認を,HPに開示後確認して頂くということを承認

1)幹事会の改革について
  小林幹事長より、資料4(予算査定)に関して、活動評価などがシビアになってきていること、予算策定等に関して、迅速な対応(委員会活動の成果公表,例:ワンデイ・セミナーなど)が必要こと、各委員会の論文集のレベルについても検討する必要が出てくること等が説明され、幹事会の役割分担の改善の必要性が示された。詳細の改革案は次回承認することとし、方向性は承認された。

2)土木史教材検討小委員会(資料2)
  為国幹事より、土木史教材検討小委員会の立ち上げが提案された。JABEE,技術者倫理,技術者試験,などの関連で、学会員が共通の知識とできるような土木史に関する資料集の作成を検討する。2年1期:20万円(各年)の予算が了承され、小委員会の略称を教材小委員会とすることとなった。 ただし、廉価での発行を検討して頂きたい(北浦委員)、基準仕様書のようなものはやめ、人の心がこもったものにして欲しい(河村委員)等の意見がだされた。

3)次期役員
  中村委員長より、次期委員長として、伊東孝先生(日大)、幹事長:昌子先生(関東学院大学)の提案があり、了承された。また、@学会レベルでは、6月1日から委員長は替わるが,A本委員会は土木史研究発表会の懇親会(7月はじめ)で、現委員長より次期委員長の紹介を行うのと通例としていることが確認された。ただし、B16年度の予算は4月1日からであり、実質の幹事会活動は16年度(新幹事会)で行うことが小林幹事長より報告され、了承された。

4)次期副委員長
  馬場副委員長より、次期副委員長(論文編集小委員会委員長兼務)として、北浦先生(金沢大)を推薦するとの提案があり、了承された。ただし、論文の編集作業の関係で、新旧委員会が両方で作業する旨の報告があった。また、民間からの副委員長として、伊東次期委員長から,松村博氏(都市工学情報センター)の推薦があり、正式な依頼手続きに入る旨の説明があり、承認された。

5)その他
5-1)保存要望書の発行について(資料12:平木橋)
  伊東委員より、淡河川山田疏水事業の煉瓦造水路橋,その他サイフォンなどの保存要望書発行についての依頼があり、@バイパス工事により撤去が検討され、用地買収も始まっている、A下は江戸期の堀,複合遺産としても重要、B管理は用水組合,道路は県道(東播磨南北道路)等が説明された。また、小林幹事長より、要望書は基本的には出すが、緊急性の問題もあり、文書原案は提案者が起草し、委員長・幹事長確認の上、委員会へは事後報告のみを行うとの従来の方式が報告された。
  これに関連し、中村委員長より、餘部橋梁の保存要望書発行後の顛末が報告され、@新しく架け替えるということで話は進んでいるが、補修案は検討されておらず、これを提出する余地はあること、A現在、佐々木先生(早大)が、歴史的鋼橋の保存に関する小委員会委員長の五十畑(日大)の協力を得て、検討案を作成中であることが報告された。
  また、大熊委員から、明治・大正期だけでなく、昭和初期の橋梁の保存問題をもっと真剣に考えるべき時が来たとの意見が述べられ新潟市の万代橋(昭和4年)が重文に指定されることとなったことが報告され、綾部大橋(昭和4年):7連ポニートラス橋の文化財登録も話題になっていることが報告された。
  さらに、小林幹事長より、保存要望書の関連で、すでに要望書を提出した熊本の第一白川橋梁(昭和2年、バランスト・アーチ橋)については、現在、保存検討の話題がでていることが報告され、西部支部選奨土木遺産選考委員会としては、選奨土木遺産に推薦する意向であることが示された。管理者(阿蘇高森鉄道)の回答をがどのようなものになるかは未定であるが、ここまでの経過を見ると、基本的に保存の要望書を出すことが大切である。(小林)
  以下、鋼構造物の保存技術用に関する意見交換が行われた。

3. 報告事項
■ 全国大会の共通セッションについて(資料5)
  小林幹事長,知野委員より、土木史教育−講義と教材のテーマで、共通セッションを企画中であることが報告され、参加要請があった。

各小委員会
■ 古市公威小委員会(資料6)
  松浦・古市研究小委員会委員長より、報告があり、古市関係の図書の出版(出版委員会)を予定していること、図書館委員会と一緒に全国大会でトークショーの企画を計画中であること、豊平川設計書や古市の直筆設計図面が発見されたこと等が報告された。また、古市公威パネル展企画案に関連し、土木史研究委員会からの資金提供の依頼があったが、この件に関しては、正式の依頼があれば、次回以降審議事項として取り扱うこととした。また、本報告を持って、小委員会の終了報告とすることとなった。

■ 論文集編集小委員会(資料7.1、7.2)
  馬場副委員長より、査読論文に関する審査経過報告と今後の体制について報告があった。 松浦委員より、高い採択率であるが、論文の質はどうかのと質問があった。大熊委員より、一度発表してさらに再提出しているので高いレベルになっていると考えているとの意見があり、鈴木論文編集幹事長からも、編集委員会としては高いレベルを維持できたとの考えが披露された。 後審制を採っており,講演時の件数から考えると決して高い採択率とは言えず,十分にレベルの高いものとなっていることが確認された。

■ オーラルヒストリー(資料8)
  伊東小委員長より、オーラルヒストリー作成時の問題点や、報告書・覚書の書き方に関してじ若干の説明があり、口述筆記等に多くの費用が必要であることが述べられた。また、小委員会の終了報告が提出され、了承されたが、小林幹事長より、来年度は,オーラルヒストリーのやり方のワンデイ・セミナーの開催依頼があり、これを企画する方向で了承された。

■ 土木史フォーラム小委員会(資料9)
  知野フォーラム小委員会幹事長より、横内小委員長からの伝言として、フォーラム編集に関する予算の補助(現在20万円)を30万円に増額して欲しいとの依頼があった。学会の委員会活動の一環であるので、部外の購読者から購読料や郵送料の実費を徴収できない以上、予算削減の方策(HPでのフォーラム発行等)を検討すべきであり、現時点では、増額の可能性がないことが示され、再度検討事項となった。

■ 砂防委託事業(資料10)
  中村小委員会委員長より報告があり、砂防施設が、登録文化財の半分を占めるが、公園整備のようなものばかりの活用は砂防施設にそぐわないのではないか,棚田のように「文化的景観」として記念物に入るのではないか等の議論が行われていることが披露された。

4. その他
  新委員長:伊東孝先生、新副委員長:北浦先生より、抱負が述べられた。