土木学会土木史研究委員会
2004年度 第1回 土木史研究委員会・幹事会 議事録
日 時:
平成16年8月4日(水) 13:00〜16:45
場 所:
土木学会 C会議室
出席者:
昌子幹事長、北河幹事、為国幹事、知野幹事、樋口幹事、日野幹事、深堀幹事、藤井幹事、三浦幹事、土木学会・橋本職員
配付資料:
資料1-1:2004年度 第一回土木史研究委員会・幹事会 議事次第案
資料1-2:平成15年度 第4回 土木史研究委員会・幹事会 議事録(案)
資料1-3:土木史研究委員会・委員構成及び委員連絡票
資料1-4-1:土木史研究編集小委員会報告
資料1-4-2:「土木史研究・論文集 Vol.24」審査付き論文の募集
資料1-5:土木学会土木史研究委員会オーラル・ヒストリー研究小委員会 平成16年度活動予定
資料1-6:土木学会選奨土木遺産選考委員会・委員構成及び「平成16年度土木学会選奨土木遺産」の推薦にあたっての留意事項
資料1-7:平木(水路)橋の保全的活用に関する要請
議事:
1. 幹事長挨拶と幹事の紹介
- 幹事会開会にあたり、昌子幹事長から挨拶をいただいた。
- 挨拶に引き続き、各幹事の自己紹介を行った。
2. 前回議事要旨の確認(昌子幹事長)→資料1-2
前回(平成15年度第4回土木史研究委員会幹事会)の議事録案の確認を行った。
3. 新年度委員会・幹事会構成の確認 →資料1-3
- 平成16年度土木史研究委員会・幹事会の構成、各委員・幹事の所属や連絡先の確認を行った。委員は9名となっているが、最終的には委員は10名の予定であることが報告された(現在、委員就任を依頼している)。
- 土木史研究委員会の構成に関し、下記に示すような意見交換がなされた。
- ・委員・幹事の構成メンバーが固定化されており、委員長、副委員長や幹事長の三役以外においてもメンバーを積極的に入れ替えることを検討すべきである。
- →前年度幹事会における議論においても、委員会活動には幹事が重要な役割を果たすこと、また、今後の委員会活動への評価を向上させるためにも重要であることが確認されている。基本的な課題であることを念頭におき、活動を進めるべきである。
- ・組織として変革の時期にあり、組織の活性化という方針の下でメンバーの約半数を入れ替えられる様な体制が望ましい。
- ・委員や幹事の多くが小委員会等と兼担しているため、負荷が非常に大きい現状にある。
- →委員・幹事と小委員会との兼担は困難であることは認識している。しかし、現状では委員・幹事の入れ替えも困難である。そのため、委員会の範囲を拡大する必要がある。
- ・榛澤先生以降、新たに就任する顧問もなく、顧問の位置づけが曖昧なものとなっている。
- ・顧問は委員や幹事とは別枠の扱いとしてもいいのではないか。また、顧問を委員長経験者に限定する必要はないだろう。
- →顧問を含めた委員会の構成に関して、幹事会で検討することを委員会で提案したい。
平成16年度第1回土木史研究委員会は8月30日(月) 10:00〜12:00に開催予定であることが報告された。
4. 2004年度土木史研究発表会の総括(樋口幹事)
- 編集小委員会としての総括は研究発表会閉会式において馬場前副委員長からなされたため、主に参加者数や発表形式に関する報告がなされた。
- パワーポイントによる発表が多数を占めていたことを踏まえ、会場にノートパソコンを準備すべきか等の発表形式に関する意見交換がなされた。最終的に、発表形式は編集小委員会における検討事項であることが確認された。
- 司会者や委員、幹事に講演集・論文集を配布しているが、一人に複数部配布されるケースがあったことが指摘された。今後、効率的な配布方法を編集小委員会で検討すべきとの意見が出された。
5. 2005年度土木史研究発表会の予定
20005年度の土木史研究発表会は6月11〜12日、または、6月18〜19日の日程で調整中であり、第31回土木計画学研究発表会(計画学春大会)と日程が重ならないようにするため、6月18〜19日が有力な日程の候補となっていることが報告された。
6. 2004年度土木学会全国大会 共通セッションC26 土木史教育−講義と教材 について(為国幹事)
- 「土木史教育−講義と教材」と題して、2004年度土木学会全国大会1日目午前中に2セッションを開催することが報告された。
- 研究討論会は「土木学会初代会長古市公威についてのパネル展とトークショウ」を土木図書館委員会との共催で開催することが報告された。そのため、土木史研究委員会としても、多くの方々の参加を促してほしいとの依頼があった。
7. 各小委員会からの報告
1)土木史研究編集小委員会(深堀幹事)
- 4.において話題となった研究発表会における発表形式については、編集小委員会における検討事項であることが確認された。
- 土木史研究論文集の執筆要綱案に関し、論文集の販売方法を中心とした下記に示すような意見交換がなされた。意見交換を踏まえ、執筆要綱案を修正し、土木史フォーラムや土木史研究委員会ウェブサイトに掲載することが確認された。
- ・論文集の価格等、システムが複雑化している。単純化されたシステムの方が投稿者にわかりやすく、望ましい。また、事前予約割引を実施した場合、委員会にメリットがあるのかが疑問である。割引制度等は翌年度にやめることが困難である。
- ・割引制度等に関しては、もう少し検討すべきと考える。投稿締切はすぐに提示しなければならないが、論文集の価格等は後から提示しても問題は少ないであろう。
- →昨年度は査読方法に関する議論が中心であったため、論文集の販売方法や価格については議論する余地があるものと考えられる。
- ・論文集と講演集を合本とする必要はないと考える。論文集だけを販売しても、論文集を購入する人は少なくないであろう。
- →講演集が配布される司会者や査読者に限定し、論文集単独で購入できるシステムが考えられる。
- →論文集単独で購入可能な対象者を限定しない方が望ましいといえる。
編集小委員会や査読員の構成に関しても、下記に示すような意見交換がなされた。
- ・歴史学を専門とする編集小委員会委員への就任をお願いし、査読要領等の確認等をしてもらうことが望ましい。
- ・仕事量に対し、小委員会委員の人数は足りているかが心配である。また、委員の専門分野のバランスを考慮する必要がある。
- ・土木史研究委員会委員・幹事や小委員会委員を兼任するメンバーが多い場合、労力の面から活動性かが充分に得られない危険性がある。過度の負担を特定個人に与えない体制が望ましい。
- →各個人の負担を確認できるような委員・幹事に小委員会をも加えた土木史研究委員会の構成表を作成してはどうか。
- ・編集小委員会委員数の増加を検討してもよい。過度の負担を強いないことを考慮し、検討すべき問題である。
2)土木史フォーラム小委員会(知野幹事)
- 土木史フォーラム第27号の内容と8月中旬に発行予定であることが報告された。
- 予算が不足している中、今後の発行方法のあり方に関する小委員会からの提案がなされ、下記に示すような意見交換がなされた。
- ・土木史フォーラム小委員会として、メールよりも紙媒体による発行を重視し、同時にウェブサイトを活用することとしたい。その上で、現状のような予算措置等の体制を継続してもよいのか、また、土木史フォーラムのあり方に関するアンケート調査等を実施しても問題はないのか。
- ・土木学会会員にはメールで送付し、非会員には紙面で送付する案も考えられる。
- フォーラムの役割は変わってきているのではないか。そのため、発信方法が変更されることはありうる。その一つにウェブサイトの活用が考えられる。しかし、非会員がウェブサイトを頻繁に閲覧するかが疑問である。
- ・小委員会としては、紙面を重要視するために年間の総送付部数を減らすことを検討している。
- →ウェブサイトを閲覧することの少ない非会員の読者に、どの情報がどの程度役に立っているかが不明瞭である。研究発表会の開催日程やプログラムなどの詳細な情報伝達を紙面から削除し、発行回数を年3回から2回としても問題はないであろう。
- ・「フォーラム」は議論する場を意味しており、支部の動き等の双方向のコミュニケーションを図ることが望ましい。発行回数を減少しても、単なる広報誌からの脱却を図るべきである。
- ・土木史研究委員会ウェブサイトと土木史フォーラムを明確に区別すべきである。
フォーラム発行方針の転換に関し、小委員会での検討を依頼することが了承された。
3)土木史教材検討小委員会・土木学会選奨土木遺産選考委員会(為国幹事)
- 土木史教材検討小委員会に関し、全国大会における共通セッションの開催や今後の活動方針が報告された。
- 土木学会選奨土木遺産選考委員会に関し、今後、委員会において選奨土木遺産を決定し、表彰委員会終了後に公表されるという予定が報告された。
4)オーラル・ヒストリー研究小委員会(藤井幹事)
- オーラル・ヒストリー研究小委員会の活動状況と活動予定が報告された。
- 活動に関し、インタビュー後の速記録の修正や取りまとめに時間を費やしていること、委員の人数増加等によって年度内にインタビューと取りまとめを完了できる体制を目指していること等が報告された。また、平成17年度にもインタビューを実施する予定であることも報告された。
- インタビューの方法等に関するノウハウを広め、実際に応用してもらうことが小委員会の目的の一つであることが説明され、大学院生等を含めた周辺の方々に小委員会への参加を促すことに関する依頼がなされた。
5)古市公威研究小委員会
- 本年度中に書籍を出版することを目標としていること、出版後も活動を継続することが報告された。
- 図書館委員会との関係のあり方を中心に、下記に示すような意見交換がなされた。
- ・書籍の出版は土木史研究委員会と図書館委員会のどちらが担当するのかが不明瞭である。
- ・小委員会活動の成果物はどちらの委員会に帰属するのかが不明瞭である。
- →図書館委員会としては、資料が成果物であるとも考えられる。
- ・書籍出版に伴う赤字を委員会が負担する可能性がある。そのため、この問題は慎重に検討することが望ましい。
8. 2004年度の活動について(藤井幹事)
- 本年度11月19日にオーラル・ヒストリーに関するワンデーセミナーを開催することが報告された。
- ワンデーセミナーの実施結果が委員会評価に影響するため、宣伝方法等に関し、以下に示すような意見交換がなされた。
- ・土木以外として、産業考古学会や歴史関係の分野への宣伝活動を検討している。
- →都市計画学会・新聞社・都立図書館・国会図書館にチラシ等を送付し、宣伝活動を行うことができそうである。
- ・チラシやポスターを制作することを検討しているが、それに充当する予算がない状況にある。
- →予算制約はあるが、カラーコピー程度でもカラーでチラシやポスターを制作することが望ましい。
また、土木学会 橋本氏から、委員会・幹事会や打ち合わせも土木史研究委員会主催の行事として認められることが報告された。このことは委員会評価と直結するため、小委員会の打ち合わせ等を実施した際、それが小さなものであっても橋本氏まで連絡することが各幹事に依頼された。
9. 平木橋保存要請書の送付について(昌子幹事長)
兵庫県知事宛に「平木(水路)橋の保全的活用に関する要請」を送付したことが報告され、送付後の対応を中心に下記に示すような意見交換がなされた。
- ・要請を行った構造物に関して、対応の中心となっていただく方を決める必要がある。
- ・土木史研究委員会の委員・幹事以外の人物は委員会との公的な関係がないため、正式な対応先として相手側に理解されない可能性がある。
- →委員会として、対応の中心となっていただく方を任命する公式の文書を出すことが考えられる。
- ・送付後に全くフォローを行わないと、今後の要請書も効力を発揮しない可能性があるため、土木史研究委員会としてきちんと対応していく必要がある。
- 今回の平木橋に関しては、神戸大学・神吉先生に対応をお願いし、委員会としてフォローしていくことが確認された。また、神吉先生の地位を保証することについても検討することが確認された。
- 保存要請書の送付すべき構造物として、阪急梅田駅等が挙げられ、対応を検討することが確認された。
10. 土木の世界遺産候補の検討について(昌子幹事長)
土木構造物において、世界遺産・未来遺産の候補となりうるものを検討し、小委員会等を設置することが提案され、下記に示すような意見交換がなされた。
- ・第一の候補として、九州の石橋群が挙げられる。
- ・軍艦島で世界遺産等を目指した活動をしており、委員会としてそれを支援することが考えられる。
- →建築学会で既に支援活動を実施している。そこに委員会が加わることは困難であろう。
- ・最初から世界遺産の指定を目指すことは困難であり、まずは国宝や文化財を目指すべきである。
- ・土木構造物では地域的なものでなければ、世界遺産にはなりえないと考える。
次回以降の幹事会においても、継続して検討することが確認された。
11. 土木学会出版文化賞候補について
- 本年度の土木学会出版文化賞に関し、委員長に推薦の意向があることが報告された。また、委員長推薦は幹事会等で議論すべきものではないこと、基本的なルールとして推薦者が推薦文を作成することが確認された。
- 土木学会出版文化賞への推薦に関し、下記に示すような意見交換がなされた。
- ・毎年、委員会として推薦する場合、そのための体制をつくることが必要である。
- ・出版文化賞への推薦は一般会員でも可能である。
- ・土木史フォーラムで告知し、公募することも考えられる。
土木学会論文賞候補は編集小委員会で選定し、小委員会が書類の作成まで行うことが確認された。
12. その他
1)幹事会における勉強会について(北河幹事)
過去に幹事会に合わせて実施されていた勉強会を再開することが提案され、土木史論等の内容等に関する意見交換がなされた。今後も勉強会について検討することが確認された。
2)博物館や美術館に対する働きかけについて(北河幹事)
土木遺産をPRすることを目的とし、博物館や美術館に対する働きかけを行うことが提案された。働きかけの方法等に関する意見交換がなされ、企画・展示に関する小委員会の設立を委員会で提案することが了承された。
3)第2回土木史研究委員会・幹事会の開催について
第2回土木史研究委員会・幹事会の開催日時を11月4日(木)13:30〜(土木学会E会議室)とすることが了承された。
(文責:日野 智)
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