平成14年度 第3回 土木史研究委員会幹事会 議事録
日 時:平成15年2月6日(木) 15:00〜17:00
場 所:土木会館 2階 E会議室
出席者:
中村委員長・馬場副委員長・小林幹事長
北河、岡田(代理:為国)鈴木(編集委員会出席)、田中(尚)(編集委員会出席)の各幹事
丸畑職員
配付資料:
3-0 土木学会土木史研究委員会幹事会議事次第(平成15年度第2回)
3-1 前回委員会資料(資料−5)の修正または削除の要請
3-2 土木史研究委員会の今後の活動についてのメモ(為国幹事)
3-3 土木史研究委員会の今後の活動についてのメモ(小林)
3-4 編集委員会の査読方法の改訂等に関連した内規・細則の見直しについて(馬場メモ)
議事
1.前回委員会資料(資料−5)の削除の要請について→資料3-1
- 伊東前副委員長より委員会資料の一部の標記に関して修正または削除の要請が行われた件について審議し、平成14年第1回委員会の資料−5に「5.編集委員会の編集権の拡大」に続く「ここ数年、…、と考える」の2行は必ずしも過去の委員会の実体を正確に反映していないと考えられるので、2行すべてを削除することで了承された。
2.査読方法の改訂に伴う内規・細則の変更について→資料3-4
- 馬場論文編集小委員長より、標記の件で説明があった。結果的には、内規・細則等の変更はないことが確認された。なお、「査読方法」・「司会者へのお願い」に関しては、編集小委員会でも継続審議事項となっているため、幹事会からの意見等あれば考慮したいとの申し出があり、意見交換が行われた。
3.土木遺産調査について
- 今年度の科研費の申請を馬場副委員長を中心に行うことの提案があり了承された。また研究テーマとして「明治以前の土木遺産の調査」が有力であるが、この場合は、幹事会ではなく選奨土木遺産選考委員会が主管すべきであるとの意見があり、了承された。
- また、戦後から1960までの調査も平行して、選奨土木遺産選考委員会で行うべきであり、西部支部の選奨委員会と国交省九州地方整備局の協同で調査を行うという案が幹事長より提案され、先行的に次年度より調査の試行を行うことで了承された。ただし、この件は選奨委員会で再度提案されるべき事項であり、今後の取り扱いは同委員会に委ねることとなった。
4.全国大会研究討論会について(小林幹事長)
- 今年度は、四国で開催されるため、四国(あるいは徳島)に関連した話題を取り上げることとした。また、増田淳関連の設計図等が土木研究所で新たに発見されたとの情報もあり、「増田淳」、「吉野川の橋梁群」、「あらたに発見された図面・資料の取り扱い方」等を話題とした討論会を行う方向で検討することとなった。担当幹事は、中井(プログラム)、柴田(会場)にお願いすることとなった。なお、学会への企画申し込みの締め切りは、3月14日。
5.シンポジウム、ワンデーセミナー、勉強会等の企画について
- 小委員会や科研グループの活動を研究者あるいは広く学会員にも公開し、委員会活動の一環とすべきとの認識を確認し、今後の企画について論議した。「土木史料」、「歴史的砂防施設」「オーラルヒストリー」の順に、年1回程度ワンデーセミナーを企画することとし、「土木史料」に関しては、大熊委員・為国幹事で企画案を作成していただくこととなった。
- また、今年度にされた日仏合同の勉強会の日程が北河幹事から報告された。
日時:平成15年3月17日(月)
会場:土木学会
テーマ:歴史的鉄橋の保存について
6.若手育成に関して
- 研究の活発化に関しては、今回の論文査読方法の改訂に期待し、その成果が出るまで静観することとした。また、研究者育成に関しては、名案がなく、ポストの問題等継続的に話題とすることとなった。
7.継続教育に関して
- 技術者資格試験に関連し、教科書を作るべきか否かが話題となったが、継続審議となった。また、これに関連し、JABEEの倫理教育の一環として土木史を講義することの有用性について議論され、これに関連した教科書の可能性も話題となった。教科書問題に関しては集中的に議論することが必要との認識をえた。
- 生涯教育や総合的学習支援のための情報提供をHPを通じて行うこととしたが、以下のテーマのHPを3月中に立ち上げ、リンクを張ることとなった。1)北海道の土木史(日野)、2)野蒜港の歴史(武田)、3)京都の近代化(田中(尚))、4)川視術(小林)
8.明治三大築港交流会(野蒜・三国・三角)実行委員会
- 標記の組織の立ち上げに関して話題提供があった。後援は、東北支部、関西支部、西部支部であり、直接土木史研究委員会はこれには関係していないので、詳細は幹事長(東北大学・後藤光亀助教授)に照会されたい。ただし、馬場副委員長より、明治の三大築港といえば、野蒜、三角、宇品ではないかとのコメントがあった。
(文責:小林)
|